見出し画像

クリエイター 平山 佳歩さん

“つくる”ことに真摯に向き合う、作家さんたちの想いを“言葉”にして集めたコラム。

今回は、千葉県の"ゲートウエイ株式会社"にお勤めされ、マンガ『いただきまアース』を制作されている平山 佳歩さんにインタビューをしました。

クリエイター 平山さん
平山さん近影 ©️La Colle.

「『いただきまアース』というマンガ絵本を制作しています。

未確認生物や怪奇現象といったおどろおどろしいものが好きで、ある時池袋のサンシャインシティでやっている月刊ムー(オカルト情報誌)の展示会に行ったんです。そうしたら、びっくりするほど人がいなくて…。中年の男性が数名いるくらいでした。

その事がすごくショックで、“「こわい」が「かわいい」だったら…”と思ったんです。

UMA イメージ

子供の頃に“見た目が怖いから”という理由で、欲しかったUMAユーマ(未確認生物)の本を買ってもらえなかった思い出も重なって、“ないのなら私が作ろう!”ってなったんです。

みんなのUMAに対する認識を変えて、かわいくて身近に感じてもらえるUMA。

そうして誕生したのが『いただきまアース』

UMAとその出身地の食べ物を掛け合わせて作った、“うまうまUMAユーマ”というキャラクターたち。かわいい彼らと一緒に、世界の国々を知ってもらう作品です。

キャラクターのUMAを好きになってもらって、日本以外の文化にも興味をもってもらう。迷路や間違い探しといった遊びの要素も加えて、さらに楽しんでもらえるようにしています。

まだ本は制作途中なのですが、細かいところまで見てくれる厳しい編集さんがついているんです。その人が最新のラフ原稿を見て「成長したね」と言ってくれたのがすごく嬉しくて。印象に残っています。

今の子供たちが好きなものって、自分が子供の頃に好きだったものと根本は変わらないと思うんです。だから、子供の頃の“好き”を思い出せるアイテムを、制作の時は横に置くようにしています。そうすることで、モチベーションもあがるんです。

これから目指すところは“誰も来なかったイベントの成功”!

今作っているのはアジア編で、これからアメリカやヨーロッパなどの色々な国のUMAたちが出てくる予定なんです。読んでくれた人がキャラクターに「こういう子、実際にいる~!」って共感して、楽しんでもらいたい。そうした作品づくりを続けていきます。」


2021年取材

“身近な美術”の情報の発信のために役立てたいと思います。