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【知的障害の兄と父の関係性】そりが合わない2人であると改めて感じたお話

父は、元々大家族に憧れていたそうです。

そのためか、大家族を密着する系の番組は大好きでよく見ています。

しかし、1番目に生まれた兄は早い段階で知的障害を持っていることがわかり、多くの子供を産み大家族にすることを諦めたと母から聞きました。


THE昭和の頑固親父という感じで、すぐ頭にきたりする父で兄のパニックを引き起こす原因にもなったりしていますが、そんな父と兄の関係性を今回は書いていきたいと思います。


父の子育て


兄と母の関係性は良好ですが、父と兄はあまり関係が良くありません。

それはいわゆる昭和の家庭で、父は働きに出て、子育てや家事全般、母1人でやっていたからだと思います。

兄と関わる時間は短く、兄の進路や生活について母が父に相談しても、あまり深く考えず母に任せきりのような感じでした。

父の休みの日でも、兄の習い事に連れて行くことも見に行くこともなく、毎日忙しく働いているため休みの日は家でゆっくりしている感じでした。

もちろん、どうしても兄の面倒を見なくてはいけない時、私と兄の習い事や行事が重なっている時などは父も子育てに参加してくれていました。


今では、兄の迎えを毎週基本的に父が担当していますが、お出かけに兄と2人で行くことは基本的にありません。


一番困るのは旅行の時。

旅行で大浴場がある場合、どうしても母はついて行くことができないので父が兄を連れて行くしかないのですがなぜか嫌なようです。

それを母は知っているため、旅館やホテルを探すときは、部屋にお風呂がついていないといけないとか、お風呂に行く時間をずらさないといけないとか、父が率先して兄の面倒をみれば済むのにということが多くあります。


兄から見た父


これは想像になってしまいますが、兄も父と過ごす時間が母に比べて短いことや、怒られることが多いことから父と関わることに安心感は感じていないと感じます。

いつも母がやっているお迎えなどを急に、母が用事でいけなくなり父が行くと、なんでお母さんじゃないんだというように、「お母さん、お母さん」と叫んだり訴えたりします。


兄は基本、単語のみのコミニケーションで容易な単語を並べて話しますが、それを読み取ることはなかな大変です。

生活のこと、例えばトイレやご飯やそのぐらいなら誰でもわかるかもしれませんが、それ以外のことになると、兄と長い時間一緒にいないとわからないことも多々あります。

その部分で母の方が、兄の言っていることを理解できますし、理解しようとしていますが、父は母に比べ理解する力は低く、また理解しようとすることもなくすぐ諦めてしまいます。

だから、兄も母と話す方が楽で父とコミニケーションを取るのがあまり好きではないのかなとも思っています。


揉め事


私が、父に1番やめてほしいと思うのは、兄が理解できないし嫌がっているのに、無理やりやめさせようとしたり、イライラして話しかけ兄がパニックを起こすことです。

兄はパソコンを使い、動画を見ることが好きで家では決まった時間にパソコンを使うのですが、家のパソコンが古く、反応が遅いこと、兄がそれをわからずどんどんクリックし動かすことでパソコンがよく固まったりしてしまいます。

すると、兄は「壊れた、壊れた」というのですが、母は機械に疎いためちょっと待ってみようかぐらいの対処しかできず、それで直らないと母はどうしようもできません。

そのため、パソコンが動かなくなると母は父に助けを求めますが、父はすぐに直らないと判断すると兄に向かって「もうパソコンは終了」「直らないよ」と言い放ちます。

その通りではあるのですが、兄にはそれが理解できずなんで動かないんだ、直せないんだという気持ちや、なんでパソコンを使えないんだという気持ちからイライラして、余計にパソコンを動かし始めます。

すると、父はその兄の行動にイライラしてより強い言葉で「やめなさい」と注意することで兄はパニックなり騒ぎ始めます。

もうパニックになったら、おさめることは容易ではないため自傷行為をすることもあります。


そして、私は母には兄は手を出さないのですが、父には父の手を噛もうとすごい力で腕を引っ張ります。

父も兄の力には勝てることができず、手を噛まれることも多々あります。


そんな揉め事を見ているこっちも、イライラしますし、父がもう少し冷静になって兄を諭せばいいのではないかと思っています。


最後に


兄と父の関係性はあまり良くないですが、いざという時には兄の面倒も見ますし、色々と父なりに考えていることもあるのだと最近は感じています。

もちろん、兄は母が好きなのですが、兄も父のことを気にしますし関心は持っているのです。

父と兄そりが合わない2人ですが、家族としてこれからも程々にやってほしいのが私の思いではあります。


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