HSPと分かった日のこと
ここ数年HSPについて、その言葉や特性が広く知られるようになってきた。私自身も完全HSP気質なのだが、この言葉や意味を知ったのは、つい最近のことだ。
遡ること7年
“子供の自己肯定感”に関する専門家の講演会に参加した時のこと。
当時はまだ聞きなれないハイリー・センシティブ・パーソンという言葉に、まさか自分が関係している気質だとは思わず、会場の隅の席でウトウトと少し眠たくなっていた。
ところが…
登壇者が
「このような経験はありませんか?」とスクリーンに映し出したHSPに関するチェックリストを1つずつ確認するうちにハッキリと目が覚めるのを感じた。
当てはまる。
ほとんど全て。
当時のチェックリストと全く同じではないが、HPに掲載されていた似たようなリストを載せておく。
↓↓↓
子供の頃から、新学期が苦手だった。春になると新しい環境に慣れるまでは精神的に疲れが酷く、口元にヘルペスができた。
周りの人の機嫌にも敏感で、機嫌が悪い人の傍にいると「自分が何か気分を損ねることをしたに違いない」と感じることが多かった。
旅行に行く前は
・地震が起きたらどうしよう
・飛行機が落ちたらどうしよう
・周りの人は楽しめているだろうか
…
旅行先の景色や食事よりも他のことが気になって気になってしょうがなかった。
挙げだすときりがないが、まさにHSPだったのである。
しかし、
これまでHSPという言葉も知らなかったし、なんなら皆自分と同じように感じているとばかり思っていた。
だから、
・新学期やクラス替えが楽しみな人
・旅行や今を全力で楽しめる人
を見ると心底不思議に感じた。
自分がHSPと分かった時、全く落ち込むことはなかった。むしろ、「なるほど!どうりで!!」と、長年のモヤモヤが晴れた感覚になったのを鮮明に覚えている。
自分の苦手なこと、得意なこと、特性を理解すれば対策が出来る。
3年前パニック障害になった時、薬の服用と平行してカウンセリングを定期的に受けていた。
そこで自分の“考え方のクセ”があることも知った。
私はどうやら、起きていないことを極端に心配して考え過ぎてしまうクセがあるらしい。
カウンセリングを受ける中で、自分を知り、考え方のクセを知り、対策を教えてもらった。
パニック障害や鬱を経験して大変なことも多かったけれど、これまで以上に自分を理解することで生きやすくなった。
体調を崩す前、1年保育士をしていた。
その時は
・子供が怪我したらどうしよう
・周りの先生の機嫌が気になる
・女性特有の人間関係
など、HSP気質と相まって仕事以外の時間もずーーーっと起きていないことばかり心配しすぎてしまっていた。
苦手なことを避ける。
逃げていると思われるかもしれないが、自分の特性を知ったうえで生きやすい選択をするのも悪いことではない。
HSPは病気ではなく気質。
自分への理解を深めれば、その特性を活かして働くことも、生きづらさを解消することもできる。
自分がHSPだと発見した日、私は今までより数倍生きやすくなった。
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