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名探偵コナン

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映画『名探偵コナン』。昨年の『黒鉄の魚影(サブマリン)』に引き続き『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』も凄く良かったです。四半世紀以上続いていて、近年は興行収入90億円超え、『…
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マンガ・アニメの「聖地巡礼」-劇場版『名探偵コナン』の事例を中心に-

マンガ・アニメは波及効果・影響力の大きいコンテンツであり、日本の競争力が強い分野である。何年も前から「聖地巡礼」という言葉で、マンガやアニメの舞台として登場した地域を訪れるスタイルの観光が大きな動きとなっている。大ヒット中の劇場版『名探偵コナン』の事例を挙げつつ、マンガ・アニメの持つ力について簡単に描写する。 『名探偵コナン』連続メガヒット 4月12日に公開されたアニメ映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』が大ヒットしている。公開から70日強の6月23日現

灰原哀と江戸川コナンは親戚!?

「江戸川コナン、探偵さ。」でお馴染み名探偵コナンには幼児化した3人の人物が存在しています。その3人の発言や相関図から導き出される考察を展開していこうと思います。 江戸川コナン俺は高校生探偵工藤新一。幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。取引を見るのに夢中になっていた俺は、背後から近づいてきたもう1人の仲間に気付かなかった。俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら体が縮んでしまっていた。 「工藤新一が生きていると奴らにばれたら

映画感想/『名探偵コナン 黒鉄の魚影』 #1

計4回、映画館に足を運びました。 5回目はないぞという覚悟の上観に行ったのですが、やばいです。がまんできないかも。観れば観るほど更に行きたくなる。 (ペロッ。こ、これは…麻薬‼︎) もうさすがに残り数週間もしないうちにシネコンでは上映ストップする気がするので(公開は4/14)、尚更やばい行かなきゃ感が高まってます。 さて。 オタクな話をする前に、何故今回のコナン映画がやばいということになってるのかを簡単に説明すると、 物語の本筋である黒の組織がめちゃくちゃ関わってる

ハロウィンの夜に死んだ友人が助けに来る話/名探偵コナン『ハロウィンの花嫁』

私がコナン映画で一番好きなハロウィンの花嫁を久しぶりに見たので感想を綴る。 コナン遍歴 実はハロウィンの花嫁を見るまでは、コナンは映画は毎年見る、アニメはやっていたら見る。くらいの比較的ライトなファンでした。だから警察学校組のことも、そんな人いたなあ、くらいの認識だったのですが、見事にこの映画に撃ち抜かれて思わずアニメ再履修して、警察学校編の単行本とゼロの日常を買いました。今はだいぶヘビーよりのファンになってきたと思います。 原作と、黒鉄の魚影、そして100万ドルの五陵星

「名探偵コナン」の映画と久しぶりのポップコーン

小学生の姪っ子と「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を観に行った。コナンはテレビで映画を見たことがあるが、映画館で観るのは初めて。昨年は主題歌のスピッツ「美しい鰭」もよく流れていた。ヒットするのが当たり前になり、年々観客動員数を増やしている印象だ。 公開はゴールデンウィークだからかなり日数が経っているが、客席は家族連れを中心ににぎわっていた。姪っ子にせがまれ珍しくポップコーンを買ってしまった。映画が始まってビックリ。ハリウッドのアクション大作のように迫力があり、北海道を舞

【4/22全公開、4/17追記】公開初日に映画を観に行くというはじめてで最高の体験(名探偵コナン『100万ドルの五稜星』/後半ネタバレ)

公開初日に映画館へ映画を観に行った。はじめて。 名探偵コナン『100万ドルの五稜星』。 映画は公開終了直前にガラガラの劇場に駆け込むスタイルが常の私だが、 私の好きな名探偵コナンの昨年の映画『黒鉄の魚影』が色々とやばすぎて、公開初日に行かなかったことを後悔したので(ちなみに昨年は公開から少ししてから初鑑賞の後、結果5回劇場へ足を運んだ)、満を持して劇場へ。 ・・・とはいえなんとなく勇気が出なくて、前日にすべりこみで予約をしました。一人だし。昨年も声出し上映とかめちゃくち

¥100

「名探偵コナン」/私が好きなもの#2

私が好きなもの、シリーズ。今回はラフに行きましょう。 ヘッダーの写真は今読んでる「警察学校編」。(雑な写真ですみません) 犯人の犯沢さんとか、公式で二次創作していく感じの流れも面白いですよね〜。 愛されてるんだなー。って感じます。 ええと。コナンが好きです。 しかも最近の流行りの安室さんでハマったのではなく、比較的昔から好きです! (どうしてもここは宣言しておきたい) 小学生の時、多分当時30巻前後まで出てたのかな〜。それくらいから読み始めて、今もずーっとコミックスで追

