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HSPと分かった日のこと

ここ数年HSPについて、その言葉や特性が広く知られるようになってきた。私自身も完全HSP気質なのだが、この言葉や意味を知ったのは、つい最近のことだ。

HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。

マドレクリニックHPより引用


遡ること7年
“子供の自己肯定感”に関する専門家の講演会に参加した時のこと。

当時はまだ聞きなれないハイリー・センシティブ・パーソンという言葉に、まさか自分が関係している気質だとは思わず、会場の隅の席でウトウトと少し眠たくなっていた。

ところが…


登壇者が
「このような経験はありませんか?」とスクリーンに映し出したHSPに関するチェックリストを1つずつ確認するうちにハッキリと目が覚めるのを感じた。

当てはまる。
ほとんど全て。

当時のチェックリストと全く同じではないが、HPに掲載されていた似たようなリストを載せておく。

↓↓↓

1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
2. 他人の気分に左右される
3. 痛みにとても敏感である
4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
5. カフェインに敏感に反応する
6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
8. 騒音に悩まされやすい
9. 美術や音楽に深く心動かされる
10. とても良心的である
11. すぐにびっくりする(仰天する)
12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)
14. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
15. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
19. 生活に変化があると混乱する
20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

マドレクリニックHPより引用

子供の頃から、新学期が苦手だった。春になると新しい環境に慣れるまでは精神的に疲れが酷く、口元にヘルペスができた。

周りの人の機嫌にも敏感で、機嫌が悪い人の傍にいると「自分が何か気分を損ねることをしたに違いない」と感じることが多かった。


旅行に行く前は
・地震が起きたらどうしよう
・飛行機が落ちたらどうしよう
・周りの人は楽しめているだろうか

旅行先の景色や食事よりも他のことが気になって気になってしょうがなかった。


挙げだすときりがないが、まさにHSPだったのである。


しかし、


これまでHSPという言葉も知らなかったし、なんなら皆自分と同じように感じているとばかり思っていた。

だから、

・新学期やクラス替えが楽しみな人
・旅行や今を全力で楽しめる人

を見ると心底不思議に感じた。


自分がHSPと分かった時、全く落ち込むことはなかった。むしろ、「なるほど!どうりで!!」と、長年のモヤモヤが晴れた感覚になったのを鮮明に覚えている。

自分の苦手なこと、得意なこと、特性を理解すれば対策が出来る。


3年前パニック障害になった時、薬の服用と平行してカウンセリングを定期的に受けていた。

そこで自分の“考え方のクセ”があることも知った。


私はどうやら、起きていないことを極端に心配して考え過ぎてしまうクセがあるらしい。


カウンセリングを受ける中で、自分を知り、考え方のクセを知り、対策を教えてもらった。


パニック障害や鬱を経験して大変なことも多かったけれど、これまで以上に自分を理解することで生きやすくなった。


体調を崩す前、1年保育士をしていた。

その時は
・子供が怪我したらどうしよう
・周りの先生の機嫌が気になる
・女性特有の人間関係

など、HSP気質と相まって仕事以外の時間もずーーーっと起きていないことばかり心配しすぎてしまっていた。

苦手なことを避ける。


逃げていると思われるかもしれないが、自分の特性を知ったうえで生きやすい選択をするのも悪いことではない。

HSPは病気ではなく気質。

自分への理解を深めれば、その特性を活かして働くことも、生きづらさを解消することもできる。


自分がHSPだと発見した日、私は今までより数倍生きやすくなった。

サポート頂くと今後の活動エネルギーやクリエーターの活動費として大切に使わせて頂きます💖