二十四節気の養生法【2023 小雪】
福岡では11/5に最高気温が29.3℃になり114年ぶりに11月の最高気温を更新したかと思えば、2週間後の11/18には最高気温が11.8℃で10年ぶりに11月に初雪が降ったそうです。
京都でも11月に入っても夏日(最高気温25℃以上)が続いてタンクトップ姿でアイスクリームを食べながら歩いていた観光客の姿もたくさん見られましたが、一転して13日は最高気温が11.1℃と一気に真冬かと思うくらいに寒くなりました。それまで暖かかっただけに余計に寒く感じますね。激しい寒暖差に自律神経を乱されている方も多いようです。
11月22日~12月6日(大雪の前日)までの2週間が「小雪」です。暦便覧には「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」とあります。平年ですとそろそろ雪の便りが届くころですが、まだそれほど寒さは厳しくなく雪も多くないので、故に小雪と言われるそうです。10℃を下回ると紅葉がすすむと言われ、京都でもようやく椛や銀杏が色づき美しい錦繍に染まってきました。ひと雨ごとに気温が下がり、寒さを防ぎ温かさを保つ季節になったことを教えてくれます。雨に濡れると一気に体が冷えますので、天気の急変に気をつけ、天気予報を確認して雨具の準備も忘れず用意して出かけましょう。
今月の癒しの庭園 「西本願寺滴翠園飛雲閣」
今回は、お西さん(西本願寺)の「滴翠園飛雲閣」をご案内します。
場所は、京都の人なら通ったことがない人がいないというほどのメイン通り堀川通と七条の北西側にある広大な土地を有するお寺です。修学旅行などで京都に来られたことがある方はご存知でしょうね。
飛雲閣はその西本願寺境内の東南隅にある壁で仕切られた滴翠園と言う池泉式庭園の中に建てられた楼閣です。
金閣寺、銀閣寺と並んで「京の三楼閣」とされ国宝となっています。普段非公開ですが今回秋の特別拝観で9年ぶりに公開されましたので是非ご案内したいと思います。
残念ながら庭園内は撮影は禁止となっていましたので、公式HPや購入した「本願寺グラフ」に掲載されている写真を拝借してのご案内となります。
西本願寺は知らない人がいないというぐらい有名なお寺ですね。浄土真宗本願寺派の本山で親鸞聖人が開祖です。なんと広さは109,550平方メートル(33,200坪)もある広大な敷地です。
堀川通に面して御影堂門がありますが、堀川通りを挟んで反対側に総門があります。門だけ見ても大きいですね。
御影堂門から境内に入ると大きな屋根の御影堂とその前に天然記念物の大銀杏が聳えています。根を天に広げたような形から「逆さ銀杏」と呼ばれ、天明8年(1788)と元治元年(1864)に火災があった時にこの銀杏が水を吹いて消火に貢献したという逸話から「水吹き銀杏」とも呼ばれます。
行ったのは11/16でしたが緑の葉から少し黄色にグラデーションがかかってきていました。これから日に日に黄色さが増して、月末頃には黄色に染まり陽が当たると黄金のように美しく輝くでしょうね。
樹齢400年と言われ生命力溢れる姿からパワーを授かる気がします。
お目当ての飛雲閣は南東隅の滴翠園という庭園の内側にある滄浪池に面して建てられています。江戸時代初期にはすでにあったらしくお寺に遺る江戸時代初期の文書『紫雲殿由縁記』には豊臣秀吉の遺構だと記されていることから聚楽第の遺構という説があるそうですが確証はなく、また様式的にも少し違うそうではっきりしたことはわからないそうです。
飛雲閣の前には池泉式庭園の滴翠園(てきすいえん)が広がっていて、入り口近くの池の端には階段があり船に乗って、正面左側の船着場の階段から中に入るようです。
「京の三閣」と呼ばれるあとの二つの金閣寺と銀閣寺は左右対称にデザインされているのに対して、この飛雲閣は左右非対称のデザインが特徴だそうです。確かに二階、三階は少し左側にズレており、また一階には唐破風と千鳥破風と違う趣を醸し出し非対称ながら巧みに調和された名建築とされています。
