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【タイトル、は、まだ無い】

「一旦、物語の一端が終わりましたね」

『そうだね。でも、これからだよ。
毎日毎日、田中さんは、次々と書き殴ってたんだから、色々、整合してないんだよ。
ちょっとずつ、気付いた部分は直してきたけど、、、
まぁ、全体を通すとまた、見えてくる問題があるし』

「懐かしいですね。
TRUE COLORSの時は、出版が決まって、それから細かい部分を修正したり、付け加えたり。
エンディングだって、大幅に変わった。
分かりにくかったから、直して良かったのかもしれないけど、、、」

『出版されたモノが最高で、それ以外はなかった、でイイんじゃないですか?』

「そう。だから、ここから、次のステージだよ。
二つの物語と、スピンオフみたいなサイドストーリー。それに、インタビュー集もある、、、
あのインタビューは、どうだったの?」

『、、、どうだった、というのは?』

「自分は黒子に徹して、登場人物たちに語らせる。どういう気持ちで、どういうモチベーションで書いてたの?」

『勝手に語るんですよ。前にも言いましたよね、多分』

「そうだったかな、、、」

『まぁ、イイです。
取り敢えず、何か一言、語らせます。
そうすると、物語の方で、少しだけキャラクターができてるので、、、
やっぱり勝手に、自分で膨らませるんですよね』

「、、、ふーん。
でもさ、全然、殆ど出てきてない方もいたでしょ?」

『モデルがいたりしますね。
ちょうど、その日に会っていたヒトとか。そこでの界隈やエピソードをそのまま、使ったりして。
だから、手前味噌ですけど、リアリティがあります。だって、ほんとうの現実の話だから』

「、、、そうやって、少しずつ、広がっていった?
そんな上手い話があるかな?」

『信じてもらえないのは、仕方ありません。
自分でも、色々、信じられないコトがありました。
そもそも、二つの物語は、繋がるようには考えてなかった。途中で、アレっ、これ繋がるゾ、と佐久間さんが動き始めたんです。
そして、水嶋さんも動いた。名前もない人事の方が、社長になって、、、
オットセイも出てきましたね。日本語の通じない夫は、世間でも沢山います。殆ど、ですね。でも、その夫たちにも理由はある。そんな感じで、水嶋さんの物語が深まった。
須神くんも、突然、現れた。全く別のエピソードで書いてた、ヤバい奴が、コバヤシさんの会社で働いてるコトになり、コバヤシさんの採用への想いや会社の組織構造が勝手に創られていったんです、、、
聴いてますか?』

「、、、聴いてるし、知ってるし。
それぞれの会社名も、凄く気に入ってるよ。
ああやって、固まっていくんだな、って驚いた」

『、、、そうですね。
僕が一番、面白がってましたし、、、毎回、泣いてました、感動して』

「そうだね。自分で書いて、そのまま投稿して、読んで泣く。
その繰り返し」

『、、、ありがとうございました』

「こちらこそ。
でも、始まったばっかりだし、形にしなきゃね」

『作家として名乗れるように、粛々と直していきますよ。
出版社に持っていく際は、よろしくお願いしますね』

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