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詩集

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心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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2022年11月の記事一覧

詩 「さよならの哲学」

詩 「さよならの哲学」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

あの日__
電話の向こう側で
"わたしはだいじょうぶだから"
と君のか細い声が震えていた

さよならを言えないまゝ
もう三年が経つ

秋の風が吹く頃
かつて君と歩いた
哲学の道に
ひとり訪れてみる






俺のポケットに
君は手のひらを入れてくるのが
好きだった

そっと重ね合わせた
手のひらの温もり

ふたりのこゝろは
もみじの葉脈

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