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作家さんの“想いの葉”

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“つくる”ことに向き合う作家さんたちの想い、“言の葉”を集めたコラム集。
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記事一覧

ガラス作家 ソウザ・ムリロさん

千葉県の鴨川市は、私の故郷ブラジルに似て暖かく、海や山、土地の文化が残っている場所です。 ガラス作家として“はじまりの場所にする”。その思いでここに来て、『ガラス工房アルコス』を建てました。 ですが、当時の私にはお金がなく、工房を建てたこの土地にも何もなかった。 だから、“どうやったら始められるか”を考え、そこに生えていた竹や土を使って、工房を建てたんです。周りに木を植え、庭も作りました。 ですから、ここに来て最初の作品はこの工房なんです。 文化の違いや生活、仕事、色々な問題

デザイナー 出口 愛里さん

映画グッズのデザイナーをしています。 今の仕事をやる前は、アパレル職とフリーランスのデザイナーをやっていました。でも、自分の時間をうまく取るのが難しくなって、心身ともに疲れてしまったんです。 それで一度辞めて、今の会社に。今は好きなものが作れて、さらに時間も作ることが出来るので満たされています。 デザイナーとして、自分がデザインしたという付加価値をつけられたらいいですね。 例えば、なんてことのない一つのマグカップに私がデザインを施したことで、それを使った人の特別になる。

クリエイター 平山 佳歩さん

「『いただきまアース』というマンガ絵本を制作しています。 未確認生物や怪奇現象といったおどろおどろしいものが好きで、ある時池袋のサンシャインシティでやっている月刊ムー(オカルト情報誌)の展示会に行ったんです。そうしたら、びっくりするほど人がいなくて…。中年の男性が数名いるくらいでした。 その事がすごくショックで、“「こわい」が「かわいい」だったら…”と思ったんです。 子供の頃に“見た目が怖いから”という理由で、欲しかったUMA(未確認生物)の本を買ってもらえなかった思い

デザイナー牛島 徳理さん

「映画やアーティストのグッズを主に、ポスターやブロマイドなどのグラフィックデザインを手掛けています。 工業デザインを学び、車のデザイナーを目指していたけれど、なかなか狭き門で。 そんな時にTシャツデザイナーの募集を見かけ、グラフィックデザインの仕事をするようになったんです。なんとなくで始めた仕事だったけれど、初めて自分がデザインしたものが商品化された時の嬉しさが忘れられなくて。 今の仕事に就くきっかけになりました。 グラフィックデザインを始めた当初は、それまで教わってき

クリエイーター 牛島 徳理さん

「仕事でデザイナーをやっている傍ら、社内で立ち上げた”AnmKnm”というクリエイティブ集団でオリジナルデザインのグッズやイラストを描いています。 長年、デザイナーをやってきたから、こうしてクリエイターをやってみるとすごく新鮮な気持ちですね。デザイナーと作家は、ぱっと見ると近いようで実は遠い感覚。 似ているようで全然違います。 その人の中にある想いや作品を生み出した背景って、作家とデザイナーとでは本質が違っていて。作家は、いろんな物事に対して自分の想いを表現して訴えかける

サイトクリエイター 髙田 冴里那さん

「私が作っている“etcoeur”は、“心地良いモノゴト”との付き合い方をテーマにしたWebサイト。 まだ制作途中で、私自身が心地良いと思ったアイテムや暮らしの習慣などを発信していく予定です。(2021年時点) 今の私の生活スタイルは大人になってからできたものなんです。 学生時代、家庭教師の先生が来ると母が毎回コーヒーを淹れてくれて、寛ぐ時にお茶を飲む習慣ができました。 26才の時に働いていたカフェでは、お花もあつかっていたので、朝にお店の庭に出てお花やハーブを摘んでい