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怪談篇|お祭り騒ぎの中の殺人 【新人読書日記/毎日20頁を】(27)

「ブッシュマンの民話」、221-240頁、読了です。

 みなさん、『赤死病の仮面』(1842年)というエドガー・アラン・ポーの短編小説をお読みになったことがありますか。これはポーの短編小説集の中で、私の一番のお気に入りなのですが、今回のブッシュマンの怪談は、この短編小説を思い起こさせるものでした。

 前回と同じ殺人鬼のお話です。村の人々が歌ったり踊ったりして、盛り上がっている最中、一人の殺人鬼がお祭りのような人混みの中に紛れて、みんなと一緒に歌い、踊っています。『赤死病の仮面』のあの「名場面」でも、国王が城外で猛威を振るう「赤死病」を無視し、城内で仮面舞踏会を開くと、知らぬうちに不気味な仮装をした赤死病もその舞踏会に紛れ込みます。こんな感じの、歌と踊りの騒ぎの中、どさくさに紛れて殺人を企むのは、割とブッシュマンのお話によくあるパターンのようです。


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