マガジンのカバー画像

すずめの戸締まり

255
『すずめの戸締まり』は今まで観た映画の中で、トップクラスに良かったです。多くの人が感想や考察を書いていますが、私が読んだ中で共感できるものやハッとさせられたものを集めてみました。…
運営しているクリエイター

#おすすめ名作映画

『すずめの戸締まり』に通底する精神は『日月神示』に通じる

『すずめの戸締まり』には日本の根源的精神が流れている 新海誠『すずめの戸締まり』はご覧になったでしょうか。普通に日本で暮らしている人であれば、この映画には神道の発想が根底に流れていることを感じたのではないかと思います。神道の発想の中でも、特に古神道あるいは幕末明治維新期に生じた新興神道(形式化した神道に対する本来の神道復活の動き)に通じるものがあると感じました。 そうした古来の本来の神道のエッセンスは『日月神示』(「ひつきしんじ」と読みます)に凝縮されて示されていると思ってい

映画「すずめの戸締まり」感想 すずめのフィジカル×旅立ち×義母の本音 旅立つことで理解?

■Netflixで配信されているから観てみた。久しぶりに観ると色々細かく分かる部分もある。 ■すずめのフィジカルすげえ…と。山とか廃墟とか明らかに数キロ以上ある距離をポンポン障害物を乗り越えながら走るとは何者?新海作品でぶっちぎりのフィジカルだと思う。 ■ラストの行ってきますというのがいい。あれで物語が実質終わるから観た後の納得感も尚更。 ■恋愛要素はこれまでより少なめで、家族がテーマになってる。ずずめの二人の母親とか草太の祖父とか。全国を走りながら解決に向けて旅立つ。

映画「すずめの戸締まり」を観て

9月24日、「すずめの戸締まり」という映画を観た。2022年の日本のアニメーション映画で、新海 誠 監督の作品だ。 登場キャラクターは、岩戸 鈴芽(いわと すずめ)、宗像 草太(むなかた そうた)、ダイジン、岩戸 環(いわと たまき)、岡部 稔(おかべ みのる)などである。 ***************************** あらすじは、 九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追って迷い込

新海誠作品から「要石」を深掘り

昨日の月曜日、たまたま公休だった主人と「すずめの戸締り」を観てきました。 ※ストーリーのネタバレはありません。 私が観た新海作品として、「君の名は」「天気の子」に続く三作目です。 共通して言えることは、映像が綺麗! どれも映画館の大スクリーンで観賞する値打ちは十分あると思います。 正直、これはどうなの??と思っていたら、 長男は公開初日に早速観てきて、「新海は天才や!」と絶賛し、 次男も先週観て「感動したで~」と言うし、 そしてnoteで仲良くさせていただいているkoj

映画レビュー“すずめの戸締まり“〜新海誠はネクストジブリになれるのか?〜(ネタバレあり)

https://youtu.be/F7nQ0VUAOXg 初めに 12歳でほしのこえに衝撃を受けてから15年ほど新海誠の“古参“ファンをやらせてもらってます新海誠作品に育てられた自称“新海の子“こと私です。 3年ぶり8作目となる新海誠監督作品!! 自称アニメ評論家としては見るしかないということで早速レビューです! 結論、「チケット代を払って劇場で見る価値のある良作」です! 要約、よかった点、気になった点、結論の4パートに分けて感想レビューしていきたいと思います! 要約

【すずめの戸締り】新海誠最新作見てきたので感想を書く!

こんにちは、アニメ聖地巡礼チャンネルです! 記事を見る前に、ぜひ、Youtubeのほうをチャンネル登録していただけるとありがたいです。 チャンネル登録してくれた方には、noteのフォローをお返しするので、コメント欄で感想と一緒にご報告お願いします。 すずめの戸締り『君の名は。』『天気の子』で有名な監督、新海誠の最新作です。 予告など、広報活動にも積極的なアニメ映画ですので、一度はポスターなどを見たことがあるのではないでしょうか。 感想※ネタバレなし皆さんは、予告だけでど

日本文化からみる『すずめの戸締まり』

先日、新海誠監督作品『すずめの戸締まり』を見てきた。 新海監督の作品を『言の葉の庭』から知った私は、映画の中に散りばめられる日本古来の文化や文学の要素が好きだ。 今回、ストーリーの大筋に関する考察は各所でなされているので、私は日本文化の面から『すずめの戸締まり』を見直してみたいと思う。 始めからネタバレを踏むので、未視聴の方は劇場でご覧になってから読まれるのをおすすめする。 地震を引き起こす「ミミズ」 物語の重要な鍵を握る「ミミズ」について、なぜミミズ?と思った方は多いの

