木下晴之|株式会社ラボクリエイト

株式会社ラボクリエイトの代表。博士(工学)。アイデアを魅力的に見せるための企画書やプレ…

木下晴之|株式会社ラボクリエイト

株式会社ラボクリエイトの代表。博士(工学)。アイデアを魅力的に見せるための企画書やプレゼンスライド、それに使うイラストやグラフィックなどの制作、デザインを行っています。noteではそれにまつわる記事を書いています。

最近の記事

身の回りにある優れたデザインをスライドデザインの参考にする

プレゼンスライドを作るとき、まずは身近にある秀逸なデザインを参考にしてみるのも効果的です。誰かが作ったプレゼンスライドに似せて作ればいいというわけではありません。CDジャケットやテレビCM、ミュージックビデオ、映画ポスターなど、文字とイラスト、写真で構成された優れたデザインが私たちの身の回りには溢れています。それらのデザインをよく観察することで、私たちはたくさんのデザインのヒントやインスピレーションを得ることができます。それらを自分のデザインに取り入れてみることから始めてみま

    • 内容をよく理解していればデザインに合わせてスライドの内容を変えることもできる

      プレゼンスライドの中身を自分で作って、そのデザインも自分でできることのメリットの一つに、自分の望むデザインに合うよう内容を変えられる、というのがあります。もちろん、デザイン偏重になりすぎて、主旨が変わってしまうほど改変してしまうのはいただけません。しかし、その内容を考えたのが自分自身で、このスライドで伝えたいことが何なのかをもっとも理解しているのが自分自身という状況では、あくまで許容される適切な範囲内で、デザインに合わせた内容の改変や微調整が可能になります。 内容の作成と見

      • プレゼンスライドの背景色は白にしておくと無難

        プレゼンスライドの背景色は、まずは何も考えずに、とりあえず白にしておくと無難です。デザイン性を高めようとして、コーポレートカラーで背景をベタ塗りしたくなるところですが、ちょっと待ってください。濃い背景色に白抜き文字を配置したりすると、個性的でインパクトが強くなりますが、配置する写真やイラストなど、スライドに載せる素材の色味との相性が悪いと、背景色にこだわった意味がなくなってしまいます。 日常的に作成する仕事関係のプレゼンスライドにおいて、そのスライドに載せるコンテンツは様々

        • デザインにおいてはそうする理由があることだけをする、理由がないことはやらない

          プレゼンスライドを作るとき、必要なことだけ、そうする理由があることだけをする、というスタンスが大切です。根拠がないこと、余計なことはしないようにします。そうすることで、内容はもちろんレイアウトや装飾などもエッセンスだけを残して必要最低限となり、デザイン上の贅肉がそぎ落とされ、結果的に美しくかっこよくなります。 PowerPointやGoogleスライドなどのプレゼンスライド作成アプリには、様々な装飾のための機能があらかじめ備わっています。使い勝手も非常に洗練されていて、誰で

        身の回りにある優れたデザインをスライドデザインの参考にする

          文字間隔を変えてテキスト長さを微調整するテクニックは覚えておいて損はない

          プレゼンスライドでテキストを書くとき、テキストの長さ(テキストボックスの幅)の調整で困ることがよくあります。1行に収めたいのに、1文字だけオーバーして2行になってしまう、すべてのテキストボックスの幅を同じになるように揃えたいのに、このボックスだけテキストが長くてどうしてもちょっとだけはみだしてしまう、という場面によく遭遇すると思います。こんなとき、みなさんはどう対処していますか? 文字サイズを小さくすると、一応、ねらった幅にテキストを収めることができます。しかし、文字サイズ

          文字間隔を変えてテキスト長さを微調整するテクニックは覚えておいて損はない

          プレゼンスライドをかっこよく美しく見せる一番の近道はあらゆるものを揃えること

          プレゼンスライドをかっこよく美しく見せる一番の近道は、全体をとにかく揃えて統一感を持たせることです。スライド全体を通して配置や配色などの見た目が揃っていると、見る人が受ける印象は非常によくなります。デザインの初歩として、まずはとにかく何でも揃えてみてください。ただし、わずかなズレが違和感につながるので、やるときは徹底的にやることが肝要です。以前に別の記事で紹介した「整列させる」や「一貫性を持たせる」というテクニックと、本質は同じです。 では、具体的にはプレゼンスライドの何を

          プレゼンスライドをかっこよく美しく見せる一番の近道はあらゆるものを揃えること

          プレゼンスライドではデザインが冗長にならないように気をつける

          プレゼンスライドを作るとき、デザイン的に冗長にならないよう気をつけなければいけません。テキストの一部を際立たせるために、文字サイズを変え、行頭記号をつけて、文字色を変え、太字にして、アンダーラインを引く。これはさすがにやりすぎです。結果的にデザイン面のムダが増えて美しさが損なわれることになってしまいます。デザインが冗長であることは、意味がないだけでなく、逆にマイナスの影響を生じさせかねません。 PowerPointで何も考えずに、箇条書きで、さらに階層構造を使って文章を書い

          プレゼンスライドではデザインが冗長にならないように気をつける

          そのプレゼンの目的は何なのか?それを常に意識してスライドをデザインする

          プレゼンスライドをデザインするとき、その目的が何なのかをしっかりと意識しておく必要があります。このプレゼンスライドで、見る人を感動させたいのか、注目を集めたいのか、あるいは情報を伝えたいのか。日常的な業務の中で必要に迫られてプレゼンスライドを作っている人の多くは、3番目がその動機となっていると思います。デザインも、その目的に合ったものにしなければなりません。TPOに合わせたスライドデザインが求められます。 すばらしいプレゼンの代表格としてしばしば引き合いに出されるのが、アッ