柱が細く一階に全面に貼られた白い障子は、龍が従える天空に浮かぶ雲のようだとして、飛雲閣と名付けられたと言われています。
一階は池から船で直接建物内に入る船入の間、主室の招賢殿、八景の間と茶室の憶昔席(いくじゃくせき)などがあります。憶昔席は寛政7年(1795年)、茶人の薮内竹陰らによって増築されたものです。二階には歌仙の間があり板戸に三十六歌仙が描かれ御殿風の趣きがあります。
三階には摘星楼と名付けたられた草庵風の八畳の展望室がありここから星を眺めたのでしょうかね。
招賢殿から西に伸びる回廊で結ばれる黄鶴台があり、ここから浴室に降りるそうで浴室にはサウナのような蒸し風呂と鉄釜の浴槽があります。
御影堂の廊下の端から見ると、白壁の上に飛雲閣の二階から上が覗いています。飛雲閣の後ろには京都駅ビルも見えますね。
奥が親鸞聖人が祀られてある御影堂で南北の幅62m、東西の奥行48m、高さ29mもあり、手前は本堂とされる阿弥陀堂でこちらも南北の幅45m、東西の奥行42m、高さ25mとどちらも圧倒されるお堂が並んでいます。
どちらも国宝で本当に巨大な木造御建築です。
廊下の板には、木の節が抜けたり傷んだ箇所を補強する「埋め木」という技法が使われていますが、茄子の形や富士の形にして見る人を楽しませようとする大工職人の遊び心がうかがわれます。手すりの下の木も木目が流れる川のようで、川に流れるモミジの葉をイメージした木片が埋められています。ちょっとした遊び心が楽しいです。
天海僧正の開版された「大蔵経(一切経)」が収められた重要文化財の経蔵。こちらは見事に左右対称ですね。
虎の間の杉板に描かれた狩野派渡辺了慶の筆による竹林に遊ぶ虎が描かれています。
JR京都駅からも歩いて行けるほどの距離ですが、本当に広大な敷地でまた巨大な建物があり、数々の国宝や重要文化財が保存されお寺全体も世界遺産に登録されています。
京都のお寺としては珍しく拝観料も駐車場も無料です。もちろん法話を聞くのも境内ガイドツアーもすべて無料、なんと優しいお寺だことでしょう。
少しずつ寒くなり紅葉がすすんできた京都です。たくさんの見どころもあり、どの紅葉を見に出かけようか迷いますね。
11月末から12月初めにかけて一番紅葉が綺麗になり、春の桜の頃と合わせて日本に暮らして本当に良かったなぁと感じる季節です。息を飲むような美しい風景に疲れた心を癒されましょう。
小雪の養生法
おひたきさん
京都ではお火炊のことを「おひたきさん」と言います。江戸時代から旧暦11月に行われてきた行事で、各神社の神殿前で一年間に奉納された護摩木を燃やして火を焚いて、秋の実りに感謝し、また穢れを祓って無病息災を祈願します。大きな炎と煙が立ち上る様子は圧巻でお火焚きの荘厳さを感じます。そしておさがりでいただくのが「お火焚き饅頭」です。炎が3つ連なった火炎宝珠の焼印が押され、ここにも無病息災の願いが込められています。
お火焚きの残り火で焼いたみかんを食べると1年間は風邪をひかないとも言われています。お火焚き祭は、それぞれの神社によって行われる日が異なりますので、この時期に京都に来られる機会があればぜひ楽しんでください。
と言うことで京都の和菓子店にもさまざまなお「火炊き饅頭」が並びます。
今年は仙太郎さんの「おしたけさん」をいただきました。癒されたぁ。
小雪の特徴
京都の小雪の気候を見ると、日の出6:37、日の入り16:48、日照時間は4.6時間で、最高気温16℃、最低気温7.2℃となっています。
冬至に向けて陰気が旺盛になっており、日に日に、気温は低くなり、夜明けは遅く日暮れが早くなり、気忙しいような気もしますが、気持ち的にも陰気で気分も沈みやすい気もします。
「つるべ落とし」とも言われ、この時期は太陽が沈んでから暗くなるまでの時間が短くなりなんとなく物悲しい気分になります。
太陽が沈んでから暗くなるまでの時間を「薄明」などと言いますが、これはこの時期は空気が乾燥していて蒸気の量が少なく、日没後の太陽光を散乱させるものが少ないためにすぐに暗くなります。
