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デザイナー牛島 徳理さん

“つくる”ことに真摯に向き合う、作家さんたちの想いを“言葉”にして集めたコラム。

今回は、千葉県の"ゲートウエイ株式会社"でデザイナー兼クリエイターとして活躍されている牛島 徳理さんにインタビューをしました。

牛島さん近影 ©️La Colle.

「映画やアーティストのグッズを主に、ポスターやブロマイドなどのグラフィックデザインを手掛けています。

工業デザインを学び、車のデザイナーを目指していたけれど、なかなか狭き門で。

そんな時にTシャツデザイナーの募集を見かけ、グラフィックデザインの仕事をするようになったんです。なんとなくで始めた仕事だったけれど、初めて自分がデザインしたものが商品化された時の嬉しさが忘れられなくて。
今の仕事に就くきっかけになりました。

グラフィックデザインを始めた当初は、それまで教わってきた工業デザインとの差に悩みましたね。だって、車や電化製品のデザインを考えていたのが、Tシャツやポスターのデザインを手掛けるようになったんですから。
立体が平面になってしまった訳です。

当時は“とにかく出来るようになろう”と、がむしゃらにやっていましたね。
以前、自信を持って出したデザインを“本当にこれでいいのか”と聞かれたことがあって。

自分がよく出来たと思っても他の人から見たら違うこともあるのだと、その時に気付かされました。
だから、常に自分よがりになっていないか、受け取る側の立場に立って見れているか、を意識するようにしています。

デザイナーを目指している人は、“このデザインは何のためにやっているのか”を是非、自分に問いかけてみてください。
デザインをしていると見失いがちになるけれど、デザインは“人のためにあるもの”だと僕は思うので。」


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