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【脳科学】人が自分の理想通り行動できない理由

(蛙・ω・)<新しいことにチャレンジしたいなー。人と違うことがしたいなー。


 と常日頃から思うわけです。
 人と同じ事をしても人以上の成果を得ることは難しく、新しいチャレンジ失くして人と違う成果を得ることは難しいことが多いからです。
 
 と、ここまでは一般論なワケですが、

(蛙・ω・)<なぜ挑戦したいと考えているのに、実際には挑戦できないのだろう?

 
 という答えが知りたくて、"パレオな男"こと鈴木祐氏の『無』を読み返しておりました。

 本書は自己啓発系の本ではありませんが、「不安を抱くことで足踏みにしてしまう」ということはあるよな、と考えたのでそれを解消するヒントを求めた訳です。

 
 で、気になったのがこんなタイトルの章。

『人類の脳は現実よりも"物語"を重んじる』

あなたが出勤のために玄関のドアノブに手をかけたとしましょう。
この瞬間、脳の島皮質という高次領域が
「扉の向こうにはいつもの庭があり、普段どおりの日常がつづくだろう」や
「ドアノブは普通に開き、私は駅へ向かうだろう」
などの無数の物語を無数に作り出す。

その後、もし物語が現実の情報と同じだったら、脳が作った「扉を開いても普段どおりの日常が続く」というシミュレーションを"現実"として体験するわけです。
 
一方で、「扉を開けたら巨大な犬がいた」のように脳が作った物語と異なる現実だった場合、間違った情報だけが高次領域に送り返されます。
この場合、「巨大な犬」だけが脳がにフィードバックされ、この情報をもとに脳は「この犬は危険だろう」や「こちらに向かってくるかもしれない」といった新しい物語を展開。
以降も新たな物語が延々と連鎖し続けます。

本著より一部抜粋

 
 これまでにも『習慣化』のnoteにて「ヒトの脳は新しい行動を嫌がる」ということを紹介しています。
 新しい習慣がなかなか身に付かない理由は慣れない新たな行動に対する脳の拒否反応だ。というお話です。

 
 では、「新しいチャレンジ」「人と違うこと」はどうかというと、「自分の脳で描いたことのない未知の物語」であり「脳が初めて体験すること」のダブルパンチである。
 と言えます。
 

本当に興味深いのは、視床から視覚皮質に向かう情報(現実)の経路より、高次機能(物語)から視床に向かう経路のほうが10倍も多いという事実です。
言い換えれば、私たちの脳の構造は、網膜からインプットされる生の情報よりも、高次機能が作った"物語"を格段に重視する設計になっています。
その結果、私たちはときに現実のデータを無視して、"物語"のほうを真の現実として採用することがあります。

本著より一部抜粋

 
 という訳で、「自分の脳で描いたことのない未知の物語」が「失敗する物語」として描かれてしまった場合、「きっと失敗するだろう」という認識に転化される可能性があることを示唆しています。

 例え「これまで多くの経験を積み、成果を出してきた」が実際の現実だったとしても、「新しい挑戦は失敗するだろう」という物語を描いてしまうと、途端に「失敗を恐れてチャレンジできない」という行動になってしまう。

 というワケ。
 
 まあこれはあくまで「理想とする行動を取れない」1つの理由なんですが、そもそも脳がそういうネガティブな物語を描く可能性を秘めている。

 ということを知っておくと、自身を(または他者を)客観的に見て行動することができるかもしれません。
 
 
 てことでカエル自身、自分の現実をしっかりと見て、今後より良い選択と行動を取りたいと思います。
 
 皆さんも参考にどうぞ。


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