１日の終わり、嫌な事を探しがち｜虎の巻

正直言って今日も疲れた。

僕の仕事は児童福祉系。
やりがいのある仕事だと思う。
自分自身では天職だと思う程にやりがいがある。

ただ、弱音を吐きたい時もある。

何が嫌って終わらない自分の仕事。
急に叫ぶ子ども達。
どっちがレゴブロックをとっただとかの喧嘩。
職員の体調不良による欠勤。
仕事を伝えてもさっさとやらない部下。

なんなの。
本当にイライラする。

ってのが最近の僕の口癖。
仕方ないよね、嫌なものは嫌なんだもん。

１日の終わりに、相方と晩飯を食べながら嫌な事を吐き出す。
寝る前に少しスマホゲームをして明日も仕事か…と思いながら眠りにつく。

すごい嫌じゃない？！

僕の人生すごい苦しみで彩られてない！？
そんな世界嫌だよ！？

そりゃあ悪夢も見るわ。
上司に「お前のやり方は気に入らない！」ってブチギレられる夢を見るわ。
僕だって空を自由に飛ぶ夢を見て楽しい気分で目覚めたい。

…空を飛ぶ夢って恐怖感やばそう。
やっぱりパスで。

自分で選んで、面接を受けさせてもらって、仕事を必死に覚えたのに。
なんでこう愚痴しか出てこないんだろう。

そういうわけで今日の僕のすごいところを書きます。

契約をとった。

はい、すごいーー。
もうね、これだけで褒め称えられるべき。
しかも理由が「虎之助さんの説明が丁寧で、寄り添ってもらっている感じがしたから」ですって。

嬉しい事この上ない。
もちろんです。だって僕は契約者様毎に言葉を変えるもの。

寄り添って欲しいポイントは人によって違う。
毎日が辛くて苦しいから支えて欲しいのか、やる気があるから後押しして欲しいのか。それだけでも無限に言葉がある。

契約をとった。ってだけ書くと「福祉をなんだと思っているんだ」って思われがちだけど、僕は違うと思う。

人の人生に関わらせてもらえるチャンスをもらえたんだよ。

それってすごい事じゃない？

この人に人生を託してみよう。

って思われたんだよ。
それってすごく光栄な事じゃない？

僕は昔から共感力が高いって言われていたけど、それは子ども相手にも発揮できる時が多い。「あぁ、今こんな事思ってるだろうな」「この言葉でスイッチ入るかな」なんて全部頭の中でシミュレーションする事ができる。

だからこそ、それを汲み取って保護者へとアドバイスする事ができる。

そうだよ、僕すごいじゃん。

えらいよ！！！！！
それだけで今日１日のノルマ達成だよ！！！！！
それなのに他の事まで手をつけられたの？

素敵すぎてたけのこの里ときのこの山を両手食いしても責められないレベル。

なんていい日なんだ。
よし、空飛ぶ夢見るために寝よう。
おやすみ。

ごめん、やっぱり空は飛ばなくていいや。

虎之助

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BGM：Reassuring sound of rain through the window

TOP画像：おぜきかなこ様