26歳で結婚して、28歳に1人でヨーロッパへ旅に出る。
夏のヨーロッパにもう一度行きたい
イタリアでもう一度暮らしたい
5年前、コロナでイタリアでの生活を切り上げ帰国した日から、わたしの胸の中にはそんな思いがありました。
帰国を決めた日から、
帰るまではほんとうにあっという間で、友人にも、お世話になった方にも大切だった町にもさよならを言えないまま、空港で長い夜を過ごし、気がついたら、見慣れた誰もいない日本のターミナルに着いていました。
あまりにも突然で、現実感のない別れ。
何度も思い出すのは、トスカーナの平原を抜ける涼しい風や広場から聴こえる音楽、日々が続いても変わらない街並み、石畳の通り。
もし、もう一度
そんな風景に会うことができたら
帰国した日から、胸の中で何度もそう思っていた気がします。
帰国から2年半後、
私は高校の時から一緒に過ごした今の夫と結婚しました。
結婚式にはイタリアで出会った友達を招待して、ほんとうに大切な人たちと過ごし
結婚して家庭を持って、大切な人が家族になって。毎日本当に幸せに暮らすことができて、
だから、自分の中にヨーロッパの景色が出る度に、いつの間にか消してしまって、奥に奥に押し込めていたように感じます。
「行っておいで」
そう、夫が言ったのは、今年の初め頃だったと思います。
今ならまだ自由に行けるから、したいことができるから。何度もなんども彼はそう言ってくれました。
迷っているわたしに、さらに彼はこう言いました。
「行きたいなら行っておいで。
このまま行かなかったら、いつかきっと後悔するよ」
「 わたし、行って来ます 」
そう沢山の人に言いました。
「あ!やっぱり行くのね!
ちゃんと気をつけていきなさいよ!」
そう言って面白そうに笑う母。
「頑張ってね」と言う弟、心配そうな父。
「もうあなたはうちの子なんだから、
無事に帰って来てくれるかそれだけが心配で...でもやりたい事なのよね!本当に気をつけていってらっしゃい」
そう言ってくれた、義母さん義父さん。
「治安は外務省のHPを確認しなさい。何か困ったことがあったら連絡しなさい。」
そう言って、こっそり選別をくれた。
普段から皮肉屋さんでやさしい、大好きな祖父。
「いいじゃん!ぜったい行った方がいいよ!
楽しんできてね!お土産たのむよ!」
そう言ってくれる幼馴染や、旅の情報をいっぱいくれた友人たち。
ほんとうに、
ほんとうにありがとうございます。
8月の末 わたしは出発します。
やりたいことを全部やって
いっぱいいっぱい楽しんで、必ず、無事に大好きな人たちのところに帰って来ます!
どうかこれから見守ってください!
Piacere tutti :) !!
✈︎✈︎✈︎ (実はラジオもやってたりします。
ヨーロッパからも放送するので、ぜひわたしと一緒に旅をしてください :) )
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