昔の時間の数え方では「暮れ六つ」や「酉の刻」と言い、現在の18時頃です。別の呼び方では、逢魔時(おうまがとき)、大禍時(おおまがとき)とも言うそうで、何やら妖怪や幽霊など怪しいものに出会いそうな感じがしたり、なにか不吉なことが起こりそうな時間帯と考えられてきました。
昔は日が暮れると本当に真っ暗闇になったのでそのように考えられたのかも知れませんね。一日で見るとこの時期と同じように陰気が旺盛になる午前0時に向かう時期になります。
本当の気鬱にならないように
陰が旺盛になり気が沈みやすいこの時期に、有名人が亡くなったというニュースや喪中はがきなどが届いたりするとますます気が沈み、気分が落ち込んだり、憂鬱になったり、悲しい気分になり「気」はどんどん沈みます。
過度にストレスを受けたり、悲しい気分や不安感が長期間続くと、心身が衰弱したり、自分自身の肯定感が弱くなったり、生きる目標や自分自身の存在意義がわからなくなったり、自分に自信が持てなくなったりします。
過度にストレスを受け続けると、肝・心・脾が失調し、気虚や気滞、血虚に体質になり、肝鬱気滞、気滞痰鬱、気鬱化火、心血虚、心脾両虚、陰虚火旺などに進行しますので、早めに対処することが必要です。
実証の気鬱
実証とは、本人のカラダはそんなに弱っていないけど、病邪の勢いが強烈に強いためにカラダに悪影響が出る状態。
ストレスや精神不安に対する自分の抵抗力を高め、邪気への許容量を大きくすることで強い邪気が襲ってきても心の支えを失ったり、挫折して意欲がなくなる危険を和らげておくことが大切です。
気の巡りが滞るのは、長期間にわたるストレスや精神的負荷により気の流れを主っている肝が失調し、肝鬱気滞となり軽い抑うつ状態に陥り、憂鬱や吐き気、ため息が多い、胸やわき腹が張る胸肋痛、胃の痞えや腹部膨満感、舌が紅い、残便感、便秘や下痢などが起こります。
肝鬱気滞状態がさらに続くと、肝火に変化しカラダに熱を帯び、怒りっぽくなったり、煩躁したり、呑酸、口苦、口渇、頭痛、顔面紅潮、眼の乾燥や充血、耳鳴り、便秘などの熱証が起こり気鬱化火になります。
また、失調した肝が、脾気を犯す(肝気乗脾)と抑うつ感が強くなり、憂いや悲しみが増え、のどに詰まった感があったり、食欲不振、消化不良、しゃっくりやゲップ、咳や食生活の不摂生など脾胃が失調し、体内の水の巡りが悪化して舌にべっとりと白い苔がついたり、むくみや帯下過多など湿痰体質になり気滞痰鬱になります。舌の苔が黄色みがかってくると湿に熱がこもった湿熱となり、さらに症状は重くなります。
虚証の鬱症
虚証とは、邪気はそれほど強くないが、本人の正気(抵抗力)が弱っており邪気を跳ね返すことが出来ず抑うつ状態になることです。
補気や益気と言い正気をたっぷり補って心身の活力を充実して、ちょっとしたストレスや精神不安にも敏感に反応したり過剰に反応し過ぎて落ち込んだり抑うつ状態にならないように邪気に対する正気の底力を高めておくことが大切です。
初期には実証の抑鬱状態になりますが、それが長期にわたって改善されないままでいると心・脾・腎に影響が出て心血虚や心脾両虚、腎陰が不足する陰虚火旺に進行します。
心血虚になると、情緒が不安定になり、過度の心労や思い悩みが過ぎ、悲傷してよく泣く、精神恍惚感、動悸やあくび、不眠などが起こります。
さらに思い悩みが過ぎると、脾気を損傷して不安感が増し、全身倦怠感(だるい)や動悸、不眠がひどくなり、健忘、めまい、顔色がさえない、食欲不振や下痢が起こります。
またそのような体調不良の状態を放置して慢性的な過労や生活習慣や食生活の不摂生、緊張や不安の連続が続くと腎陰が不足し、虚火が生まれてイライラしたりすぐ怒りっぽくなったり、めまい、のぼせ、動悸、不眠がひどくなり、特に腰や膝がだるくなる、遺精や月経不順など腎陰虚の症状が起こります。
実証の鬱症への対処法
主に実証の鬱症の治法は、
肝鬱気滞
疏肝、理気、解鬱と言い、肝の疏泄作用を改善し気の巡りを調えます。
よく使われる漢方薬は柴胡疏肝散や四逆散など。
