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【肘痛を経験している野球選手は小指が曲がりにくい】
こんばんは!今年も残りわずかになりました。
みなさん、どんな1年だったでしょうか?
今年のnoteでは、投球障害予防のためのエクササイズプログラムや様々なセルフチェックを紹介してきました。
肩や肩甲骨、股関節など身体の中でも主要な部位に関しては解説してきましたが、本日は少し細かいですが”指”に関する記事になります。
みなさん、普段指を意識していますか?
今日は『肘痛を経験した野球選手の指の特徴』について解説します。
〈投球時の肘痛と前腕・指の筋肉の関係〉
投球時の肘の痛みは主に肘外反ストレスが原因です。
肘外反ストレスの制御は主に靭帯(UCL)や筋肉になります。
その中でも、”前腕回内屈筋群”と呼ばれる前腕の筋肉が重要な役割を担っています。1)
![](https://assets.st-note.com/img/1672142457882-zcrj282FWd.png?width=1200)
実際に、「前腕回内屈筋群を収縮した上で肘外反ストレスをかけると、収縮していない状態でストレスをかけるよりも肘関節の内側の緩み(関節裂隙の距離)が小さくなった」と報告されています。
また、前腕回内屈筋群の中でも浅指屈筋は重要とされています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672224030312-INjZo8p0Jv.jpg)
最近の報告では、「UCLと前腕回内屈筋群の複合損傷は45/99人に認められ、複合損傷のうち89%が浅指屈筋の損傷であった」と報告されています。
このことは、『前腕回内屈筋群の中でも浅指屈筋が靭帯(UCL)とともに肘外反ストレスの制御に働いている』ことを示しています。
また、「浅指屈筋収縮下で肘外反ストレスをかけた時のRDA現象(ring-down artifact)と呼ばれるエコー所見は、UCL損傷の保存療法におけるプレー復帰率を予測する要因である」とも報告されています。
つまり、『浅指屈筋が収縮することによる肘外反ストレスの制御は肘痛の予防や治療に非常に重要である』ということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1672142474018-PRqDyQw2UE.png?width=1200)
そのため、野球選手の肘痛のリハビリや予防には浅指屈筋をはじめとする前腕回内屈筋群を鍛えることが重要になります。
浅指屈筋は母指以外の第2〜5指を曲げる時に働きます。特にMP関節とPIP関節を屈曲させます。
このため、MP関節とPIP関節を屈曲させるようなトレーニングを行うと良いでしょう。
■浅指屈筋のトレーニング
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