La Colle|ちょっと身近な美術について

日常のなかにある“ちょっと身近な美術"について紹介しています。 美術館で見た…

La Colle|ちょっと身近な美術について

日常のなかにある“ちょっと身近な美術"について紹介しています。 美術館で見たことのある画家、作家さんに聞いた想い、ものをつくるお話などを投稿しています。 ✴︎コンテンツ内にAmazon.co.jpアソシエイトを利用してます。

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La Colleの記事一覧

はじめまして。La Colleです。 “ちょっと身近な美術”についてコラム&マンガを書いています。 ヤギマンガでは中の人です。 “美術の楽しさを多くの人に知ってもらいたい”という思いから、”ちょっと身近な美術の紹介“のnoteをはじめました。 名前のLa Colleは日本画画材の膠を意味するフランス語で、紙に絵の具を定着させる、糊のような役割を果たすものです。 私もLa Colleとして、みなさんの日常と美術をつなげる役目を果たせれば、と思いながら書いています。 みなさ

    • 古書の寄付

      今回は美術を少し離れて“寄付”のお話です。 ここ最近、noteを書くにあたり、美術の本を購入する機会が多くなりました。 ちょっと書店に立ち寄るだけでも、多くの美術書があり、その種類は画集から、技法書までと多岐にわたります 趣味も兼ねて、そんな本を買い漁っていたら、あっという間に我が家の小さな本棚はいっぱいになってしまいました。 これは…。 と思い、いくらか整理を始めたところ、たまたま“チャリボン”という本の寄付活動を知りました。 ふと、同僚が会社でプルタブ回収を始めたこ

      • 【わたしのイッピン】 PENON

        今では身近となった“サステナブル”という言葉。 国際目標でSDGs(Sustainable Development Goals)が掲げられてから、近年“サステナブル”への取り組みが増えてきました。 地球の環境を守り、環境資源も無駄にせずに、未来へ続けていける「持続可能な社会」を目指す言葉です。 そんな世の中だからこそ、ちょっと意識を向けるだけで、自分も手軽に貢献できることがたくさんあるんです。 その中の一つ、PENONというペンをご紹介します。 ペンから始める、環境

        • 【わたしのイッピン】-苔盆-

          いただいた素敵なイッピンをご紹介したいと思います。 その名も“苔盆”。 苔を使って、自分好みの和風の箱庭を作れるイッピンです。 苔盆  "苔盆"。 その名の通り、苔を使った盆景です。 盆栽といえば、松や椿などの木を思い浮かべるものですが、苔盆ですから勿論主体は“苔”です。 使われる苔は“ヤマゴケ”という種類のもの。 開封時は乾いた状態で入っていますが、水を浴びると本来の瑞々しく茂った苔の姿に戻るようです。 セットの中にはしおりも付いていて、初心者も安心して取り組めま

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        • 作家さんの“想いの葉”
          7本
        • わたしのイッピン
          8本
        • ヤギの ものづくり
          10本
        • 画家のお話
          4本

        記事

          【わたしのイッピン】 -能作 錫の器-

          錫の器先日、誕生日の折に素敵な“イッピン”をいただきました。 “能作さんの錫の器”です。 ダリアを象った幾何学的なデザインと錫が持つ質感が合わさった、素敵なイッピンです。 箱の中には“花言葉”も添えられていて開けてからのサプライズも詰まった、とても嬉しいプレゼントでした。 ですが、このお品はそれだけではないのです。 なんと、自分の好みに合わせて形を変えることができるのです。 時折、曲げる際にピキッと音がするのですが、これは“錫鳴き”という現象なのだそう。 この器をいただ

          【わたしのイッピン】 -能作 錫の器-

          デッサン会【コラム】

          先日、10年ぶりくらいにデッサンをしました。 仕事柄、もう一度基礎をしっかり学んでみたいと思ったのがきっかけです。 折角なので、興味が有りそうな会社のみんなに声を掛けて一緒に行くことにしました。 教えてもらうのは、学生だった頃にお世話になった先生。連絡を取るのは久方ぶりでしたが、嬉しいことに私を覚えていて下さり、デッサンに関しても快諾していただけました。 お願いしていた日に教室に赴くと、モチーフのりんごと紙袋、そしてイーゼルが用意されていました。 なつかしい。 学生の

          ガラス作家 ソウザ・ムリロさん

          千葉県の鴨川市は、私の故郷ブラジルに似て暖かく、海や山、土地の文化が残っている場所です。 ガラス作家として“はじまりの場所にする”。その思いでここに来て、『ガラス工房アルコス』を建てました。 ですが、当時の私にはお金がなく、工房を建てたこの土地にも何もなかった。 だから、“どうやったら始められるか”を考え、そこに生えていた竹や土を使って、工房を建てたんです。周りに木を植え、庭も作りました。 ですから、ここに来て最初の作品はこの工房なんです。 文化の違いや生活、仕事、色々な問題

          ガラス作家 ソウザ・ムリロさん

          アルコールインクアート 【コラム】

          今回、会社の先輩の紹介で”アルコールインクアート”を体験してきたヤギ。 先輩の運転に甘えて、行った先はアルコールインク教室の「ORSETTO」さん。 到着早々、美人な先生のお出迎え! 教室内には先生の美しい作品が! おお!と感動しつつも、これから自分が作るとなると…全く、こんな素敵な作品を作れる気がしない。 なんなら、ヤギは混色の末に濁ったヘドロのような色を作るのが得意だ。 出していただいたドリンクのコースターにも作品が使われている! 美しすぎる… 早速、体験!

