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終わり|導入された民話と、あとがきのあとがき 【新人読書日記/毎日20頁を】(28)
「ブッシュマンの民話」、読了です。これで、新人読書日記シリーズ、2冊目の完結です。
最後の第4章「近年導入された民話――近隣民族から借用したお話」では、お話の背景はこれまで語られてきた民話より少し現代的になり、白人の農場と修理工場なども登場しますが、主役は依然として、騙し合う動物たちです。時代背景が近くなったためか、お話を読んでも、まるで身近に起きていることのようで、面白かったです。
初めてアフリカの民話を読んで、少し不思議な心持になっています。お話を読みながら、時空を越え、現地の人々の精神世界に巻き込まれる体験をして、行ったこともないカラハリ砂漠に何か親近感が湧いてきたようです。
初回の「まえがきのまえがき」にも書いたように、定住化が進行するに従って、ブッシュマンの生活も激しく変容しました。あとがきには、教育、経済、就職など、さまざまな角度からさらに詳しく語られています。時代が進むにつれ、ブッシュマンも、ブッシュマンの民話も永遠に歴史になるのでしょう。
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