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毎朝振り込まれる8万6400ドルの使い道

あっという間に読めた1冊の本。

『人生の時間旅行 あした元気になるために』吉田 浩・著

ページを開いて、まず飛び込んだこの文。

あなたは、1冊の貯金通帳を持っています。
その通帳には、毎朝、銀行から8万6400ドルが振り込まれます。

ん?毎朝?8万6400ドル?これは一体どういう意味?・・・と、一瞬、頭の中が「?」であふれてしまった。そして、読み進めると・・・

私たちは、ひとりひとりが同じような銀行を持っています。
それは、<時間>です。
1日の始まりに、
あなたには、8万6400秒が与えられます。

 そうか・・・時間か。1日は24時間とは考えるけど、8万6400秒とは考えたことがなかった。毎日毎日、どんな人にでも、平等に「8万6400ドル」が振り込まれる。でも、夜にはすべて空っぽ。なくなってしまうのだ。貯金することも、次に繰り越すこともできない。

あくまで、この金額の使い方は、自分にゆだねられている。じゃ、何をする?睡眠・食事・仕事・学び・趣味・家族や友人との語らいなどなど・・・この与えられたお金を無駄にすることなく、有益な使い道を考えなければならない。だって、時間は止まることなく、サラサラと砂時計の砂のごとく落ちていくだけだから。

明日、死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。           

マハトマ・ガンジーの言葉だ。実は、私の座右の銘の一つだったりする。すでに人生の折り返し点を過ぎている私は、たとえ1秒でも精一杯、生きたいなと思う。無駄な時間はない。(私もぼーっとすることは多いけど、自分自身、納得してボケっとしたい・・・)

私たちは、悠久の時間の流れのなかに、ほんの一瞬、存在するに違いありません。

一方で過去を振り返ってみれば、私がこの時間に、この場所で存在しているということは長い歴史の中で、ごく一瞬。宇宙規模の視点で見れば、目に見えるか見えないかの「微生物」?みたいな存在かな?とも思う。

こんな立場の私は、それでも毎日振り込まれる8万6400ドルを、やっぱり自分らしく、精一杯使いたい。ああ今日は、いいことに使えたな。なかなか面白いことに交換できて良かった・・・なんていうことが、増えればいいなと、切に思う。

未来に向かって走り続けるためにも、自分らしい8万6400ドルの使い方を考え、楽しく実践していきたい。

改めて時間の使い道について考えさせられた、強烈な一冊だった。

     

    

 ・太字部分は、『人生の時間旅行 あした元気になるために』より引用





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