発達障害とオタク

こんにちは。
小説家として活動している藪田建治です。

今日もここ最近の引き続きでVoicyで活躍されている精神科医kagshunさんの放送を取り上げたいと思います。
下の放送は有料放送なので、詳しくは書きませんが1ヶ月単位で1,000円なのですごく安価で学べる、コスパの良い方法だと個人的には思っています。


1 AS(自閉症)の人のこだわりの特徴

オタク気質の人って多いと思います。
その一般的なオタクな人とASの人のオタク気質でこだわりが強いところの違いはどこか。
それは好きなことを対人関係より優先すること。
AS気質のこだわりは、好きなことにまっしぐらでそこに仲間がいてもいなくてもやる。
例えば放送でありましたが、好きなこと繋がりで出来た友人と一緒に行く計画を立てた。でもその友人が直前でその日は都合が悪くなり、キャンセルとなった。
でもその数日後に自分も相手も都合が良い日があれば、その日に変更することってよくありませんか?
しかしここでAS特性のある人は、相手がいなくても決行する傾向にあります。
逆に一般的なオタク気質な人は、じゃあお互いが都合の良い別日に変えて楽しもうかとなることも多いのだと思います。

だからASのタイプの人は職人気質の職業やスポーツでも個人競技のことをすればメキメキと伸びないでしょうか。

職人気質で何か1つのことに没頭して、周りに流されずやるとしたらおのずと本人にとってもやりがいを感じるし、心地良い状況になるのではないかと思います。

2  ADH気質のある人のこだわり特徴

じゃあADH(注意欠陥、多動性)の人のこだわりや特徴ってどうか。
興味を抱くものがよく変わるので、案外その対象から簡単に抜けていったります。
例えばその人がゲームに集中していたとします。でも夢中になっているように見えて他のことにも気がいってしまうんです。すぐに別のことに目が行ったり、例えばスマホを触ったりします。

これは僕もそうです。
僕は好きなアーティストやバンドのライブに行くことが好きなのですが、ライブ中に他のことを考えていることがよくあります。
もちろんだからと言ってライブが楽しくないということでは全くないんです。
ただなぜか他のことに気がいってしまったりするんです。なのでこの部分に関して僕はADH傾向にあるのかなと思っています。

3 ADH+ASではどうなるか

この2つを兼ね備えると集中して何かに没頭するけど、社会のルールを守らないということに繋がるのではないでしょうか。

例えば2のところで挙げたゲームを例えとするなら、ゲームに思いっきり集中するあまり学校にいけないとか。

全然好きな言葉じゃないのですけど、真面目系クズって言葉があるようです。
真面目で社会のルールは守る、人間関係も大きなトラブルはそれ程目立たない。
でも仕事であれば報連相が出来ない、ケアレスミスは連発する、おっちょこちょいを通り越してる。
その上で人に指摘されると癇癪を起こしたり、いきなりキレたりする。
分かりやすく言えばドラえもんののび太のような存在。
(のび太がダメだと批判している訳じゃないです)
これ僕もそうなんです。ケアレスミスは連発するわ、おっちょこちょいは通り越してるわ。
若い頃は特に癇癪は起こすわで、扱いづらい人間だったと想います。

4 ショートストーリー

「ごめん陶芸いく予定していた日が行けなくなったんだけど、その代わり3日後なら行けるんだよ。その日に変更してもらうことって出来ないかな?」
「じゃあ僕1人で行くから良いよ。それに3日後も同じように行くから、じゃあその日一緒に行こうよ。」
「えっ1人でも行くの?」
「うんだって陶芸するのが好きだし、1人なら1人で全然構わないからさ。」
この人は本当に陶芸が好きだな。俺も好きだけど比じゃないよ。
「でも1人でってなんか寂しくない?」
「全然、だって好きなこと出来ているんだから、寂しくもなんともない。僕は1人でずっと集中しているだけだから。」
確かに陶芸場所に行ったらずっと触っていて、話す機会なんて全然ない。彼も話そうと思ってないんだろう。

「そうか、じゃあまあその日はみっちり集中してきて。」
「分かった。」
今は始めて1年くらいしか経っていないけど、この人はいつか陶芸において日本で屈指の人になるかもしれないな。
それくらいいっつも陶芸のことばかり考えているし、他のことに興味なんて全くない。
僕達20代前半となれば異性に興味を持っていたり、他のことであれば異性に近付きたいから習い事を始めたりする人もいるのに。
この人にはそれが全くない。むしろその方が邪魔という感じ。

でもちょっとだけ難点がある。それは人付き合いが本当に下手。言わなくても良い1言を言うし、あまりこちらの感情を汲むこともない。

だから1人が好きっていうのもあるのかな。

「将来この陶芸で何か作り続けたいの?」
「うんそうだね、やっと一生やり続けたいものを見つけたから。今までも何かに興味を持つことは少しはあったけど、こんなに熱中することは1つもなかったから。」
「応援してるよ。ずっとやり続けているもんね。この1年だけで僕とも全然レベルが違うようになったから。」
「まあちょっとした隙間があればやってるし。やれない時も次はどんなッ形にしようかってずっと考えてるから。」
そりゃ上手くなるわ。
「じゃあ今度今まで作った作品全部見せてよ。」
「良いよ。」

なんかこんだけ熱中できることがあって羨ましいな。
自分にもこれさえあればもう他に何もいらないから、なんてものをつくりたい。そうすれば今よりずっと幸せになるのに。

「本当これさえ出来ていればなんの文句もありませんって感じだもんな。」
「うん、他には特になにも必要ないな。」

僕もそんな一生をおくりたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?