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”超”集中力を創る脳波の発生 / 瞑想会14日間チャレンジ 〜6日目〜

近年瞑想やマインドフルネスが注目されているのは瞑想によって、
脳波の状態がとんでもないことになる!という研究結果をきっかけとして、様々な研究機関が研究に取り組むようになったと言われています。

その研究を要約すると・・

・2002年アメリカウィスコンシン大学にて、精神科医であるリチャード・デイヴィッドソン教授が、21人の瞑想の達人の脳波測定を行った。
・チベット仏教僧のミンギュル・リンポチェの脳波がどんな状態であろうと異常な値を示していた。
・瞑想中だけでなく、1日中ガンマ波が強く計測された。
・一般的にガンマ波は特別な条件下でしか発生することは無く、検出されるのもコンマ数秒ほど。
・瞑想状態に入るとガンマ波は更に定常時の700〜800倍に跳ね上がった。
・一般の瞑想初心者でも10〜15%増加した

とのこと。

まず、ミンギュル・リンポチェがどんな人かというと、

・1975年にチベットとネパールとのヒマラヤ国境付近に生まれた。
・幼少の頃より悩まされていたパニック障害を抱えていた。
・13歳にして3年間の瞑想修行に入り、そこで密教における秘儀の1つであるマハームドラー(大印契)を修め、パニック障害を克服。
・17歳にして瞑想指導を任されるようになった。
・実験が行われた時点での総瞑想時間は6万2千時間(約2500日)に達していた。

つまり27歳にして、総計で7年弱を瞑想に費やし、秘技を習得し更には、インド仏教の正式な継承流派ともいわれる大乗仏教において、瞑想指導まで任されると言った天才修行僧。

■ガンマ波とは?

通常、脳波は4つの周波数帯域で分けられた種類がある。

・β波(ベータ波)
周波数:14Hz〜30Hz
やや緊張状態〜興奮状態で発生
ストレス、心配、パニック、批判、警戒、注意深く考えるといった状態
脈拍は早く、呼吸数も増える
一般的には、多くの人は日常的にベータ波が強く出ている。

・α波(アルファ波)
周波数:8Hz~14Hz
落ち着き、リラックス状態
精神活動が活発で、意識レベルが高まっている状態
脈拍は遅くなり、呼吸数も減少する
ひらめき、問題解決、集中力を発揮するのに最適

・θ波(シータ波)
周波数:3Hz~8Hz
潜在意識状態
深い瞑想状態や、うとうと、ぼんやりとしたまどろみ状態
ひらめき、洞察力が活性化する領域
記憶力に深く関係

・δ波(デルタ波)
周波数:0.5Hz~3Hz(最も遅い脳波)
無意識状態、深い睡眠状態
周波数が0Hzになると脳死を意味する。

活動→睡眠時の脳波は、β波→α波→θ波(レム睡眠)→δ波(ノンレム睡眠)へと遷移していきます。

そして・・

・γ波(ガンマ波)
周波数:30Hz~70Hz
覚醒状態
旧来はβ波とひとくくりにされていたが、β波とは異なる働きに起因していることから分けられるようになったようです。
注意能力の促進や脳の認知機能に最適とされ、
エネルギーと集中力を増加させる。
オリンピッククラスのスポーツ選手の集中状態や未知の物事を瞬間的に認識する「アハ体験」でも傑出されることがわかっており、「気づき」と密接な関係がある。

このように脳波は日常の中で移り変わっていき、
単一で出ているわけではなく複合的に発生している。

瞑想時は通常シータ波が優勢になっていると考えられているが、深い瞑想状態になるとガンマ波が発生するということになる。
気づきと関連していることからも、ミンギュル・リンポチェのように定常的にガンマ波が発生している状態こそが「悟り」の状態ではないかとも考えられている。
更に、ミンギュル・リンポチェはこのときの意識感覚を
「ゆったりとして、広がりがあり、どんなことにも準備ができている状態」と言っている。

瞑想を習慣化し続けていくことで、瞑想時だけではなく日常における「気づき」が増えてくるように感じる。
それも、ガンマ波の発生頻度が増えたりすることで、脳が日常の事象による刺激に対して敏感になってくるのかもしれない。

日本人は幸福度が世界で最も低いと言われているが、
日常にもっと敏感になり、多くの気付きが起こっていくことで、幸福度も向上していくのではないだろうか。

■結論

・瞑想によってガンマ波が発生する
・ガンマ波は高い集中力や気づきに関連する
・訓練することで日常的にガンマ波を発生させることが可能になる

↓2年前に測定したかまやんの脳波の優勢率

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