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大学生活、このままでいいの?(インド1)

葛藤(中二病)

2016年。大学2年生(20歳)の秋。
平凡な毎日。
刺激のない日々。
だから、

何か大きなことをしたかった。
危険なことをしたかった。
スリルを感じたかった。
"死地"と言われるものに立ちたかった。

困難に打ち勝ち、一皮剥けたかった。

最強の漢になりたかった。

ただ、何をしたら良いかわからなかった。

モラトリアムの時期に誰しもが感じること。

"俺、このままでいいのかな?"って。

スマホで「大学生のうちにすべきこと」をググる。

そこに書いてあったのは「海外バックパッカー」。

「これじゃん!」と思った。

海外バックパッカー


「海外バックパッカー」を思いついた俺は、友人2人と話し合った。

「俺は漢になりたい。一緒に海外バックパッカーやろうぜ!」と。

(一人でバックパッカーをする勇気は無かった、というか、考えもしなかった)

バックパッカーとは、
低予算で旅行する人。スーツケースじゃなくバックパックで。スケジュールはツアーみたいに縛られず気の赴くままに自分で決める。飛行機のチケットから現地の宿まで全て自分で決めて自分で予約する。
みたいな感じ。

ではどこの国にいくか。

ググったサイトには、

バックパッカー上級者おすすめはインド。
中級者おすすめは中国。
初心者おすすめはタイ。

と書いてあった。

上級者おすすめのインドについての情報はというと…

カオスの国。
強盗、強姦が多発。
スマホなど高級品は盗まれるからインド人には見せないように。
拳銃突きつけられて財布を奪われる可能性があるからスペアとして財布5つくらいにお金を分散するように。
靴下にお札をしのばせておくように。
抵抗したら撃たれるから財布を素直に渡すように。
何かくれる人には注意。食べ物とかに睡眠薬が混入されてる可能性があるから。
破傷風、腸チフスなどなど、ワクチンは必ず打つこと。
料理は激辛。全部カレー。
水は絶対飲んじゃダメ。犬にも噛まれないように注意。狂犬病で死ぬから。
夜に一人歩きは危険。殺されるから。

そんな情報ばっかり。ゾッとした。

一方バックパッカー初心者向けのタイの情報はというと、

「微笑みの国。みんな優しい。食べ物おいしい。」

タイの圧勝。

ビビリな俺は、「タイに行こう」と言いった。

しかし、友人2人は勇敢にもインドへ行こう!と。

結果、2人に引きずられるようにして約2週間のインド旅行へ行くことになった。

まだ俺は気付いてなかった。

この旅が俺の人生を大きく変えるきっかけになったことを。

成田空港にて


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