道具箱を見ると頭の中が分かる!ADHDでもできる整理整頓法
今週も休日が終わっていきます。
皆さんはどのような週末だったでしょうか。
筆者は「出し切った」週末だったと思います。
出し切った後に迎えることができる午後のこの時間帯が、たまらないです。
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「さあもうすぐ休みですから道具箱を持ち帰りましょう!」
そう、先生に言われて道具箱を机の中から出すと、奥にはクシャクシャになったプリントたちが・・・
このような場面に見覚えがないでしょうか?笑
もしくは、お子さんがそうであったという人はいないでしょうか?
「整理整頓の大切さ」はことある度に教えられてきます。
これは筆者も賛成。
なぜなら、
「道具箱の中=子どもの頭の中」
だからです。
この記事では、道具箱の中の様子によって分かる子どもの特徴や、大人も含めた整理整頓術についてお伝えすることができればと思います。
是非、最後までご覧ください。
道具箱の中で分かる子どもの特徴
道具箱の中の整い具合とノートの美しさは比例する。
それが10年間教師をやっていて、経験則上、ある程度言い当てることができる法則です。
道具箱の中がクリアになっている子どもは、思考もクリアであることが多い。
そうなると、ノートもすっきりと見やすくまとめることができるのです。
そして、ノートがすっきり、見やすくなっているということは、ミスが少なくなるということ。
これは算数の計算問題などに顕著に見られます。
すっきりした思考をもつことができる子どもは、きちんと計算問題同士に余白を残す。
すると、隣の問題の数字とごちゃまぜになることがなく、「どちらの問題の数字か」ということが発生しない。
何か作業をするときも、どこに何があるかを把握しているため、準備が早い。
よって、授業の流れについていきやすく、ストレスも少ない。
結果として、相乗効果的に学習が身に付きやすくなっていきます。
整理整頓が苦手な子どもの特徴
整理整頓が苦手な子どもには特徴があります。
それは圧倒的に多動性・衝動性が強いということです。
多動性・衝動性が強い子どもは、とにかく強い刺激を求めがち。
よって、
「人よりも速く反応する」
「早く休み時間にする」
といった思いが強すぎるために、整理整頓といった細かいことは後回しにし、学習用具を問答無用にガッと道具箱の中に入れがち。
結果として、いつの間にかグチャグチャになっているということがあり得ます。
他にも、空間認知能力の低さによって、道具箱内の配置を考える力が低い場合もあるでしょう。
発達性協調運動症(発達性協調運動障害)や微細運動症(微細運動障害)によって、目と手の協調がうまくできず、不器用なあまり道具箱の中がごちゃごちゃになってしまうということもあり得ます。
しかし、圧倒的に道具箱の中のグチャグチャ具合は、衝動性・多動性の強さが主流です。
ASD、LD傾向が強い子どもの道具箱はむしろ整っている場合が多いですし、同じADHDでも、不注意の特性が強い子どもも、道具箱内がある程度整っている場合も多いのです。
筆者のパターン
実は、筆者も、何を隠そう、道具箱の中がグチャグチャのプレーヤーでした笑
よく大切なプリントが道具箱の奥にグチャグチャになっており、時が経ってから母親に見せて叱られたものです。
当然ながら、さらに広いスペースである自分の部屋など整理整頓ができるはずがなく、常に色々なものが床に散らばっている状態。
とにかく整理整頓が苦手でした。
そして、それが、本当の意味で困るようになったのは、教員になってから。
教員はあまりにも会議の書類が多く、1つの会議にA4用紙50枚の文書が出ることがあります。
そんなもの整理できるはずがない。
たちまち、職員室の机の上や、教室の中もごちゃごちゃするようになっていました。
当時は、人から
「この文書の締切いつだっけ?」
と聞かれると、瞬時にサッと該当する書類を引き出せる人を見て、魔法使いのように思っていたことを覚えています笑
ただ、子どもたちに整理整頓の大切さを語る上で、自分がやっていないのに語れないと思い、整理整頓ができる男になることを決意したのです笑
効果的な整理整頓の方法
ここからが肝心の整理整頓の方法です。
とにかく整理整頓ができない筆者が変わることができたのは、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片付けの魔法』を読んでからです。
方法をシンプルにまとめると、
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
❶部屋にあるものを全て一か所に集める
❷手にとってみてときめかないものは捨てる
❸残ったものをジャンル別に分けて戻す
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
といった具合。
非常にシンプル、且つ、面白い。
筆者が自分の部屋で行った場合は、❶の部屋にあるものを一か所に集め、ときめかないものは捨てるという行程で、
16~17袋分のごみ袋が一杯になりました笑
こんまりさんの方法の素晴らしいところは、捨てる基準がはっきりしているところと、「ときめく/ときめなかない」という言葉ではうまく説明できないけれど自分の中で納得できる方法であることです。
この❶❷の行程を行うと、自分の家の部屋にあるものを全て掌握することができます。
その上で種類別にどこにしまうかの場所を決めて入れるので、頭の中にマップができるようになるのです。
あとは、使用後に元の場所に戻すこと。
この❶、❷の過程に凄まじいエネルギーがいるので、
「もうあれを繰り返すのはこりごりだ」
という思いから、筆者は元の場所に戻すようになりました。
その上、部屋がすっきりすることによって、頭の中がクリアになり、物事への集中力も高まった。
その味を占めた筆者は、整理整頓の大切さを忘れず、部屋のきれいさを維持できるようになったのです。
ということは、道具箱の中の整頓も同じ方法を活用できます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①机の中のものを全てだし
②余分なものは全て捨て
③定位置を決めて戻す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という3ステップで組み立てればよい。
一方、まだ子どもですから、定期的に道具箱の中を整える機会をつくってあげたり、先生が一緒に手伝ったりすることは必要だと思います。
整理整頓のメリット
整理整頓ができるようになると、人生の幸福度が上がります。
よく、ミニマリストになると、幸福度が上がると言われますが、あれと原理は同じ。
自分がときめくものだけを残すので、大切なものだけに囲まれながら過ごすことができることによって、心に安らぎを得ることができるのです。
加えて、どこに何があるのか把握しているので、物事を検索するスピードが速くなる。
ストレスも減るので、作業に集中しやすくもなります。
そして、整理整頓に目覚めていった筆者は、段々と学校の環境も整え始め、頭の中の整理をさらに促進するために、独自の手帳術を開発していきました。
そのことによって、仕事の速さが何倍にも速まった実感があります。
とにかくいいことずくし。
やらない手はないと思うのです。
まとめ
筆者は以前、職員室でこんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」の話をした時に、女性陣から爆笑されたことがありました笑
その時には、かなり整理整頓が徹底している状態でしたし、冷静に淡々と仕事を進める姿が多かったようなので、イメージと違い過ぎて爆笑してしまったそうです。
ただ、整理整頓ができるようになってからは、
同期の同僚から、
「〇〇くん、変わったね!気付いたよ!教室がきれいになっている。」
と言われ、
母親からは、
「あれだけ言っても直らなかったのに凄いね。」
と言われました笑
そのような言葉をもらう度に、自信をつけていきましたし、気持ちよく整理整頓ができるようになっていったのでしょう。
皆さんも、皆さん自身や、お子さんの整理整頓術で困っていることがあれば、是非、試してみてください。
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