「 「好き」のおかげで生き延びている私のこと 」

好きだなぁと思うこと。
心が凄く健やかで自然体である感覚。
なんの無理もずれも違和感もなくぴたりと重なり納まっているような感覚。
心が喜んでいる。
ずっとずっとこの時間が続いてほしいと願う気持ち。
呼吸が楽で、深く深く息ができる感覚。
心が風通しよくある感覚。
心が軽やかで心躍る感覚。
気の巡りが良く澄んでいる感覚。
ふわーっと気持ちが外に溢れですような感覚。
キュンと心が締め付けられる感覚。
何も遮るものがなく思いがぐんぐん広がっていくような感覚。
すとんと腑に落ちるような感覚。
ああこれだ、とすとんと馴染んで納得する感覚。

「好き」「ときめき」を沢山集めていきたいと思う。
うんうん、やっぱりこれだと何度も感じるものもあるし、
思わぬところで突然であったりもする。

年を重ねると、そういうものも固定されてきて、私はそういうものなんだと自然と決めつけてししまうこともある。
確かに間違いのない「好き」に囲まれることも好きで素敵だと思うけれど、想像以上に世界は広くて、想像以上に自分の心は広がり成長していて、想像以上に自分でわかってあげられている「自分」はほんの一部に過ぎないのだ。
もっともっと心が喜ぶもの、すとんと収まる場所、「好きだ!!」と思えることは沢山私を待ち構えているのだと思う。
待っている彼らに早く出会いたいと思うし、わくわくする。

人生23年目にして大好きなものに出会った。
自分と沢山向き合ってきたし、素敵なものも沢山出会ってきたつもりだ。
昔から凄く直感がはたらくタイプ。
自分に合わないものはどんなに頑張っても体や心が拒否してくるのが分かる。
幼い頃は周りの全部が素敵見えて、自分がそれを「好き」であることが、周りにどう見えているかということが気になって仕方がなかった。自分というものを見失ってしたし、ゆらゆらと揺らいでいた。
そんな自分と比べて、最近はもう「自分」というものが定まってきたような気がしていた。
そう思っていたのに、出会ってしまったのだ。

それは「植物に触れること」「お花屋さんの仕事」。
切っ掛けは正直もうぼんやりとしていて思い出せない。
なんとなく素敵だなと思っていたお花屋さんの仕事。
色んな不思議な巡りあわせで携わることになった。
感じたことのない不思議な感覚だった。
ふわーっとあったかくて優しい気持ちが心から溢れ、広がっていくような、
凄く自然にすとんと自分の心が収まるような感覚。
どの業務も一切苦に感じることがなく、心が凄くイキイキと、軽やかで。
お花や緑に触れる「お花屋さん」であるときの自分の心の状態が凄く好きだと思った。

もっと植物について詳しくなりたい。
生物学学び直したい。
ガーデニングも気になる。
華道ってどんなものなんだろう。
日本の有名な生物学者の本を読んでみよう。
お花の扱いも上手になりたい。
知識を増やしたい。
色んなお花屋さんをめぐってみたい。
自分でお花を束ねて大好きな人に送ってみたい。
ラッピングの世界ももっともっと知りたい。
雑草だって尊く感じる。
いつかお花屋さんをやってみたい。

ひとつの「好き」から、また色んな選択肢が広がって、色んな出会いができて、ぐんぐん「好き」が増えていく。幸せだ。凄く。
数カ月前の自分では見ることのなかった世界が広がっている。

この先、まだまだ沢山そういう存在が私を待っているのだろうと思う。
制限をかけずに、私なんかが…と諦め謙遜するようなことをせずに、色んな世界をちらりと覗いてみたい。
もうびっくりしてしまう素敵な出会いが待っているかもしれないから。

好きが沢山あると凄く幸せだ。
もう少し生きてみようと私を引っ張り上げて支えてくれる。
日常に沢山ちりばめて自分を喜ばせてあげたいと思う。

辛いこともある。
苦手なこともある。
上手くいかないこともある。
色んな事に時間がかかる。
「生きること」が苦手だと我ながら思う。
辛くて苦しい、悲しくて、正直「生きること」を諦めかけそうにもなる。
そんなとき、何度も「好き」が静かにそっと助けてくれた。

「好き」と向き合う時間は他の世界を見えなくしてしまう気がする。没頭していると、他のモノすべてがどうでもよくなってしまう。あんなに悩んでいた人間関係も、「死んでしまいたい」と望む心の叫びも、将来への漠然とした不安も、全て。
そういう時間を沢山自分に用意してあげたい。
「生きること」がどうも苦手な自分が、「生きている」ということに疑問を抱いてしまう自分が、”いつの間にか生きている”状態にしてあげるには日常に「好き」をこれでもかとちりばめることなのだと思う。

・本を読むこと
・素敵な言葉遣い、美しい表現に出会うこと
・素敵な思考に出会うこと
・文を綴ること
・絵を描くこと
・メイクをすること
・お買い物をすること
・お花屋さんに行くこと
・お花屋さんで働く時間
・植物に触れること
・美術館に行くこと
・一人の時間を過ごすこと
・ブーケをみること
・ブーケのラッピングを見ること
・贈り物を送ること
・手紙を書くこと
・手紙を受け取ること
・気になることを深く調べること
・新しく学ぶこと
・自分の部屋で過ごすこと
・恋人とお出掛けすること
・体をぐーんと動かすこと
・図書館に行くこと


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