          そのプレゼンの目的は何なのか?それを常に意識してスライドをデザインする

          プレゼンスライドに使うフォントの選択は重要なので慎重に

          プレゼンスライドのテキスト部分に適用するフォントの選択は非常に重要です。フォントが見る人に与える影響はとても大きく、慎重なフォント選びが求められます。しかも日本語フォントには英語フォントに比べるとバリエーションがそれほど多くなく、選択肢は限られています。どのようなフォントがふさわしいかについては、そのプレゼンの目的にも依存するためケースバイケースと言わざるをえませんが、ビジネスにおいては、個性的で主張が強いフォントは避けて、標準的で汎用性が高く、バランスのよい美しいフォントが

          プレゼンスライドに使うフォントの選択は重要なので慎重に

          プレゼンスライドでカラフルな色使いをすることは難しい

          プレゼンスライドにおける色の使い方は、じつは非常に難しいものです。つい軽い気持ちでいろんな色を使ってカラフルにしてしまいがちですが、わかりやすく美しいプレゼンスライドにするためには、本当にその色を使う必要があるかどうかを、冷静に考えてみてください。まずは色を使わずにモノクロですべて作ってみるというのも、一つの方法です。また、色は、他の要因(例えばコーポレートカラー)によって制約を受けることもよくあります。なのでじつは、カラフルにすることが必ずしもよい効果をもたらすわけではない

          プレゼンスライドでカラフルな色使いをすることは難しい

          プレゼンスライドの縦横比はさすがにもう16:9でよいのでは?

          プレゼンスライドを作るとき、今の時代、さすがにもう縦横比は4:3ではなく、ワイドな16:9で作る方がよいと思います。今やプロジェクタもスクリーンもパソコン画面も16:9がほとんどです。旧来の縦横比4:3では画面の左右のスペースをムダにするだけでなく、見る人にどうしても古くさい印象を与えてしまいがちです。縦横比4:3のままでは、デメリットがメリットを上回ってしまうことが多いと思います。 かつては、プレゼンスライドと言えば縦横比4:3が基本でした。パソコン画面も液晶プロジェクタ

          プレゼンスライドの縦横比はさすがにもう16:9でよいのでは?

          これからもまだPowerPointを使い続けますか?Googleスライドを使う選択肢もあるのでは?

          プレゼンの定番アプリと言えばもちろんMicrosoft OfficeのPowerPointですが、最近はGoogleスライドを使う人も増えてきました。職場環境によってはGoogleが提供するサービスやアプリの使用が許可されない場合もありますが、もし使用が許されているなら、Googleスライドをあなたのメインのプレゼンアプリに据えてみるのもいいかもしれません。 Googleスライドは、当然ながらGoogleドライブやGoogleフォトとの相性が完ぺきで、クラウド上に保存されて

          これからもまだPowerPointを使い続けますか?Googleスライドを使う選択肢もあるのでは?

          プレゼンで使う重要な写真はできるだけ自分で撮るようにしたい

          イメージ写真は別として、プレゼンの内容に関わる重要な写真は、できれば自分で撮れるようになりたいところです。スライド内においてその写真がどう使われるかを考慮しながら、それにふさわしい写真を用意することができるようになれば、スライドとしてもより洗練されたものになっていきます。もちろん、プロの写真家が撮影してくれるならそれに越したことはありませんが、そこまでやるのはなかなかハードルが高く、現実的ではありません。コストの問題もあって、日々のプレゼンスライドの作成作業のたびにそんなこと

          プレゼンで使う重要な写真はできるだけ自分で撮るようにしたい

          プレゼンスライドではイメージ画像を積極的に使おう

          直感的にわかりやすいプレゼンスライドにするためには、イメージ画像を使うのが効果的です。と言っても、プレゼンスライドの内容に即したちょうどいい写真やイラスト、CGを自分で撮ったり作ったりするのは大変です。最近では、Adobe StockやPIXTAなどの便利な画像ライブラリ販売プラットフォームを簡単に利用できます。それらを利用すれば、様々な写真や画像を容易に探し出して入手することができるので、そういったサービスを積極的に活用して、欲しい画像を手に入れるのがよいでしょう。文字より

          プレゼンスライドではイメージ画像を積極的に使おう

          まずはプレゼンの設計図となるストーリーボードを作ろう

          プレゼンスライドの作成にとりかかる前の準備段階として、まずは、何を目的として、どんな内容をプレゼンしたいのか、それらをどういう順序で話をするのか、などの構成をしっかりと分析する工程が欠かせません。その分析に従ってストーリーを構築していきます。つまり、ストーリーボードを作成していきます。このストーリーボードが、これから作成するプレゼンスライドの設計図となるわけですが、ストーリーボードの段階で構成を綿密に検討しておくことで、プレゼンスライドに必要なコンテンツを過不足なく盛り込むこ

          まずはプレゼンの設計図となるストーリーボードを作ろう

          関係が深い要素を近くに、そうでない要素を遠くに配置する

          プレゼンスライド作成におけるデザインの基本セオリーの一つに、「関係が深い要素同士を近くに配置し、関係が浅いなら遠ざけて配置する」というのがあります。つまり、要素同士の関係性をスライド内における物理的な距離で表現します。それによって、そのスライドで伝えたい内容の論理的な構造を視覚化し、見る人に、よりわかりやすく情報を伝えることができます。これは当然と言えば当然のことなので、おそらくみなさんも無意識にやっていると思いますが、それをしっかり意識的に実行することが重要です。 プレゼ

          関係が深い要素を近くに、そうでない要素を遠くに配置する