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名所江戸百景【新人読書日記/毎日20頁を】(79)

『歌川広重の声を聴く』、241〜260頁、読了です。

最終章で、著者は広重がほぼ同じ時期に描いたもう一冊の名所案内記、「名所江戸百景」を「絵本江戸土産」と対照しています。「百景」は鮮やかな錦絵なので、「土産」より摺り色にもっとこだわりがあるわけです。たくさんの挿絵を堪能することができて、見ていてとても楽しいです。「百景」では多用される近像型構図が目立ちます。馬の足からの構図などを見ると、写真家エリオット・アーウィットの撮った写真が思い浮かびます。もしかしたらアーウィットも広重の浮世絵から影響を受けているかもしれませんね。


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