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人として忘れてはならないもの

最近、留学生たちに日本語を教えていて痛感することがある。

それは日本語教育以上に、もっと学生各自の人間性や社会性を育てなければならないということだ。

例えば、Zoomで授業に参加している学生達が、授業終了のチャイムと共に何の挨拶もせずに画面から消える。(ビデオオンを強制していない勤務校では、さようならするときぐらい、せめて顔を出してからにしようよとの約束は、守られず)

こちらからの問いかけに、全く返事をしない。反応がない。(これはZoom参加の学生が多いのだが、わかっているのか、そうでないのか、顔も出していないので、様子が全くわからない)

宿題などの提出物の期限を守らない。欠席連絡をなどを事前にしてこない。(社会に出れば、常識)

などなど。

私の所属している日本語学校は、以前勤めていた学校よりも、学生達の学ぶ力も高く、前向きな学生が多く恵まれている方ではないかと思う。

しかし、やはり上記の学生達は存在しているのだ。残念なことに。

授業中、全く顔も出さないながらも、授業にはそこそこ参加したから、別に授業おわったから消えてもいいや、と思う学生がいるならば、突然消えられた先生たちの立場も考えてもらいたい。

私個人としては、何か、感じ悪い~挨拶もなく退出するなんて、失礼極まりない・・・などと、憤懣やるかたない思いになっている。もしこれが、会社なら同じことができるのだろうか。上司や同僚たちと話すときに、ビデオオフなら、どんな印象を相手に与えるのか。

学校以外の場で、学校と同じふるまいができるのか?と強く問いたい。

こういうことを避けるためにも、
留学生たちが、進学先や就職先ででも恥をかかないように、マナーやコミュニケーションといった社会性や人間性の部分を、もっと育てていく必要があるのでは?と強く思う。

そのためには、学生達には何回も、根気よく、折に触れ伝えていかなくてはならない。相手の立場になって考えて!相手はどう思うのか?と。

日本語教育は大切なこと。でもそれ以上に、もっと大切なことを忘れてはいけない。

私たちは日本語を教えているだけではない。1人の人間を育てているのだ。



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