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日本語指導員 スタート!

私にとって転機になった一週間が終わった。

かねてから、挑戦してみたいと思っていた外国ルーツにある児童・生徒たちへの日本語指導。無事に2回の授業(別室での個別指導)が終わった。

今回の生徒は、中国出身の女子中学生Rさん。

ショートカットがよく似合う、快活な感じの中学2年生。彼女は来日して、まだ1か月余り。自宅での待期期間を経て、登校。そして、私と運命的に?偶然に?出会えたというわけだ。

初対面の挨拶から始まり、教室で使う言葉、数字、年・月・日・曜日などの基本的な言葉と、ひらがなの練習。ひらがなは、筆順を示し文字シートを使って、書いてもらう。「え・き・ほ・ま・む」などは字形がとりにくく、やや苦戦。それでも、Rさんはとても字がきれいだ。それに、まじめで一生懸命。

私「今まで日本語を、勉強したことがありますか」(日本語で聞いたけど、これは通じず、中国語で聞き直し)

Rさん「いいえ。勉強したことは、ありません。ひらがなを見て、いくつか書いたことはあったけど、筆順が全然わかりませんでした。」(と、中国語で返答)

そうか。本当に全くのゼロ初級で来日してきたんだな。在籍クラスで授業を受けていても、日本語が彼女の頭の上をビュンビュン通り過ぎていると思うと、本当に心が痛む。

2回に分けて「あ~ん」のひらがなを導入後、単語作りをしてみたり、単語のディクテーションもやってみた。Rさんは全問正解!すごい!

ゼロ初級の学習者には定着がしにくい、曜日・日付の言い方も、あっという間に習得。この吸収の速さ。すごい!

そして、2回目の授業のとき、なんと彼女は単語帳を持参!自分で小さなノートを準備し、それに日本語と中国語の意味を書き留めていた。こちらから何も言ったわけではないのに、Rさん自身が自ら考え、自ら行動する姿にちょっと感動してしまった。

私は今後も、この週2日、4時間の授業がRさんにとって楽しく、すぐに学校生活で日本語が使え、同時にちょっとホッとできる場所でもあってほしいと思っている。そして私も今までの教え方を見直し、今の彼女に、よりベストフィットするものを提供していきたいと思う。本当に、Rさんと出会えて嬉しいし、この出会いに感謝しかない。

さあ、来週の授業はどんな感じでやろうかな?早くRさんに会いたい。







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