ツボは期門、陽陵泉、支溝、足三里
気鬱化火
清肝瀉火、解鬱和胃と言い、肝熱を清め肝胃の調和を促します。
よく使われる漢方薬は加味逍遙散や加味逍遙散など。
ツボは期門、巨厥、肝兪、足三里
気滞痰鬱
行気、化痰、解鬱と言い、痰を除去し気の巡りを調えます。
よく使われる漢方薬は半夏厚朴湯や加味逍遙散など。
ツボは天突、肺兪、壇中、上完、内関、豊隆、肝兪、太衝
虚証の鬱症への対処法
主に虚証の鬱症の治法は、
心血虚
養心安神、解鬱と言い、心(しん)を養い心神を安定させます。
よく使われる漢方薬は甘麦大棗湯や酸棗仁湯など。
ツボは通里、心兪、三陰交、内関、神門、足三里
心脾両虚
健脾養心、益気安神と言い、脾の働きを高め心気を養い気血を補います。
よく使われる漢方薬は帰脾湯や加味帰脾湯など。
ツボは神門、三陰交、足三里、脾兪、心兪、肝兪
陰虚火旺
滋陰清熱、鎮心安神と言い、陰を補い虚熱を鎮め心身を安定させます。
よく使われる漢方薬は六味丸や滋陰至宝湯など。
ツボは三陰交、神門、内関、心兪、腎兪、太谿
中医学では、主訴に注目して一番しんどい症状から実証か虚証か?またそれぞれのどの段階に進んでいるのかなどを見極めて適切な漢方薬を処方したり、適切なツボに鍼や推拿を施して治療を行います。
起きられないとか仕事に行けないなど社会生活を営む上で支障を来すほどの症状がある場合は、迷わず診察を受けましょう。西洋医学の治療や心理療法などを受けてもあまり効果を感じない場合は漢方や鍼灸も併せて摂り入れるとより効果があるかも知れません。
冬はセロトニンが不足しやすい
幸せホルモンとも言われる脳内の神経伝達物質であるセロトニンの機能は、研究によると春、夏に強くなり、秋、冬には弱くなって、日照時間が短くなるにつれて少なくなり、セロトニンが不足するに従って不眠、心の焦り、悲観、厭世などの症状が現れると言われています。
大切なことは『未病先防』です。自分自身でちょっとおかしいなと自覚したときは、ひどくならないうちに気の巡りを調えて、本格的な病気にならないようにすることです。一人で落ち込んだり悩んだりせず家族や友人などに相談できれば一番良いですが、身近に相談できる人がいない場合などは、しんどいことに意識を集中せずにちょっと気を逸らしてみるのもひとつの方法です。
とにかく自分の五感が喜ぶことをやってみる。一日の間で出来るだけ五感が喜ぶ時間をたくさん作ること。ココロや気持ちを緊張から解き放し、リラックスして五感を喜ばしてみよう。五感が喜ぶと脳内でセロトニンが増え、気の滞りが解きほぐされて気鬱が改善していきます。
気鬱症改善におすすめ薬膳的考え
セロトニンを増やす食材は、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸を多く含む食品や炭水化物、マグネシウム、オメガ3脂肪酸などの栄養素が豊富な食品がオススメです。ただし、特定の食品が直接セロトニンを増やすという簡単な関係ではなく、それだけを食べればセロトニンが増え抑うつ症状を改善するということではありません。食養生は自分のカラダの寒熱虚実を把握し、その偏りを中庸(陰平陽秘)に調えてくれる総合的な摂取が必要で、バランスのとれた食事が重要です。
トリプトファンを含む食品
牛肉、鶏肉、豚肉、鶏肉、卵、大豆、豆腐、納豆、豆乳、かつお、まぐろ、鮭、さば、あじ、さんま、煮干し、かつお節、ナッツ類(特にカシューナッツやアーモンド)、牛乳やチーズ、ヨーグルト、アボガド、バナナなど
炭水化物を含む食品
ごはんや小麦などの穀物類、じゃがいも、うどん、グラノーラやシリアルなど
ビタミンB6を含む食品
黒きくらげ、枸杞の実、百合、バナナ、アボカド、マグロ、じゃがいも、鶏肉、豚肉、牛肉、豆類など
マグネシウムを含む食品
かぼちゃの種、枸杞の実、ほうれん草、アーモンド、バナナ、アボカド、ごま、ピスタチオなど
オメガ-3脂肪酸を含む食品
青魚(サケ、マグロ)、亜麻仁油、くるみなど
中医学では、昔から秋は憂い悲しむ感情が強くなるとされてきました。
