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最推しからの供給が豊富で助かる。

 
 最推しの作家、西尾維新原作の『戯言シリーズ』から、主人公の"いーちゃん"。『物語シリーズ』から、阿良々木暦。
 二人の『緊急対談』と銘打った動画が、ついさっき(2022/2/22/21:00)YouTubeに投稿されました。

 西尾維新、作家活動20周年を記念して行われたあらゆるメディアミックスのイベントはこれで最後のリリースを迎えた訳です。(まだ未発売の作品はある)

 このたび投稿された『緊急対談』は17分の動画ですが、二人の会話は全て西尾維新による書き起こしの短々編小説(コメンタリー)となっていて、何かしらの企画の度に短々編小説を寄稿している西尾維新の面目躍如といった様相です。
 
 小説家が小説を書き起こし、声優を二人起用して、動画を作成してリリースする。十分金を取れるレベルの企画をYouTubeで無料公開するというのだから、コンテンツがバグってる。

 
 『戯言シリーズ』『物語シリーズ』共に会話劇で展開される小説で、アニメーションになった際もその映像には普通のアニメとは異なる表現が多々駆使されていたので話題になりました。
 アニメーションなのにキャラが動かない。

 イメージ映像やキャラクターの代わりに文字が画面いっぱいに映る様は新機軸だったと言えます。 
 今ではそういう表現も見慣れたものであり、物語シリーズの視聴者であれば「文字を読みながらアニメを観る」ことにも慣れっこですが、改めて考えてみると、「アニメで文字を動かす」というのは、ある意味アニメとしてはルール違反の一種であるようにも思いますよね。
「それはアニメなのかい?」
 って感じです。(カエルは作風含めてファンなので一切否定しませんが)
 
 しかしこれで世界的人気作品なのだから、映像表現うんぬんより、作品としてのクオリティや作風の魅力が愛されていることは疑いようがありません。
 こうしてnoteを書いている今もイヤホンで動画を観て(聴いて)いますが、物語・戯言、それぞれの最新作を視聴しているのと何ら変わらないクオリティと言えます。
 
 今回の動画が特別バズって話題になることはないかもしれませんが、カエルのようなファンは世界中で歓喜していることでしょう。
 
 また、近々発売された、『ウェルテルタウンでやすらかに』という作品はAudibleをメインにした音声のみの小説作品となっており、

 西尾維新の作品が本のような収集できるものではなく『音声データ』のみで発売されたことは、音楽がCDからサブスクリプションの配信に移行しているように、活字を基盤とする小説にも『データ配信化』が適用されていくのだなあ。
 
 と、また新たなコンテンツの可能性(2つの意味で)を感じています。

 西尾維新(と作品に携わる関係者)は新たな可能性を開拓するし、小説も新しい可能性を模索していくのでしょうね。
 
 今後は『小説をYouTubeで販売』のようなこともあるのかもしれません。(もう在るのかもしれないけれど)

 YouTubeには既に『朗読動画』がありますしね。
 
大体が非公認の音声転載ですが。

 
 兎にも角にも。
 推しの作家、推しのコンテンツが様々なスタイルで世に産み落とされるのは、有り難い限りです。生きる糧になっています。
 
 今後も西尾維新には驚かされ続けたいです。

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