映画・新海作品「すずめの戸締まり」と「君の名は。」キャラの強さが伝わってくる

すずめの戸締まりが終映した。かなり面白く、4回は観たと思う。終映上映にもいったし、久しぶりに2回以上同じ映画を観た。印象的な映画だし、映像もきれいだ。 ロードムービー映画でコロコロ場面が変わるのが面白かったし、その先々でいい人、優しい人に出会うのが嬉しかった。現実だとなかなかないし。 映画だからと予定調和じゃんといいたいが、物語の後半はつらいから結構キツイ。サイショは日常を描くのだが、最後は過酷な現実にも向き合う。 新海作品は映像も素晴らしいが、キャラの強さがいい。すず

映画 すずめの戸締まりを観てきた 〜ネタバレはなし〜

すっっごく久しぶりに、ハッピーセットを買った。 これを選べたから。 映画本編とは関係ない、スピンオフ作品だから、観る前に安心して読んでいい。 (あ、でも観た後に確認したくなることとかあって、やっぱり繋がっているって感じられるよ。) この絵本の絵の美しさに、とても惹かれた。 食べ物はどれも、お腹が空くぐらい美味しそう。 (現に翌日、チャーハンを食べてしまった…)            + 新海誠監督作といえば、「君の名は」「天気の子」など、有名すぎてみんなが知っている。

映画「すずめの戸締まり」感想 ロードムービー×新たな新海世界

3回目を観てきた。君の名は。以来だ。考察がたくさんでき、閉じ師の設定は印象に残る。君の名は。からの三部作では、一番考察ができる作品だ。 草太の両親はどこか?祖父が育ての親といっていたが? 閉じ師は他にどのぐらいいるのか?草太一人では手が足りないからだ。 閉じ師の古文書がなぜ草太のアパートにあるのか?代々受け継がれているなら、専用の保管庫はないのか ミミズはあれ一体なのか? 要石は元は人間なのか? ダイジンは鈴芽と何がしたかったのか? まあ、一部だがこんな所だ。君

映画「『すずめの戸締まり』終映記念-最後の戸締まり」感想 すずめの行動×椅子のコミカル×リアリティ

終演らしいので、再度観てきたがやはり良かった。すずめの行動が一貫しているのがいい。草太さんもいい。 東日本大震災を真正面から描いている。すずめの死生観がその体験に起因しているのが印象的だ。 すずめの死生観は、よくアニメにもあるが、現実の話だけに説得力がある。賛否あるが、色々あるからこその議論。 松本白鸚さんのインパクトがすごい。名優なのだが、声の圧力がすごいよね。草太の育ての親というのも納得。 男女が長い旅だと、恋愛が絡んでくるが、椅子だと全然違う。マスコットの印象が

映画「すずめの戸締まり」震災をテーマに批判覚悟で作られた日本映画史に残る名作を早速観た感想と考察

2022年11月11日。 「君の名は」「天気の子」で有名な日本を代表する新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」が公開されました。 早速見てきたので、レビューしようと思います。 ◆作品情報◆ ◆キャスト◆ ◆あらすじ◆ 予告を見ただけでは、詳しい内容がよく分かりません。 少女と青年、扉が関連する物語くらいの情報で鑑賞。 劇場で映画館に入る前に、注意喚起の案内があり、震災をテーマにした映画ということが分かりました。 事前情報なしの状態で映画を鑑賞したい僕にとって

この世の「神」を感じる瞬間を、美しい映像に乗せて描く「すずめの戸締まり」に日本人のスピリチュアリティを感じた件

年末、新海誠監督の「すずめの戸締まり」を息子と観てきた。 結論から言って、素晴らしかった。 ※ストーリーの結末に関するネタバレはありませんが、登場人物や場所などには深く言及しているのでご理解、ご注意の上読み進めてください。 「東日本大震災」を真正面から描いた本作。この作品を作った新海監督の勇気にまずは拍手を贈りたい。 そして、これだけの公開規模の大作に重いテーマを乗せ、しかも疾走感と軽快さを持たせて一気に見せる技法、そして毎回感動するほどの美しい景色とアニメーション。