現代医学でも冬季うつ(季節性うつ病)は季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder:SAD)という病名で認識され、冬になり日照時間が短くなると、体内時計を司るメラトニンの分泌が遅れ、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンなどのモノアミンが減少するため、抑うつを引き起こしやすい傾向になるとされています。
清代の医学家 吳尚は「七情之病、看花解悶、聽曲消愁、有勝於服藥者也。」(七情の病は、花を見て思い悩みを解消したり、曲を聞いて愁いをなくしたりする方が、薬を飲む者に勝る。)と述べています。
寒さを避けカラダを外からも中からも温めて、少しでも楽しい気分で過ごすよう心掛けて過ごすことが大切です。
季節は晩秋、山々は錦繍に染まり息をのむような美しさを見せてくれています。ぜひ気分を落ち込ませていないで、皆さまもお近くの美しい紅葉の景色を見て気持ちをアゲアゲでお過ごしくださいね。
京都伝統中医学研究所の"霜降”におすすめの薬膳茶&薬膳食材"
1.「温補腎陽」腎陽を補い温める薬膳茶&食材
カラダを温め寒邪を侵入させないことが大切。だんだん空気が冷たくなってくると長時間外気に触れているとカラダはジンジン冷えていきます。長時間外に出かけるときや、帰宅が遅くなる時は寒邪の侵入を防ぐ防備をして出かけましょう。そして温かい飲み物で「温」を補給しましょう。
また腎陽は温煦と言ってカラダを温める作用があります。腎の気血を補い、全身に「温」を運ぶ巡りを良くすることも大切です。
温陽を補い巡らせるオススメの薬膳茶&薬膳食材は、
薬膳茶では、からだを温める黒のお茶、なつめと生姜のチャイ、黒薔薇茶、気血巡茶などがオススメ。
薬膳食材では、新彊なつめ、枸杞の実、竜眼、蓮の実、松の実、マイカイ花、桂花、茉莉花、紅花などがオススメ。
2.「補腎」腎を補うための薬膳茶&薬膳食材!
腎を補う食材は、黒い食材と鹹味食材。黒きくらげ、黒豆、黒米、黒ゴマ、黒酢、黒砂糖など黒い食材は腎を補う食材。鹹味は塩辛いという意味ですが精製塩ではなく、魚介類、海藻類など天然の鹹味で補給。牡蠣、ホタテ、アワビ、ナマコ、イカ、エビなどは平性または温性ですが、タコやカニ、アサリ、シジミは寒涼性で冷やす作用があるので生で食べ過ぎないように。 昆布、わかめ、ひじき、海苔などの海藻類も寒涼性なので冷え性の人は必ず温かく調理して食べましょう。
自分の今の体質に合わせて、それぞれの食材が持つ性味・帰経を選んで食べることが大切です。
腎を補い働きを高めるオススメの薬膳茶&薬膳食材は、
薬膳茶では、肝腎かなめ茶、なつめ薬膳茶、なつめ竜眼茶、からだを温める黒のお茶、なつめと生姜のチャイなど、
薬膳食材では、黒きくらげ、新彊なつめ、枸杞の実、竜眼、金針菜、、百合、松の実、紅花、マイカイ花などがオススメ。
薬膳鍋セット薬膳火鍋紅白セット、手足冰凍改善鍋セット、冬の美薬膳鍋セット、四物湯セットは、いずれも薬膳食材もセットになってお得です。
3.漢方入浴剤
カラダを冷やさないように心掛け、中からも外からも温陽を補うことが大切です。カラダを温めてくれるヨモギがたっぷり入った「ポカポカあたため乃湯」も効果的です。ヨモギの香りが浴室いっぱいに広がり芳香浴の効果と相まってココロを癒しカラダを芯まで温め健やかに眠れます。
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次回は、12月7日「大雪」ですね。
ますます冬至に近づき陰気が旺盛になります。小雪(こゆき)が大雪(おおゆき)に変わってきます。北国では平地でも積雪が多くなってきますので、夜間の走行など気をつけてください。都心部でも出かける時はくれぐれも冷えないよう気をつけてお過ごし下さい。
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