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詩作習作

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#身体

四月十二日 生きたがる脳の歌

目を瞑るのが惜しいと思える世界に生まれて
耳を塞ぐのが惜しいと思える世界に生まれて

物を言わぬあなたと歩く丘の上は
こんなにも美しい

囀りしかしらぬあなたと過ごす朝は
こんなにも穏やかだ

血と皮と骨だけで私が出来ていたのなら
きっと私もそれらと一つに

私がここを立ち去った後
脳みそだけがちょこんと残される、
そんな光景を夢見ながら

そんな光景を夢見ながら

目を瞑るのも辛いそんな世界に生

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四月十日 自由律短歌

掌を壁に
足首を曲げ腹が宙吊り
肩甲骨が浮かび上がって
空に届いた

膝が肘に
瞼が胸に
踵が宙に
背中が地面と語り合って
血が呼吸の目の前で止まる

梨状筋の
身体の重さから逃れたようなのが
美味い美味いと舌鼓を打つ

如何様にも腹を
据えていようとこの私の
神様はまだ喉仏におれり

尾骶骨
触ればその昔の母様を
思い出しもし
恨みもし