小学５年生のクリスマスデート

チャラ男シリーズ#11

「ねぇねぇ、今度みんなで映画観に行きたいんだけど行ってもいい？」

ある日息子が聞いてきた。
いつもよく遊んでいる男子４人、女子４人の８人で行きたいと。
しかも日にちは１２月２５日。

なんと！完全にクリスマス集団デートじゃないですかっ！

さすがに我が家に遊びに来てもらうのとはわけが違うので
「いいけど、お金もかかることだし、ちゃんとおうちの人に確認とらないと。わかりやすいように何かに書き出して、いいかどうか学校で渡して聞いてきてもらって」

と言ったらおもむろにノートを取り出して予定を書きだした。
メンバー・日時・集合場所・行き先・映画の名前・持ち物・予算・・・

まるで遠足のしおり。
いつものミミズ文字はどこへやら。
「ちゃんとした字、書けるんじゃないの！！」思わず突っ込む。

あまりにも一生懸命にやるので、仕方ない協力するかと、もう一人のお母さんと一緒に車を出して同伴役をかってでることに。
（小学生だけでショッピングモールなどに行ってはいけないという学校のルールがあるのです）

クリスマスだし、大勢だし、席を予約したほうがいいだろうと思い、並びの席をネット予約しましたよ。

送迎付き、映画の事前予約付き・・・
母、デートにどんだけお膳立てしてるんだか。。

しかも映画は自分たちだけで観たいから入ってこないで、と。
ハイハイ、わかりましたよ。お好きにどうぞ。

当日、車に乗り込むとき。
４人ずつ２台に分かれて、さて３列シートの車にどう乗るのかしら～？やっぱりここは男女に前後で分かれて乗るのかしら～？と思っていたら・・・

おお～っとカップル乗り？するじゃありませんか！
（ほほ～う、息子の隣りはＡちゃんね～、へぇ～そういうことね。それでＢくんの隣りはＣちゃんなわけね。ほほ～うほほ～う）

母、一人で思わずニヤニヤしてしまう。
（おぉーっとダメよダメよ、ポーカーフェイスよ！）
車内でまたしても耳ダンボ。

夕方遅く、最後の子を送り届けて
「あ～楽しかった～」と満足気な息子の言葉に
親子で一緒にお出かけしなくなるのも時間の問題ね・・・とちょっぴり切なくなるクリスマスの夜なのでした。。