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食と私

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食の思い出とグルメ記。
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2024年6月の記事一覧

【食エッセイ】胃が底なしだった20代を思い出し、彼に愛しさを感じた日「国分寺 梨花苑」

【食エッセイ】胃が底なしだった20代を思い出し、彼に愛しさを感じた日「国分寺 梨花苑」

 昨日は彼と付き合って丸3年。ということで、地元の焼肉店に行ってきた。

 国分寺駅南口から徒歩2分ほどの所にある老舗焼肉店「梨花苑」。我が地元・国分寺はチェーン店が少なく、個人店や地元企業の飲食店が多い。良心価格のこだわりグルメが身近に集まっていて恵まれている。こちらも個人店のようで、今年で33周年を迎えたとのこと。以前、地元仲間の飲食人に国分寺で美味しい焼肉屋はどこかと聞くと、全員からこちらを

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【食エッセイ】失恋と死に直面した日を思い出す味「吉祥寺 タパスタパス」

【食エッセイ】失恋と死に直面した日を思い出す味「吉祥寺 タパスタパス」

 大学4年間は母校がある吉祥寺で過ごした。当時の主な遊び場は駅北口周辺。吉祥寺の顔・サンロードに入ってマックを通り越して靴屋を左に曲がると、カラオケや漫喫、サンマルクカフェや居酒屋チェーン店が集まっていて、ここだけで十分に遊べた。当時はプリクラ全盛期でLoftの地下には常に最新モデルがあり、暇さえあれば友人たちと撮っていたっけ。金欠時には井の頭公園で散歩したり、ベンチに腰掛けてぼーっと過ごしたり。

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【食エッセイ】釜飯宅配「釜寅」を食べたら釜飯屋の思い出が一気に溢れた

【食エッセイ】釜飯宅配「釜寅」を食べたら釜飯屋の思い出が一気に溢れた

 朝起きたらものすごく釜飯が食べたくなった。前日は彼がパチンコの戦利品として持ち帰ってきたレトルトカレーを消化しようとしていたのだが、朝起きたらなぜか口の中が釜飯だった。なぜかと言われてもそうなったのだから仕方がない。とはいえ、残念ながら地元に釜飯屋はない。ということで釜飯の宅配「釜寅」にオーダーした。

 釜寅を初めて食べたのはコロナ禍だ。母が知っていて頼んでくれた。デリバリの釜飯ってどうなのよ

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