見出し画像

【日記】3月4日〜3月10日

3月4日
棚卸し前の慌ただしさに包まれる社内。
今回は立ち会いもあるのでいつも以上に入念な準備に追われる。

1日を通して穏やかに進み、定時近くになって片付け始めようとした辺りから多忙になる。予定が狂って苛立つ一同。「今日は大丈夫だろう」と思っていた課長も残業になると知ってガッカリしていた。

3月5日
朝、不思議キャラの事務員さんから「旦那さんに連れられてジャズのライヴをたまに見に行くんですけど、今も何が何だかさっぱり分からない」と聞かされて当惑する。「それならおすすめのアルバムがありますよ」みたいなことを言いたかったけれど、不思議キャラなのでおかしな方向に話が進みそうなのでやめておいた。

昼から冷たい雨が降る日。
棚卸しが近いからか注文も無難な雰囲気。30分ほどの残業で終わる。帰りは本降り。うんざりしながら帰る。

夜、THE BOOM「思春期」を聴く。

3月6日
棚卸し前日。
通常の作業より棚卸し準備に追われる。

夕方、準備も終わり普段より早めに片付け始めてあとは帰るだけ、の段階で事務所による様々なトラブルが発生。みんなで1時間残業して何とか終わる。

3月7日
朝、早出してもやる事がないので以前乗っていた少し遅めの電車に乗る。すると懐かしい顔ぶれが何人もいて何故か感慨深い気持ちになっていた。

棚卸し。朝から新人の派遣さんとペアで読み込みと実数確認をひたすらやる。気づけばそれぞれの部署でカウントしていたみんなもやって来てわいわいカウントする。結果的にこれまでで一番早く終了してしまった。

昼明けから通常業務。ところが事務所内の雰囲気がどうも重い。自分がいつものように不明な点を尋ねても返事が全くない。新卒さんまで口数が少ない。何か嫌なことでも言ってしまったのだろうか、と不安になる。夕方になる頃、雰囲気は戻って自分の軽口にもリアクションが来るようになった。謎。

予想より慌ただしくないまま過ぎるも片付けに手間取って1時間の残業になる。

帰りに買ったこってり味のからあげくん。味は…。

3月8日
棚卸し明け。寒い中、慌ただしく過ぎていく。
あまりに注文量が多いので最悪の場合は自分が土曜半日出勤することを視野に入れるも総力戦によりなんとか回避。1時間の残業で終わる。

帰り道に仲の良い配送さんから昨日の事務所内の重い雰囲気の原因について聞いて呆れてしまった。仕事も出来ない、職場の雰囲気を悪くする人を雇い続ける意味が果たしてあるのだろうか?としばし考える。

カタカナの作品を片っ端から聴く。「インタビューEP」が何故か刺さって立て続けに2回聴いた。

3月9日
声優のTARAKOさんが亡くなったとの知らせ。
子どもの頃からずっとTARAKOさんの声を聞くと「あ、ちびまる子ちゃんの声だ」と瞬時に思う。それくらい生活の中に当たり前に存在している声だった。
訃報を知って真っ先に思い出したのは静岡県を走っていた「ちびまる子ちゃんラッピングトレイン」のこと。さくらももこさんが暮らした街並みをまる子に案内されながらぼんやりと眺めるのは素晴らしい瞬間だった。ずっと忘れない。

夜、新宿でカタカナのヒガシノメーコさん、「うそ企画」主催のうそさんと会食。
美味しいお酒と料理を味わいながらそれぞれがおすすめする本についてプレゼンしていく会。
自分は最近読んだ山川方夫や三島由紀夫の小説と読みかけの「放浪記」を取り上げてみる。何よりお二人からおすすめしてもらった本がどれも今すぐ読みたくなるようなものばかりでワクワクする。しばらくアマゾンマーケットプレイスが大活躍することになりそう。

本についてだけでなく様々な話題が飛び交い、気づけば6時間ノンストップで喋っていた。でもまだまだ話し足りない。なので2回目の開催を約束して散会。信頼出来る人達と話していると何気ない話題でもそれまでにはなかった視点で物事を見るきっかけを貰ったり、考え方に奥行きが生まれたりするから面白い。

帰って夜中にサディスティック・ミカ・バンドを聴く。

3月10日
たくさん眠ったわけでもないけれど何だか元気なので朝から買い物へ行く。春が冬を連れていくような眩しい気候。花粉さえなければもっと楽しいのに。

昼は春キャベツの残りとベーコンを使ってペペロンチーノ風パスタを作る。食卓の上にも春がやって来た。

林芙美子「放浪記」を読み終える。それから色々考えてしまう。また不意に読み返したら違う感情が浮かんでくる本なのだろう。
読み終わって気になるのは林芙美子という人物がこの先どのように生きて、どんな文章を書いていったのか?ということ。これから少しずつ読んでいこうと思う。

18時。いつものように「ちびまる子ちゃん」を見ようとチャンネルを合わせたら追悼文が流れていた。これから新しい声優さんに変わったらCMや「ちびまる子ちゃんランド」の声も全部差し替えられていくのだろう。仕方ないけれど、その未来について今はあまり考えたくないな。

#日記 #エッセイ #生活 #棚卸し #不思議 #多忙 #雰囲気 #通勤電車 #からあげくん #訃報 #音楽 #本 #小説 #放浪記 #春