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【#1】在宅勤務|リモートワークの弊害

公務員時代は、雨の日も風の日も毎日職場に出社していたのですが、コロナ禍で顕在化した在宅勤務に、ずっと憧れを抱いていました。
転職活動を経て、現職の大手IT企業の内定を得たときは、リモートで仕事ができる未来に、胸を躍らせたものです。

そんな夢見心地から、およそ一年。
リモートワークの良い側面、悪い側面がわかってきました。
憧れの生活とはそう遠くなく、でも決して近くはない現実…。
自分なりに、今思うことを備忘録として残します。


在宅勤務の良いところ

1.外出の必要がない

暑かろうと寒かろうと、雨が降ろうと雷が鳴ろうと、関係ないのです。
気候に合わせた空調で、自由な服装で、リラックスできる音楽を聴きながら仕事ができるのは、労働におけるノンストレスの極みであるといえます。
着替えなくて良いので、始業時間ギリギリまで寝ることもできれば、朝早く起きて自己研鑽に充てることもできます。
時間の融通がきくのは、日常生活に少なからずゆとりを生みますね。

2.満員電車のストレスがない

体を動かす隙間のない地獄…!人と人の嬉しくない触れ合い…!

密集の人混み、雨の日の濡れた床、湿度の高い日の汗の匂い、とにかく長い拘束時間…。有意義に過ごす方法はいくらかありますが、それでも「無駄な時間ランキング」があれば、およそ上位に躍り出るであろう朝夜の満員電車に乗る時間が0になるのは、相当に快適です。
私はフレックス制度を利用して、出社する必要がある日は早朝を避けて乗るので、転職して以降は縁がなくなりました。
(社会問題でもある東京一極集中に挙げられるように、都市圏にさまざまな機能が固まりすぎているのが最大の要因ですね…。都会には住みたくねえ…(笑)

3.OOな市民に絡まれることがない

お役所業務の特性ですが、窓口のひらけた職場だとさまざまな市民が訪れ、その応対をしなければなりません。概ね礼儀のある市民ではあるのですが、中には当然、分別を知らぬ者も…。会話もできない、理解もしない、理不尽を押し付けられても応対を拒否することもできない…、窓口業務の最前線に立ち、心身を疲弊して休職した同僚をたくさん見てきました。予防することも改善することもできないのだから、自分から環境を変えたのですが、結果としてストレスは激減しました。
ストレスフルな会話を省いて業務に集中できるのは、本当に有り難いです。

在宅勤務の悪いところ

1.健康を害する

文字どおり、外に出なくなるため運動機会が激減します。
通勤って意外と歩くもんですから、毎日やってると健康に資するんですよ。気が付けば、2、3日外に出ていない、なんてことも頻繁に起こるようになりました。
つい最近は、同じ姿勢で長時間座っていたことを理由に、「キン⚪︎」に炎症を起こして痛めました。どこに被害出とんねん…。
あとは、ずっとPCの画面を見るので視力低下も著しいです。意識して生活を改善しないと、逆に寿命を縮めそうだと恐怖しています(笑)

2.同僚や上司と信頼関係を築きにくい

これは最近、メチャクチャ感じます。
正直、現職場の人間関係において、前職ほどに信頼関係を構築できているかと問われれば、「できていない」と答えざるを得ません。
コミュニケーションツールは、テキストベースのslack、音声ベースのzoomになるのですが、それぞれ「よいしょ…、じゃあ、よし、喋るぞ。」という準備するような気持ちになるのです。仕事をしている様子を見たり、一緒に残業したり、カジュアルな雑談をしたりと、毎日一緒にいることで育まれる信頼って確かにあるんだよなーって痛感してます。
余計なコミュニケーション取らなくて良いメリットも確かにあるのですが、やはり仕事は信頼できる関係性、風通しの良い環境が大事。人間関係が悪いわけではないのですが、しばしば、居心地に妙な違和感を感じます。

こうやって顔を突き合わせて仕事する方が、自分には向いているようです…。
理想だった何かを得て、本質的な何かを失ったようです。

3.オンとオフの切り替えができない

私の作業スペースは、書斎のように仕切られておらず、廊下の居住スペース、もしくはリビングを使っています。仕事で嫌なことがあろうと、残業でくたくただろうと、そこは家であり、目の前にはPCが置いてあります。
気が、休まらねえ…!!
仕事帰りに夜風に当たるとか、同僚と飲みに行くとか、そういった気分転換が難しいです。酒に頼るしかねえ!と言っても限界あるし…。
仕事環境を変えるのも一つですが、自分自身が仕事との向き合い方を改める必要を感じています(仕事に面白さを感じられれば、この辺は少し楽になると思うんだよなあ…。)。一年経った今もまだ、よく分かっていません…。

隣の芝生は青く見える

理想の働き方って、難しいよね。

私は、転職したことに一抹の後悔もありません。
将来の家族との在り方を見据えるに、前職は頭打ちであり、度重なる転勤を強いられる未来が明らかだったためです(係長まで昇格しましたが、その上に進むほど、キャリアに魅力を感じませんでした。)。
現状にも一定程度満足はしていますが、リモートワークの弊害は少なくなく向き不向きが存在します。
週に2、3回くらい出社しないと、リモートワークの恩恵感じなくなります。たまにでええねん、たまにで。

ではでは、今回はこの辺で。
また、次の記事でお会いしましょう。


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