超多忙だった我が家のショコラティエ
明日は、バレンタインデーである。
いつもは、「我が家のパテェシエール」の娘だが、今回はショコラティエとして任務遂行だ。
今年は、プロのショコラティエが持つような道具もそろえ、丸2日間の奮闘だった。
娘曰く、チョコレートはとても繊細。温度が高すぎたり、低すぎたりするとうまくできないらしい。我が子に愛情を注ぐかのように、チョコレートに愛を注いで作る気概が必要のようだ。
チョコレート大好きの私は、ただ食べるだけ。どうやって作るのかなんぞ、全く知らない。
今年は、コーヒー・ライチ・ベリー・オレンジの4つの味のラインナップ。特にオレンジ味は、オレンジの皮を細かく刻んでオレンジティーの中に入れ、それをチョコレートの中に練り込んだという凝りようだ。
会社の方々に配る必要があり、たくさん作らなければならないとのことで、キッチンは、さながらチョコレート工房のようだった。そんな中で真剣な表情の娘と、キッチンに漂うチョコレートの甘く、ふくよかな香り。幸せな思いに、私はやさしく包まれるままだった。
・・・やっと、必要な数ができあがった。きれいに箱詰めすると、見栄えもいい。作りたかったチョコレートが自分なりに作れて、満足そうな娘。今日、会社に持って行くと言っていたけど、職場の皆さんには喜んでいただけたんだろうか・・・・食べて、ちょっと元気になっていただけたら、ありがたい。
我が家には、生産規格から外れたやや不格好なチョコが、冷蔵庫に鎮座している。それを1つ食べながら、ふとそんなことを思った。
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