わたしは、山口小夜子を「したい」のだ。「真似たい」「なりたい」ではなく。
葦田くんが山口小夜子の映画を観て、感想を書いてくれた。
わたしのことにも触れてくれていて、とても嬉しい。冒頭のメッセージはわたしが送信した原文ママで、なるべく何も損なわないように、取り零さないようにという、葦田くんの誠実さが滲み出ている。改めて尊敬の意を抱くとともに、原文のまま世に出されても一応恥ずかしくないメッセージを送信していた、数日前の自分に安堵した。
とはいえ、思えば、わたしは小夜子について語るとき、必然的に丁寧で真剣な言葉を選ばざるを得ないのだった。何故なら、彼女は