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【日記】6月17日〜6月23日

6月17日
朝、出勤すると新卒さんに呼び止められる。そういえば今朝は電車で一緒にならなかったなあと思っていたら彼氏が住む新潟から帰る途中、実家に泊まって今朝は早起きして来たそう。早速お土産のエチゴビールのヴァイツェンをいただく。「私も同じビール飲んだんですけど、えっ!?こういうのが好きなの!?ってビックリしました」と言われて昔の自分も銀河高原ビールが苦手だったことを思い出す。ヴァイツェンビールは好みがハッキリ分かれるけど、一度ハマると抜け出せないタイプ。

6連勤初日。この部署での作業も残り2週間。気合い入れて作業するもいつものように悪戦苦闘。そんな時、隣の部署のリーダーが困り果てた表情を浮かべながら自分のところにやって来た。
「衝撃の事実を聞いたよ。うちの部署にいる派遣さん、来月で辞めるって」と聞かされて自分も同じような表情をしてしまった。来年の大改革に向けて人を育てるというのが至上命令なのにこうも呆気なく退職されてしまうのはなかなか厳しい。しかも大改革の影響で人員を増やせない。難しい状況になって来た。

作業自体は定時上がり。先行きの見えない不安定な週の始まり。

夜、新卒さんのお母さんが茹でた枝豆をいただく

6月18日
朝、肌寒さで目が覚める。耳栓を外すと雨の音が聞こえて外の様子を知る。

今いる部署のリーダーは毎日一緒に昼ご飯を食べにいく先輩。作業中は厳しく指導してもらったり色々なことを教わっているけれど、昼になるとギターを魔改造する話に花が咲く。
思えば自分が入社した日には一番最初にすべき書類関係の応対をしてもらい、そのまま何故か昼ご飯に誘われてとんかつ定食を奢ってくれた。
「俺には分かるんだ。ひと目見て"この人は使えそうかどうか"って。だから初日に君を昼ご飯に誘ったんだよ」そんな話をいつか話してくれた。だからこそ今の自分に悔しい思いが募るし、頑張ろうという気持ちになる。
先輩は異動が決まっていて来年の今頃には別々になっていると思うので、今の日々を大事にしなくては。

6月19日
朝、会社近くにある駐車場を見ると先輩の車がない。出社すると発熱してお休みとのこと。今は作業量が落ち着いているのでそこまで影響は出ず。

昼に独りで天下一品へ行く。すると入口に「6月30日で閉店します」との張り紙が貼られていた。入社する前から利用していたので何とも寂しい。予想外の食べ納めになった。

いつもとは違う状況のなかでひたすら作業する。途中から「今日どれだけ終わらせたっけ?」となりつつ定時までやり続ける。

6月20日
今日は新卒さんが振休で不在。なので朝は以前乗っていた車両に乗ってみる。いつもとは反対側の景色を眺めながら「前はこれが普通だったんだよな」そんなことをふと思う。

引き続き先輩は体調不良でお休み。さらに前から休みを取っていた方がいたので隣の部署のリーダーが応援に入ることになった。普段自分がいる部署は先輩が監督役として指示や管理をしているけれど、急にいない日は出入りが妙に多くなり何とも緩やかな雰囲気になる。とは言え作業場に適度な緊張感が必要なのかもしれない。

6月21日
先輩が復帰するも声が枯れ気味でなかなか辛そう。それでも翌土曜日にも出勤するとのこと。一人きりはなかなか不安だったので少しだけ余裕が出来た。

昼過ぎに元いた部署がかなり忙しくなっていると聞く。いつもより1時間早く応援に入る。するとリーダー役の派遣さんが大荒れ。機嫌が悪く商品をフォークリフトで降ろすための鉄製ボックスの扉を力任せに叩きつけて凄まじい音が鳴る。「ああいうこと止めさせないとダメっすよ、マジで」と配送さんからも指摘される。自分がいなくなってからはイライラした時は感情を物に当たることで吐き出しているようだ。
今週は自分が土曜日当番なのである程度で切り上げるも結局1時間半近くの残業になる。

6月22日
土曜当番の日。
朝、半袖の作業着にもそもそと着替えて元いた部署に行く。
朝から事務所の電話が絶え間なく鳴り続けて新卒さんから何回も名前を呼ばれる。「朝からめちゃくちゃ電話鳴るんですけど!もう嫌だー!!!」と叫ぶ新卒さんの様子を見ながら久しぶりの多忙な土曜日になると覚悟を決めるも、昼辺りから落ち着いて午後はやることもなくなり時間を持て余すほど。後半は倉庫整理と担当者達が面倒くさがって中途半端に放置したと思わしき商品を片付ける。
仲の良い配送さんが明日誕生日なので「おめでとうございます」が飛び交う夕方。自分と同い年なので新卒さんの「ラスト30代ですね!」という無邪気な言葉が2人の心に刺さった。

夜、月曜日にいただいたエチゴビールを飲み漸く人心地をつく。

高橋幸宏「JAPAN TOUR 1985」ライヴ盤を聴く。

6月23日
朝から家にこもって「古畑任三郎」を見続ける日曜日。2006年に放送された"FINAL"3部作には苦い思い出がある。当時、正月返上で働いたせいで初回放送日に高熱を出してしまい録画もままならず3作全てを見逃してしまった。古畑シリーズはずっとリアルタイムで見ていたのに最後の"FINAL"だけ印象が薄い。未だにDVDで見ると他のシリーズと違って毎回新鮮味を感じるのはそのせいか。

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