コラムコンテストv(・ε・v)

コラムコンテストv(・ε・v)

最近の記事

決勝No1. VOLVO240

ワタシの人生に今でもそれはのしかかり まるで囚人のように 時に足枷となり 時に後悔の念にかられ 砂つぶが口に入ったままのようなザラついた気持ちにさせていたのです そう。 5年前左ハンドルの車で迎えに行くまでは 確か どこにでもあるような人数合わせに 呼ばれたどこにでもある3対3の合コンな筈だった 今世で会わなくてはいけない人と 出会っていけないタイミングで 出会ってしまったなーと目眩のするような 感覚を酒で飲み込んだ事を覚えている 名前はまる子と呼ばれていた まる子み

    • 決勝No2. 花火

      皆さま、お暑い中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。 蛙家寿金治でございます。 え〜、まだ6月だっていうのに関東甲信越地方では梅雨が明けたらしいですねぇ、ええ、梅雨が明けるってぇと本格的な夏がやって参ります。 最近では熱中症で病院に運ばれる方も多いそうでね、暑さ対策も万全にしないといけやせんね。 熱中症といえば先だってわたくし、近所の公園を散歩しておりましてね、しばらく歩いてますと木陰のベンチに若いカップルが座ってたんです。 なんだか仲良さそうで微笑ましいな

      • 決勝No3. コインと肩車

        微笑みの国タイ このフレーズを耳にしたことがある人も少なくないと思う。 これはタイの教育方針から観光庁が作り出したものらしい。 実際に自身でもそのフレーズに頷ける経験をたくさんさせてもらった。 それは人であり建造物であり自然であり、あらゆるものから微笑みを作ってもらったと思う。 その裏側というか生活への距離の近さを考えれば側面もしくは一部と言うべきか。 発展途上国といわれる場所には物乞いというものがはっきりと色濃く存在している。 一つのビジネスとして確立されていると言っても言

        • 決勝No4. 夢の中までカブトムシ

          最初に言うと これはコラムというより ラブレターなのかもしれない こいつバカだなと笑ってもらえたら 嬉しい 私は少し特殊な仕事をしている 海外のカブトムシやクワガタをメインに 養殖したり国内や離島のクワガタなどを採集して販売している それなりに食べていけてるので 有難いことだ それなりの人生を送って それなりに終わりを迎える そんなもんだと思っていた しかし、ひょんなことから毎日が とてもエキサイティングなものへと変わっていく ホームページに載せていた30万のク

          決勝No5. 大人になったら

          陽盛りの舗道には陽炎が揺れていた。シートノックだろうか。青く太い掛け声が球場の中から聞こえる。目的の神宮第二球場は、都会に無理やり差し込まれたような趣である。横に構えるビル群は陽光を反射し、容赦なく肌を突き抜ける。 松田から「母校の応援をしに行こう」という連絡を受けたとき、にわかには信じがたかった。青春時代、弱小校で共に汗を流した間柄とはいえ、卒業してから顔を合わせたのは二度だけである。形ばかりの同窓会と、同輩の結婚式。いずれも近況の報告をそこそこに、空虚な思い出話に花を咲か

          決勝No5. 大人になったら

          1. 「中心は より深くより強く」

          傘を伝って落ちる雨を目で追いながら、深く吸い込んだ煙が肺を一周し、また吐き出されていく。 この時間にこの場所から、同じ日々がはじまる。 漠然と考えていた自由とは、いったいなんだったのだろうか。社会に出ることが自由の一つではなかったのだろうか。 今となっては、私が考えていた自由という定義の浅はかさを笑うにも笑えない。 若さというエネルギーで不自由との均衡がとれていたはずが、いつからかその均衡も失われ、笑えなくなった。いや、笑わなくなったのか。 かと言って、私が何に絶望してい

          1. 「中心は より深くより強く」

          2. :Thoughtless

          子供のころから、何かが少しだけ台無しになるのを見たり、やったりするのが好きだった。 積み木を崩したり、丁寧に描いた絵をえんびつで塗りつぶしたり。 人の大事にしているものを崩したいなんて気持ちは一ミリもないのだ。だけど、自分でつくりあげたものや、さほど影響がないものを壊してしまうととても気持ちが良い。 砂場の城は作り上げたものを壊すまでが砂遊びだと思っていた。 消しゴムもカッターで切りこみをいれる瞬間に手に伝わる感覚が楽しい。 えんぴつのはじっこだって噛んでしまった。 なん

          3. 「咳を しても 一人」

          自由律俳句において数多の傑作を残した俳人・尾崎放哉の句である。 この人の作品を貫くのは圧倒的な孤独と静けさ、でもそこになぜだかほんの少しの可笑しみがある。それがなんとも不思議だ。寂しさと可笑しさの混じり具合が句の魅力を更に深いものにしている。 ごほごほっ 狭い部屋の中に自分の咳き込む声だけが響く。 その音を聞いているのは自分ただ一人。 咳はすぐに部屋の空気に溶けゆき、 あとはもう自分の浅い呼吸音しか聞こえない。 咳をすることなんて何一つ特別なことではないが、それを「同じ

