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第4回 染織祭調査3 洋画家・太田喜二郎が描いた「染織祭の感想」調査
1. はじめに
今回は国立国会図書館デジタルコレクションを利用した調査で新たに分かったことのうち、染織祭を扱った絵画について調べていきます。大正から昭和にかけて京都の洋画壇をけん引した洋画家、太田喜二郎が染織祭の様子を描いた「染織祭の感想」について、下記表③を中心に調査を行いました。
2. 太田喜二郎とは
太田喜二郎(以下、太田氏)は1883年に京都・西陣の織物商の家に生まれました。
第3回 染織祭調査2 国立国会図書館(デジタルコレクション)調査2
はじめに
前回、国立国会図書館デジタルコレクション(以下「デジタルコレクション」とする)の調査では、今までの調査で協会でも把握できていなかった当時の染織祭についての報道や関連した展示などについて一部判明しました。今回は、前回デジタルコレクション調査で新たに判明したことについて、また、さらに調査を行い判明したことについて一部ご紹介します。
前回の調査について
前回新たに判明した染織祭の
第2回 染織祭調査1 国立国会図書館(デジタルコレクション)調査1
1.はじめに
これまで行われた染織祭調査では、当時染織祭に携わっていた和装関連商社、関係者を中心に、染織講社より衣装と共に移管された書類や当時の新聞記事などを元に調査が行われました。
染織祭についてさらに深く調査を進め、当時の詳細な背景を知るため、今回調査対象を次のように広げて調査を行うことにしました。
染織祭の「京都市で」「昭和初期、20年間のみ行われていた」という特徴から、まずは足