          アルコールインクアート 【コラム】

          【わたしのイッピン】 -画家の花-

          昨年、同僚から素敵なお花の紹介をいただきました。 その名も”ゴッホのひまわり”。 あの有名なサカタのタネから出されているものらしいです。 ゴッホといえば、やはり代表作“ひまわり”が印象的な画家です。 そんなゴッホのひまわり。とても気になります。 あの絵の中から出てきたようなひまわりなのかと、同僚が育てたひまわりの写真をいただくことにしました。 ゴッホのひまわり 写真をみると、確かにゴッホの荒々らしくもどこか優しさを感じさせる、あの独特の筆遣いを思い出します。 長く

          【わたしのイッピン】 -画家の花-

          【デッサン】 -モチーフ編(番外):黒梅酒-

          絵画の題材で使われる物は、さまざまあります。 牛骨であったり、空の瓶であったり、バスケットボールであったり。 今回はその中の1つ。 梅酒についての、いつもとはちょっと違った“番外”のお話です。 モチーフに使われた“梅酒” 先日、お世話になっている絵画教室の先生から、梅酒をいただきました。 毎年、受験生の課題として作られている物だそうです。 きっと、ガラスの質感とその中にある柔らかな梅に、液体による色の変化…そういった狙いで課題にされているのかなと思います。 漬ける

          【デッサン】 -モチーフ編(番外):黒梅酒-

          【わたしのイッピン】 -切手-

          気が向いた時にひっそりと集めています。 今手元にあるのは、10シートほど。コレクションというには少なすぎるけれど、使っていくうちに減っていってこの数になりました。 集めているのに使っちゃうの?と思われたでしょう。 確かに集めているけれども、“使ってこその切手”だと思っています。 人に送ることで“自分の好き”や“素敵と思ったもの”を知って貰えるからです。 あの人はこの切手が好きそうだなと思うことや、今の季節だからこれにしようと選ぶのも、すごく楽しい。切手や手紙ならではの楽

          【わたしのイッピン】 -切手-

          【わたしのイッピン】ー益子焼の器ー

          6月に入り、段々と暑くなってきた日に、お茶を飲むために何気なく取り出した淡い灰色の器。 普段使うガラス製のカップと違い、縁が厚く、ぽってりとした印象の土で出来たもので、何年も前に益子町で購入したものでした。 土が持つ柔らかで素朴な温かさが気に入って、使っている物です。 ふと、そういえば家には土物の器が少ないな。と思いました。 これの他にあるのは、数点のみ。食器棚の1割もありません。 そう思うと、急に益子町に器を見に行きたくなりました。 益子町栃木県南部にある益子町は、焼

          【わたしのイッピン】ー益子焼の器ー

          【わたしのイッピン】 -Ecoffee Cup-

          先日、「リモート業務のお供に」と、とても素敵なカップをいただきました。 『Ecoffee Cup』という商品です。 使われている美しいデザインは、英国を代表するデザイナー、ウィリアム・モリスのもの。 ウィリアム・モリス 美しい植物文様で有名なウィリアム・モリス。 一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。 彼が活躍したのは、今からおよそ200年前。19世紀の英国です。 この時代、英国はまさに産業革命の真っ只中。ものづくりは、機械による大量生産へと移り変わ

          【わたしのイッピン】 -Ecoffee Cup-

          デザイナー 鷺谷 亮さん

          きょうのごはん今日のお弁当は鮭にわかめのニンニク和え、れんこん、カレーコロッケ。母の手作りで、どれもおいしい。健康に気を遣って和食が多いです。 インタビュー 子供の頃からアニメを見て育ちました。 アニメのなかのキャラクターが使うアイテム。これはなにが元になっているんだろうって考えながら見るのが好きで、出てくるアイテムやロゴに目がいっちゃうんです。 僕が絵を描き始めたのは、小学校のイラストクラブに入ってから。当時は、模写をしたり好きなゲームの漫画を描いたりしていました。 戦

          デザイナー 出口 愛里さん

          映画グッズのデザイナーをしています。 今の仕事をやる前は、アパレル職とフリーランスのデザイナーをやっていました。でも、自分の時間をうまく取るのが難しくなって、心身ともに疲れてしまったんです。 それで一度辞めて、今の会社に。今は好きなものが作れて、さらに時間も作ることが出来るので満たされています。 デザイナーとして、自分がデザインしたという付加価値をつけられたらいいですね。 例えば、なんてことのない一つのマグカップに私がデザインを施したことで、それを使った人の特別になる。

          【ヤギ日記】 -ヤギのデコパージュ(コラム)-

          “デジタル作品を手元に飾りたい!”という思いをきっかけに、デコパージュという技法を用いて、キャンバスボードを作ったお話です。 上記のマンガ内容を詳しく記事にまとめたものでもあります。 デコパージュとは 「デコパージュ」はイタリア生まれの転写技法。  デザインペーパーを使って、自分好みにアイテムに絵柄を移してリメイクできる楽しい技法です。100円ショップでも材料が売られているので、気軽にできる点もおすすめできます。  必要な道具 以下に今回使った道具をまとめましたので

          【ヤギ日記】 -ヤギのデコパージュ(コラム)-