アースナインは決まらない
これをクリエイターページにしたとき、正直血迷った感はあります。100%意味不明な世界観でそこに意味を求めたり尋ねられると怪我をします。俺が!!ただしフォローはお願いしまーす!
ダウディガオルガーのオルゴールは今日も鳴ることはない。最後にオルゴールが鳴ったのは霜降4328年の事だから、スマイスルの住人たちはひたすら大根を掲げて叫び続けるしかなかった。
叫び続ける事で、愛が生まれる事があるとするならば、それは孔雀が羽を広げることと同じで、求愛活動だったのかもしれない。だがモリスはそれを許すこともなかった。結果として種付けに失敗したスマイルスの住人たちは子孫を繁栄させることもなく、絶滅への道を余儀なくされた。
一方でアースナインは今日も決らない
ガンザス川の畔では半分になったマキロスたちが、山を見つめて詩を読んでいる。その詩は大地を揺らすことにより春は夏を忘れて秋になった。夏をなくしたマキロスたちはマキロンのいでたちになり、今日も傷口を消毒している。
ヨノバースの神々は音を忘れて星になったのはいつのことだっただろうか、エメレ山の河口ではオタマジャクシたちが歌いだした。しかしそんな平和は続かなかった。エメレ山は再び大噴火をして、全てを業火で焼き尽くしたのである。水温は上がりオタマジャクシは死んだ。
一方でベレンデの王宮では王様と大臣が会議をしていた。
「これは読んでる者は何を読まされている?」
『御意』
「これは書いているものは何を書いている?」
『御意』
「どこから有料記事にすればいいのか」
『御意』
大臣が全て『御意』で答えたのは御意御意ノ助染太郎だったからである。御意御意ノ介が苗字だったことに気づいた者は多くはなかったのである。
一方でアースナインは今日も決らない
亜門の聖人たちは上質を知っていた。上質でない者は排除しなければ未来がないと考えたのは無理からぬ思想であったと言えるであろう。しかし亜門の聖人たちが上質だと思っていたネスカフェンは大して上質ではなく、却って世界を混沌の渦の中に巻き込んでいくのであった。
怒ったのはゴールドブレン達だった、ネスカフェンが上質ではなかったのであれば、我々は一体何を今まで信じて戦ってきたのか、彼らの根底が覆されたのである。一斉にゴールドブレン達は決起したのである。いわゆる『ゴールドブレン友の会』のことである。それはごくごく平和的なお茶会だった。
ラスポーザ達はお茶会を皮切りに一斉にガンザス川へと走りだした。遅れる者は置き去りにされ、ひたすらガンザス川を目指したのは、まもなく産卵の時期だったからである。しかし、先の噴火で大きな溶岩が落下してしまい、ガンザス川までの道は閉ざされた事を知り、ラスポーザ達は途方にくれた。迂回するという方法はこの時代はまだ確立されていなかったのである。
ノールの聖人達はいつも村娘達を大根で叩いていたが、もはや叩くことができなくなってしまった。それはスマイスルの住人が絶滅したことで大根が届かなくなってしまったからである。叩かれ続けた村娘たちはついに、ノールの聖人達を駆逐して、この混沌とした社会に一定の秩序をもたらした。
それでもアースナインは決まらない
一方で長靴族の主張は間違っていた。だが誰もがその事を指摘しなかった。この時代はまだ長靴が何かはわかっていなかったのである。だが、あるモビロスの少年が疑問に思ったことを口にしたことで、長靴族は一気に崩壊へと向かったのである。
『それ、ハイヒールじゃね?』
しかし絶滅にはいたらなかった、長靴族の一部ではあるが、ケツアゴ族に改名することで種の絶滅は免れたのである。顎が割れ大地は歌いだしたのである。
長靴族は大規模な領地を失い、没落する一方で、台頭してきた小国があった。そう。ガーリック王国である。しかしガーリック王国の繁栄も長くは続かなかった。7代目ガーリック国王は突如南にカタツムリを追いかけはじめたのである。国王がカタツムリを追いかければ、臣下もまたカタツムリを追いかけ始める。政治をないがしろにすれば国は没落していく。それはガーリック王国も例外ではなかった。
だが、それでも
アースナインは決まらない
ベイバラートを中心に宇宙では2大勢力が戦争をしていた。正義を掲げるどういう世界の話なんだ将軍と、悪を掲げるそんなもの解るかいな将軍は双方20億人の死者を出し後に、一騎打ちの時を迎えていた。審判は毒にも薬にもならない王国のまじでわからんなこれ司祭が務めることになった。そもそも、2つの勢力が宇宙戦争を始めたきっかけは、宇宙センタームラムラで買ったコスチュームが被ったことにある。
「同じ洋服は2つはいらん」
一騎打ちはジャンケン形式で行われることになった。どういう世界の話なんだ将軍はグーを出し、そんなもの解るかいな将軍はパーをだした。この宇宙は悪に包まれることになるのかと誰もが固唾をのんだが、勝負は引き分けに終わった。まじでわからんなこれ司祭が突如チョキをだしたのである。それは後出しであったという公式記録は残されていない。
それでもアースナインは決まらない
2大勢力の戦いが引き分けに終わった事で、世界は一応は平和な時代を迎えることになるのだが、だが戦争の爪痕は強く残り、マヨネーズを生産するためには黄卵を欠くことになってしまった。空前絶後のマヨネーズ不足は人々に深刻な飢餓をもたらした。平和と言う名の絶望の時代にしばらく突入することになったのである。
不幸はそれだけにとどまらなかった。世界を作り出した神々にお供えをしなければならない。もちろん神々が直接それを食するかどうかはわからない。そもそも神という存在は年月の経過とともに抽象化されはじめていたのである。昔は見えた神々が、この頃になると精神的な支柱になりはじめていたのである。それでも、お供えを怠る事は恐れる時代でもあった。ヤコスの長老は1つの案を出した。
「金色の植物をすりつぶして、それを袋に詰めて差し出せば、神々は怒りはすまい」
大地が真っ赤に染まる、星月の夜、神の怒りに触れないかと恐れながらも供物は供された。
神々はやはり物理的な物を直接食したりはしない。人々が心を込めたその想いを食し満足するのであった。ゆえに、ヤコスの長老に従った偽の供物ではあったが、神々は満足した。
だがその時、一人の少年が口を出した
「これ、キャップの色違くね?」
「青じゃなくて赤じゃね?」
温和な神々は、キャップの色などは気にはとめていなかったが、戦神であるパーサットの神々だけは激怒した。
霜降6028年のことである。
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