【感想】コナンど素人が見た初コナン映画「100万ドルの五稜星」

コナン好きの友人に勧められて、 人生初の!名探偵コナンの映画を!見た!! 私のようなコナン初心者でもタイトルは耳にしたことがあるだろう、 今絶賛公開中の「100万ドルの五稜星」だ。 (ここだけの話、ずっと"ごりょうかく"だと勘違いしていた) そもそも私にとってコナンとは ・工藤新一が黒の組織によって子供になり、 今は江戸川コナンとして動いている ・工藤新一と蘭ちゃんは付き合ってる ・おっちゃんを眠らせて、変声機を使ってコナンくんがおっちゃんのフリをして謎を解く ・

【ネタバレ有】名探偵コナン 100万ドルの五稜星 感想:需要と要求をこれでもかと詰め込んだ

2ヶ月以上前に書いた記事。6月がめちゃめちゃ忙しかったので6月用にストックしていました。 バカリズム案を見た日に、話題のコナン映画も見てきました。去年と同じ1日です。去年の「黒鉄の魚影」の感想は以下の通りです。 「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」というタイトル。函館を舞台に、怪盗キッドや服部平次が登場し、謎の日本刀を取り合うお宝争奪アクションミステリー。100万ドルの夜景と呼ばれる函館山からの景色を前に何が起きるかも注目ポイントでした。 以下、ネタバレも込みで感想を

コナンをあまり知らないオタクが『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』に魅入られた話

このnoteは 名探偵コナン作品はなんとなく知っている程度だった私が 『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を鑑賞してドツボにハマり 最終的にキッド(黒羽快斗)沼からでてこられなくなっている話です。 鑑賞日は4月20日。 当時ベースでの感想記録です。(もう2ヶ月も経つのか…) 自己紹介初めまして。空也と申します。 普段はロボットものやファンタジー作品をメインに 父親と息子の関係性が描かれるキャラクターや 暗い部分を受け入れて立ち向かったり、 前を進み続ける選択をするキャラ

【レビュー】劇場版コナンを3回観た結果見えた「熱狂」の正体

最新作、 『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』 を鑑賞してきました。 それから暇なニートみたいなものなので、 3回ほど映画館に足を運びました。 平日昼、華金の夜、日曜日の昼というパターンで 劇場版コナンを見つめるとそこには僕が見えていなかった 「女性ファンの熱狂」の形がありました。 近年の劇場版コナンを根本的に勘違いしていたコナンに熱狂する女性ファンの方々を3回にわたり間近に感じた結果、 「コナンが劇場で売っているものを根源的に勘違いしていた」 ことを強く自覚したので

劇場版コナン『黒鉄の魚影』最速10,000字レビュー - 灰原哀が抗ってきたものとコナンの魅力について

このレビューは『名探偵コナン 黒鉄の魚影』および過去の劇場版、原作単行本第78巻「漆黒の特急(ミステリートレイン)」までのネタバレを含んでいます。  本日2023年4月14日、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が劇場公開された。人気キャラクターである灰原哀や、ジンをはじめとした黒の組織の面々がキーパーソンとして登場する本作は、公開前から大きな話題となっていた。  自分も、この作品を心より楽しみにしてたコナンファンのひとりであり、この劇場版をみたあとの興奮がさめやらぬテンションで、

コナン22巻を読み返してみた(コナン深読みの流儀)

とりあえず、コナンの22巻をひっぱり出してきた。 何故22巻か?というのは、今年の映画『100万ドルの五稜星』を観た方は分かると思います。でも大丈夫。この「22巻」という巻数を言うだけならほとんど全くネタバレにはならないので。むしろ何も知らずに22巻だけ読んでそれから映画を観に行くのも楽しいと思います。 さ、今日はこの22巻を使って、コナン深読みを嗜んでいこうと思う。 とはいえ。 ここから先は、巻の「内容」に触れるので、さすがに映画に関するネタバレ要素がでてきます。な

現役カウンセラーによる、宮野志保/灰原哀の心理的考察~アタッチメント編~

ごきげんよう。欲しいものなら自力で作る、天下無敵のファムファタール!シアンです♡ こちらの記事を執筆してから、早くも1年が経ちました。 昨年は灰原が「100億の女」になりましたが、今年の映画「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」はなんと興行収入150億円を突破!連載開始から30年、名探偵コナンの勢いは増すばかりです。 今回は、物心ついた頃からの生粋の灰原ファンであり、現職の心理士であるわたし、シアンが、灰原哀/宮野志保を心理学的な観点から紐解くことを試みます。 ※筆者は