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Vol. 83 「人種差別と知識不足は異なる」

開いて下さりありがとうございます。宜しくお願いします。


今日は、たまたま見たインスタライブで、留学経験のある方達が人種差別について話しているのを聞きました。


とても印象的だったのは、「差別と知識不足は異なる」という内容の話です。

留学経験者が海外で体験したという「人種差別」、同様に、非留学経験者が日本に来ている外国人から受けたと感じる「人種差別」は、2種類あるという事を学びました。


【1、十分な知識を持って行う意図的な差別】


一つ目は、相手のバックグラウンドを理解し(知識を持って)、意図的に行う差別です。

例としては、日本に原爆を落としたアメリカ人が、日本人に対して「まだ日本は燃えているのか?」というニュアンスの言葉を放つ。これは明らかに人種差別です。アメリカは戦勝国であり、第二次世界大戦での勝利が現在の自由な生活を作っていると認識しているので、戦争を美化しています(全てのアメリカ人ではない)。そのため、今でも軍人への敬意は最大級に払うなど、日本人と「戦争」に対する意識が極端に異なります。そのズレが、人種差別を生んでいます。


【2、無知(知識不足)で無意識に行う差別】


二つ目は、知識不足が故に無意識に相手を差別する事です。

例としては、日本人が海外に留学し、外国人から「お前は中国人だ」と言われる。日本人の多くは尖閣諸島の領土問題などが原因で対中思考なので、アジア系というだけで中国人と一緒にされることを「差別」だと感じる人が多く存在します。

しかし、これは本当に差別なのでしょうか?

日本人に対して中国人だと言った外国人は、アジア系の顔立ちで見分けがつかない(日本人と中国人の見分け方を知らない)ので間違いを犯しました。これは単なる知識不足で、相手側に悪気はありません。

もしこの行為を「差別」というのなら、日本人の大多数は、全世界の人々に対して「差別行為」を行なっている可能性があります。少なくとも私は、顔だけでは、アメリカ人とカナダ人の違い、フランス人とスペイン人の違い、もっと言えば同じアジアの中国人と韓国人の違いを区別することはできません。それは知識がないからです。アメリカ人にとっては、カナダ人だと言われることを良く思わない、差別だと感じる人もいるかもしれません。しかし私は万に一つも差別をしているという自覚がありません。



【まとめ】


このように考えると、”差別の定義”というものは深く考える余地があるように思えます。何もアジア人だけが欧米から差別を受けているわけではないというのが事実だと思います。

人によって差別の定義がバラバラなら、この世から差別で苦しむ人が減ることはまず無いと思います。私たちは考えなければなりません。



今日も読んで下さりありがとうございました。もし記事を気に入って下さった方がいたら、是非フォロー、スキ、コメントを宜しくお願いします。



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