          3. 「咳を しても 一人」

          4. ポコチン宇宙旅行

          先日、自分のポコチンをDMで女性に送っていたのをバラされた。 なんて末代までの恥を背負ってしまった人を見たが、こんなにポップにポコチンをDMで送る事ができるなんて数年前なら考えもしなかった。 フィルム時代は現像に出しても当然蹴られてプリントなんてしてもらえなかったし、というよりフィルムカメラで自分のポコチンを撮影するという考えすらなかった。 デジカメが普及し始めてポコチンカメラマンも多少増えたのかもしれないが、やはり高性能カメラ付きスマホの普及が男子総ポコチンカメラマン化の

          5. ニヒリズムをぶっ壊した運命愛…ニーチェなんて知らねーよ

          「世紀末の詩」というドラマを見たことがあるだろうか?様々な愛をオムニバス形式で描いたドラマである。 放送していた当時の私は、野島伸司だからいつおっぱい出てくるかなーと期待して見ていた。20歳で再び見た私は、単純に作品として涙した。そして30歳で三度目に見た私は、愛なんて弱き人間の逃げ道だと存在を否定した。 共働きの親から生まれ、父は気づけば単身赴任をし、母は夜帰ってくるようないわゆる鍵っ子だった。かなりの放任主義であり、物心ついたときには、会話はなく、反発を繰り返し、意地を

          5. ニヒリズムをぶっ壊した運命愛…ニーチェなんて知らねーよ

          6. 矛盾

          彼女は小さな島出身、島外の世界を知らず文化も凄く遅れた環境で育った。 彼女は生涯で一人の男しか知らない。 18歳で就職の為に初めて島を出て、職場で出会い人生で初めてプロポーズされた男と付き合い一緒になった。 その男は博打が好きで酒が好き、しかし仕事には誠実であった。 色褪せ綻びたタタミ6畳ほどのアパートで暮らし大きな夢を描くこともなく二人は月日を過ごした。 仲の良さを象徴するかのように自然と4人の子供を授かった。 仕事に誠実であっても雑で粗暴な男であり、彼女にこそ手はあげなか

          7. 『70分』

          不思議なほどに高い「入浴料」を払って、何故だかそこに常駐している女と激しい恋に落ち、よくわからないままにセックスをしてしまう。ソープランドの建前だ。 建前はどこまでいっても建前である。本当に風俗嬢に恋をするのはご法度なのだ。それを知っているから、大半の利用者は感情をセーブする。本音はけっして話さない。体は交わっても、心を通わせてはいけない。 福島県いわき市。茨城県の少し上に位置する港町だ。港町には活発な男が集まり、活発な男が集まると風俗産業が栄える。その法則に漏れず、いわき

          8. フーテンの山さん

          山さんとの出会いは、大学に進学して入居したアパートがたまたま同じだったから。 それだけだ。 初めての一人暮らしで、大学までの道のりや近所の商業施設を一通り散策した入学式の3日前。アパートの入口で、鉢合わせになった。 身長は185センチぐらいだろうか。 スラッとした細見の体で、顔も小さく、女性と見間違えるような二重に長いまつ毛。 一見するとモデルのようなスタイルと顔立ちだが、その全てを相殺するぐらいのルーズな服装。 着古した白と黒のラグランTシャツにグレーのスウェット。ポ

          9. 「Spring Distortion」

          コロナが始まって2年以上が経った。 マスクをつけて生活するのが当たり前になり、今となってはずっとこのままでいいと言う声も一定数あるようだ。 マスク社会において、鼻はマスクのズレによって目にする機会も多い。しかしながら口に関してはどうだろう。なかなか他人の口元を見る事は無くなってしまったのではなかろうか。 ふとした瞬間に垣間見てしまったら、何だかいけないものを見てしまった気分でありながら、不思議な高揚感を覚える。まるでパンチラを見た時のあの感覚である。 そう、つまり今や口元

          10. 神宮前2-32-5

          人生って困難でめんどくさくて。 大変でしょ。だからこそ挑戦する価値が あると思うの。byグリコ(ヘンミグウェイ) 今もこの言葉は脳裏にこびりついて いるし。たまに思い出す。 ずいぶん歳をとったワタシにも 帰りたい日。もどりたい日。あの時。 そんな想いを吐き出してみよう。 15年くらい前かな 渋谷のホテル街に蹴ったら 壊れてしまうような 扉のスナックがあった。 なんで行ったかすらも覚えてないのだが 安酒とひどい客層と明らかに 年上のホステスさん達。 じいさんばかりで介護施

          11. オフパコ

          皆さんはTwitterというツールを使って女性と関係を持ったことはあるだろうか。 私は何回か、ほんの何回かだけ あるのでここに綴りたいと思う 19歳のAカップの子 29歳のHカップの子 34歳の性依存の人妻 39歳の手マンで6回くらいいく人妻などなど私は沢山の女性を抱く機会を頂いた 年上の女性が好きな私には たまらない ただ思うのは まともな人間はいない 頭のネジが外れている人や ものすごいブス 変な人 私はそんな彼女らの行動を 見ていてとても面白く感じていた