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【キルギスの秘境】温泉を求めてアルティン・アラシャンへトレッキング

2022年10月21日

今日からはキルギス旅の個人的メイン「アルティン・アラシャン」へと1泊2日のトレッキングで向かいます

山々が織りなすその美しさから「キルギスのスイス」なんて呼ばれたりもしてるこの場所
いや、キルギスなの?スイスなの?笑 
紛らわしいですがまあそれだけ綺麗なのでしょう!

私がこの地を知ったのは四年前の世界一周の時。
とある世界一周ブログで見かけたアルティンアラシャンの説明に
「キルギスの秘境、そして硫黄の熱々の温泉がある。」

……
温泉がある!?!?!?
しかも硫黄の!?熱々の!?
これは絶対に行くしかない!!

結局その時は時間が足りず中央アジアもなくなく飛ばし
その後コロナ禍もありましたが四年越しの訪問
こんなに待ちわびた温泉は今後ないでしょう


登山口までの行き方

まずはカラコルのメインバザールにあるバスステーション
そこから「アクスー村」行き351番マルシュに乗ります
代金は片道35ソム(65円)

カラコルにはバスターミナルが三つあるので注意が必要

「Main Bazar」がアクスー村行き発着

バザールの近辺にはバスが発着してる場所が多数あるので最初は迷ったのですが
現地の人に聞いたところアクスー村行きは市場の北側のゲートを入ったところにありました!

351番マルシュがアクスー村行き
バスターミナルはこんな感じ

「次のバスは9時50分発だ」
とのことだったのでトイレに行ったり市場を散策してたら
運転手が「もう出発するぞー!!」とのこと
まだ10分前で半分も人も集まってないのに出発するらしい!なぜだ!?!?
(あとから途中乗車が多いからだと分かりました)

マルシュートカ内

途中の広大な牧地に羊の群れ、たくさんの馬
今はキルギス人のほとんどが定住らしいですが遊牧民の文化は色濃く残っています。

北海道みたい

バスに乗ること30分ほどで登山口に到着!

登山口

運転手に「アルティンアラシャンに行く」と伝えておいたので到着時に教えてくれました!
一応地図も載せておきます!


いざアルティン・アラシャンへ


さてここからはいよいよ5時間
距離にして15kmのトレッキングがスタート!

紅葉が綺麗

最初は川沿いのゆる〜やかな坂の一本道を進みます

最初は民家も
清流

雲一つないトレッキング日和

牛もいます
こんな道を進みます

半分ぐらい経ったところでランチ休憩

お馴染みうっちゃん
140ソム(250円)

昨日買ったケバブサンドという名のハムと卵のサンドイッチ
味はうん。そこそこです。
まあ景色が良いんで味は関係なし!!

10月なのでそこまで人は多くありませんが欧米ハイカーも何人かすれ違いました
すれ違うときに「ハロー」って言うのは全世界共通でなんだか良い

三分の二ぐらい経ったところでゲートが出現
ここからジグザグの少し急な坂道になります

登山口が標高1600m、アルティン・アラシャンは2600mなのでだいたい5時間で1000mぐらいの標高差

標高が高くなり10月なので雪が多くなってきます

本当はこのアルティン・アラシャン
ベストシーズンは夏の7〜9月初めなんですが
雪が積もった山も綺麗!!と言い聞かせてます

最後「残り1km」の看板が出てからが今までで一番急坂で
しかも雪が溶けて地面がぬかるんでてキツかったです
最後に本気出してくるのやめてほしい。最初にしてください


でも登った先に。。。。。。

これがキルギスの秘境「アルティン・アラシャン」!!!

天山山脈の山々が本当に綺麗。
来て良かったと間違いなく思いました。

10時に登り始めて15時にアルティン・アラシャンに到着
今日はここに一泊して星空と温泉を楽しみます!!

夏場のオンシーズンは宿やテントが沢山あるのですが10月は二軒のみ
私たちが泊まったのは「Arashan Travel Guest House」
一泊素泊まり&温泉1000ソム(1800円)

ここアルティン・アラシャンからさらに登った先に「アラコル湖」という湖があり
夏ならここに二泊して行きたかったのですが
この時期はチェーンスパイクや雪山用ブーツなど装備がないと行けないので断念
(夏に行く人は是非)

星空そして温泉

翌朝撮影

手前の小屋が温泉です
この宿は他に宿泊客がいなかったので宿の人が
「いつでも好きな時に入れ!」「ぜーんぶ脱いで入っていいぞ!」
とのことでした。
温泉好きのジャパニーズには嬉しい限り

内風呂

温泉は内風呂と露天風呂の二つ
露天風呂の方がアツくて多分42度ぐらい
素晴らしすぎる温度管理

露天風呂

私は昨日からあまり体調が優れなく、うっちゃんが風邪薬をくれたので(ありがとう)それを飲んで一旦休みます。

日が沈むとこんな感じ

素泊りで宿を取っていたのですが、私が寝ている時にうっちゃんがロビーで宿のおじちゃんに声をかけてもらったらしく
なんと!!!
パンやチャイを御馳走様してくれるとのこと!!!
なんて優しいんだ、、、、

「マサラ」と呼ばれるヤギのミルクのバターと
「ウズグシュンカ」と呼ばれるアプリコットのジャムをパンに塗って食べます。体調も超回復しました。
キルギス語で美味しいは「ダーントゥ」って言うんだとか。
これから使っていこ

宿のおじちゃんはつい最近までモスクワの日本食レストランで働いていたらしく、日本食に詳しく
パンの上にサーモンとワサビを乗せて食べるのがオススメらしい。笑

大都市のモスクワから一転、キルギスの秘境アルティンアラシャンに戻り「このぐらい静かなところが良い」って笑顔で語ってくれてたのが印象的でした。

真ん中の人が宿の人

薪ストーブでトレッキングで濡れた私たちの靴を温めてくれたり
パンも「好きなだけ食べていいよ!」って言ってくれたり
中央アジア全体に言えることですが、人の暖かさが心に滲みます。

食後には気合を入れて星空鑑賞!
外に出ると。。。

ドワーーー!
めっっっちゃくちゃ綺麗

周りには街もなくあるのはひたすら山だけ。
外の気温はマイナス10度でしたが寒い分空気が澄んでて星がよく見えます

そしてメインイベント!!!
極寒ですが気合で温泉に入ります!

うっちゃんとは同じ神奈川県出身なので「竜泉寺の湯」という温泉施設の話題で盛り上がったり
キルギス山奥の温泉で神奈川のおすすめの温泉について語り合うという謎の現象が生まれました。でも楽しかったです

露天風呂からの眺め

星空を眺めながらたわいもない話をしてたら計2時間ぐらい入浴してました
お風呂から出て着替える時は地獄でしたが、体も芯から温まりぐっすり就寝

満点の星空とアツアツの硫黄温泉
温泉好きにはたまらないロケーションでした
宿の人も本当に優しく暖かく
アルティン・アラシャン間違いなく来てよかったです!

明日はアルティンアラシャンから山を下り一気にイシククル湖のトン村へと向かいます!
ではでは〜


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