見出し画像

クリエイーター 牛島 徳理さん

“つくる”ことに真摯に向き合う、作家さんたちの想いを“言葉”にして集めたコラム。

今回は、千葉県の"ゲートウエイ株式会社"でデザイナー兼クリエイターとして活躍されている牛島 徳理さんにインタビューをしました。
牛島さん近影 ©️La Colle.

「仕事でデザイナーをやっている傍ら、社内で立ち上げた”AnmKnm”というクリエイティブ集団でオリジナルデザインのグッズやイラストを描いています。

長年、デザイナーをやってきたから、こうしてクリエイターをやってみるとすごく新鮮な気持ちですね。デザイナーと作家は、ぱっと見ると近いようで実は遠い感覚。
似ているようで全然違います。

その人の中にある想いや作品を生み出した背景って、作家とデザイナーとでは本質が違っていて。作家は、いろんな物事に対して自分の想いを表現して訴えかける、自己表現をしていく存在。そういった意味でデザイナーと正反対だと思っています。

イラストレーターや作家は、常に自分から発信をしている。
それってすごいことで、簡単にはできないんですよ。

どういう形にするか、自分の中の気持ちをしっかりさせないといけない。それが出来ることに憧れるし、自分も整理をして表現することを手探りでやっている状態です。

まずは“どう表現したいか”という気持ちづくりから始めるようにしています。
デザイナーをやっていると、表現に対する想いが薄れてくるんです。だからこそ、きちんと向き合って整理をしてみるけれど、なかなか難しい。

絵って、コンセプトを考えなくても”なんとなく”で描くことが出来るんです。でも、作家となるとそういうわけにはいかない。

どうしても煮詰まってしまった時は、一旦作業から離れるようにしています。
趣味に没頭したり、休憩を入れてリフレッシュをしたりすることで、自然と考えも整理されるんですよ。

尊敬するアーティストの1人にバンクシーがいます。彼の作品は、世界に皮肉を持って訴えかける一方で、クスッと笑ってしまうユーモアがあるところが魅力的なんです。

僕も、自分なりのそうした方向性を目指したいと思っています。」

2021年取材

この記事が参加している募集

スキしてみて

“身近な美術”の情報の発信のために役立てたいと思います。