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自信が持てるならごまかしていいんだよ

なかなか思うようにダイエットが進まないと、自分に自信が持てなくなる。

大学の頃に自分の容姿に自信が持てなくなって以来、容姿だけでなくどんなに頑張っても自分を自分で認められないようになってしまった。

他にも自信を持てない要因はあるのだけど、これまでを振り返ってみると容姿の影響が大きい。

しかし、ここ数年でだいぶ良くなった。
顔が変わってきたからだ。
昔よりも自分の顔が好きになれた。

整形をしたわけではない(ハイフやボトックスは数回したが)。老化によって肌にハリがなくなって顔全体がシュッとなったことに加え、結婚・離婚を経て顔に深みというか味わいが出てきたからだ。顔が落ち着いた表情になったと感じる。

その一方で、クセがないところも気に入っている。数年前に「あなた、クセのない良い顔ね」と言われたときは、自分の人間性を褒められたようでうれしくなった。

ちなみに言うが、私は整形を悪いとは思わない。逆に尊敬する。
だって、手術後は痛いしダウンタイムで腫れるし、いくらおさまるとわかっていてもその最中はしんどいに決まっている。それを乗り越えてまできれいになろうとする人の覚悟に拍手を送りたくなる。

ここ数年の自分の顔から確信したのは、内面は顔に表れるということ。
真っ当に生きていれば良心が顔に滲み出て、造形だけでは生み出せない表情を作ると思う。誠実に生きていれば歳とともに良い顔になると実感している。

と言ったものの、完全に引け目を克服したわけではない。少なからず悩みはある。

最近の悩みは輪郭だ。

歳を重ねて好きになった部分もあれば、気づかなかった欠点が目立つようになってきた。それが輪郭である。片方だけもりっとしているのだ。

ハイフやボトックスをすればすぐに良くなる。実際に何回かやったから効果はわかる。
でも、ずっとやり続けるのもなぁと思ってしまう。

ただでさえワガママボディなのに、顔が丸いといかにも太っている感じがして嫌。これをずーっと見るのは不快でしかない。ここ最近は輪郭のことでテンションが低かった。

話は変わるが、最近髪を伸ばしている。髪ブラ(髪で胸を隠せるくらいの長さをこう言うらしい)できるまで長くして、ゆるっとパーマをかける予定だ。

大分伸びてきていい感じになってきた。昨日久々に行った美容院でも、いつもお世話になっている美容師さんに「いい感じに伸びましたね、シルエットもいいですね」と言われてうれしくなった。

髪を伸ばす理由は2つ。

昔からロングヘアに憧れていたのがひとつ、もうひとつは前述のゆるっとパーマの実現。

しかし、もうひとつ理由ができた。
それは、輪郭の丸みを隠すため。
目立ってきた輪郭の欠点をナチュラルに隠してくれるのがロングヘアーと最近気づいた。

美容院で傷んだ部分をカットして、希望の赤紫にカラーリング。顔周りのシルエットはさりげなく輪郭を隠すように作ってもらった。全体のバランスとして下に重心があるから、顔の輪郭にさほど目がいかない。

完成した自分を見てときめいた。
顔の輪郭がいい感じにごまかされている。

気になる欠点をごまかすのは大アリなんだ。
全部自力でカバーしなくても良いんだ。

自分に自信が持てない。
責めてしまう。
自己肯定感が持てない。

これらの理由は人によって異なるだろう。
でも、ごまかして目につかなくなれば、心の苛立ちがおさまって、気分良く生きられると思う。

我ながらめっちゃきれいになった。
大満足。理想に近づいている。


自分で努力してもなかなか良くならない部分にばかり目を向けていると心が辛くなる。

頑張ることは素晴らしい。
でも、頑張りすぎてしんどくなるくらいなら、心の苛立ちを軽減できるごまかしや工夫をしていいじゃないか。

ごまかすのは悪ではない。

自分の心を守ることは、自信や自己肯定感につながるのだと、鏡に映った自分を見て実感した。


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