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【日記】8月14日〜8月20日

8月14日
近隣の営業所内でコロナのクラスターが発生して人員が壊滅状態になっているらしく、明日からしばらく課長が応援に行くことになった。無事を祈るのみ。

上司が夏休みから帰って来たので少し気持ちに余裕を持って作業する。結果、ほぼ定時で終わる。

8月15日
台風はどこへやら、蒸し暑い日。

先日自宅に行っても応答のなかった酒好きの派遣さんから連絡が入ったようで一応生存確認は取れた。しかし、未だに声が出せないほどの喉の痛みがあり、さらに病院にも行っていないとのこと。病気が原因とは言え約1ヶ月間欠勤していることに加えて治す様子もないこともあって、おそらくこのまま派遣契約は打ち切りになるそう。
春先に入社して瞬く間に営業所内の雰囲気を明るいものに変えた彼がこのような形でいなくなるなんて全く予想出来なかった。最後に会ったのは飲み会だった、という事実が謎を深めている。

夜、「アメリカン・ユートピア」ブルーレイを見る。ひとまず半分まで。これは映画館で見たかった、と今更ながら後悔。

8月16日
酷暑。
そんな中で頼みの綱の水冷ベストが故障。調べてもらったらモーター部分に割れ目が入ってしまいそこから水が漏れてしまっているとのこと。とりあえずハンディ扇風機で暑さを凌ぐ。

夕方から多忙。派遣の事務員さんから緊急で商品を用意してほしいと言われたので「用意した商品はどの配送担当さんが持って行くんですか?」と聞き返したら「…ぁあ?」と言われた。なんだか悲しい。

「アメリカン・ユートピア」を見終える。様々な興奮が身体中を駆け巡る。皮肉や僅かな政治的な思想と喪失に対する諦念を織り込み、その全てをユーモアと希望で包んだ素晴らしい作品だった。「ロード・トゥ・ノーウェア」で思わず泣いてしまう。

2009年に見たデヴィッド・バーンの来日公演ではステージ上からアンプやスピーカーが全て排除されていた。そして「アメリカン・ユートピア」ではステージ上から楽器さえも取り払われ、演者は楽器をギターのように肩から下げたりしながら演奏し、歌い、踊る。本来ならブロードウェイ公演のあと再びワールドツアーに出る予定があったもののコロナ禍によって中止になったそうで、もし来日公演が行われていたら絶対見に行っていただろうから重ね重ね残念だ。

近所の映画館で上映していたけどコロナで断念した

8月18日
水冷ベストに使う保冷剤が大量に届く。それを羨ましげに眺める自分。部品交換より新品を買った方が安いということで新品を注文していただいた。到着予定日は来週の火曜日。それまでひたすら耐えるのみ。

夜、奥田民生「コーヒー」8センチシングルを聴く。シングルとアルバムではマスタリングが違うと最近知って聴き返したら音の違いに驚く。

8月19日
サマソニ当日。朝からブラーのレコードを聴く。

ブラーを好きになった頃はグレアムが脱退していて解散状態だった。再始動後の2013年は行くはずだったフェスが突然の開催中止、2014年の来日公演はチケット即完で行けなかった。
「ザ・マジック・ウィップ」のあと長いこと活休していたし、もう観られないと思っていた。

残念ながら一緒に行くはずだったりょうさん(a.k.a. that's all folks)が諸事情により参加出来なくなってしまったこともあり、予定を大幅に変更してほぼブラーのみを見に行くプランにしたので夕方に出発。移動中にYahooニュースを開くとサマソニの会場で熱中症が原因で倒れる人が続出していると知る。
当初の予定通りだったら一番良かったけれど、日が暮れる時間帯に行くプランにして正解だったかもしれない。
という訳で会場に着いたのが17時過ぎ。マリンスタジアムへ行く前に腹ごしらえを、と考えるもどの屋台も大行列。こういう時は一人だとキツい。仕方なく行列のない飲み物の屋台で買った生ビールを飲んでからマリンスタジアムに入った。

夕闇がスタジアムを包む頃に始まったブラーのライヴは期待を遥かに上回る素晴らしい内容だった。今回のツアー初期に感じられた"まったりした感じ"がなくなってエネルギッシュな演奏に思わず吠える。「Tender」の時にふと振り向くとスタジアム全体がスマホのバックライトを点灯していて、この世の幸せを全てマリンスタジアムに集めたのかと錯覚するほどに美しかった。
何曲かキーが下げられていたけれど、重厚感が増した「This Is A Low」以外は違和感はさほどなかった。

久しぶりの駅に繋がる人の群れに加わりながら帰路に着く。滞在時間4時間の慌ただしいサマソニだったけれど夏フェスの雰囲気も程よく体感出来たし楽しかった。

個人的に8年ぶりのサマソニでした

深夜、トーキング・ヘッズ「ストーリーテリング・ジャイアント」DVDを見る。

8月20日
前夜の疲れを引きずりながらの日曜日。休養。
朝からデヴィッド・ボウイのレコードをあれこれ聴く。

最近アナログ盤を聴くたびに内袋を"3面ビニール内袋"に入れ替える作業をしている。お馴染みの"丸底ビニール内袋"が前から大嫌いで何か良いものはないかと探している時、ふと家にある古いジャズのレコードの内袋が"3面ビニール内袋"タイプだった。これは四角いビニールの中に紙が入っている内袋で、レコードの出し入れは勿論、ジャケットに収めるのも取り出すのもサクサク出来る優れもの。ディスクユニオンでも売られている。やや厚みがあるのが時として難点ではあるけれど、これを手に入れた今フニャフニャ丸底ビニール内袋は不用品である。
そういえば自分と同じく丸底ビニール内袋を嫌悪している小西康陽さんは紙袋派とのこと。それぞれのレコードライフがあるのです。

「アメリカン・ユートピア」をもう一度ノンストップで見る。そして心の中で喝采を絶え間なく送る。
この映画には音楽にしか伝えられない希望や喜びと泣きそうになるくらいの高揚感があって、そういう真っ直ぐな感情をdis-coveredで表現するにはどうすれば良いのか?と考える。

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