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【1分で学ぶ健康習慣の科学38:「ヨーグルトと飲むヨーグルト」で健康メリットに差はあるか?という話】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 健康意識がある人ならたいてい摂っているであろうヨーグルトですが、意外とその健康効果は謎だったりします。

「ヨーグルトは身体に良い!」

 という言葉とイメージが独り歩きしてるって話です。
 
 まあ、ざっとヨーグルトの健康効果を挙げてみると、

・腸内細菌を整える
・整腸効果
・免疫力増強
・糖尿病リスクの軽減
・美肌効果
・ダイエット効果があるかも

 など。
 カエルの個人的な見解としては「だいたいが腸&腸内細菌からの恩恵では?」と思わなくもないですが、免疫機能を司る腸への整腸作用があるだけでそのメリットは大きいと思う訳です。
 
 で、今回のテーマである

「ヨーグルトと飲むヨーグルト」で健康メリットに差はあるか?

 について。
「固形ヨーグルトは身体に良いけど飲むヨーグルトは身体に悪い」
 みたいなウワサがネットにはよくありまして、そもそも似た食品であるにも関わらずそんなに健康への差があるのか?
 と疑問に思います。

 ということで調べてみた。

□そもそも製造工程が異なる

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 コチラは明治乳業のヨーグルト・飲むヨーグルトの製造工程の違いを表した図。

 大きな差は「発酵の工程」なのですが、それとは別にあまり知られていない事実として、「飲むヨーグルトはヨーグルトを撹拌して液状にしている」という液状化の工程です。
 飲むヨーグルトが液状なのは、水分を足しているからではなく、ヨーグルトを撹拌して液状化させているからです。
 一応その後に液糖(砂糖)を足しているのでそのぶんの水分もありますが、基本的にはヨーグルトそのままです。

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 しかし加糖しているため、飲むヨーグルトの方が炭水化物・カロリーが多いという差があります。
 脂質は固形ヨーグルトの方が多いという差もあります。


□乳酸菌・ビフィズス菌などの差は殆どない

 固形と飲むタイプでは1日の摂取目安量を守っているかぎりは細菌による差はほとんど無いとのこと。
 もちろんメーカーによって含まれる細菌が異なるため、細菌ごとの働きには違いが出ます。
 細菌に関しては多種多様なものを習慣的に摂った方が良いので、「このメーカーを必ず摂るべし!」というよりは「細菌がかぶらない程度で色んな種類を摂るほうが良い」という感じです。
 
 まあ、その場合は「ヨーグルトと別に納豆やキムチなど他の発酵食品を摂った方が細菌の種類は増えるけどね……」て感じですが。


□"ダイエット目的"での低脂肪ヨーグルトは控えた方が良いかも

 ダイエット効果が確かに期待できるヨーグルトですが、食事制限と低脂肪ヨーグルトを組み合わせて行うのは、栄養素的にNGです。

 というのも、ヨーグルトに含まれている脂質はタンパク質・炭水化物と並ぶ三大栄養素であり、ヒトの生命活動に必要なものです。

□脂質不足による症状
 
・肌荒れや髪質の劣悪化
・メンタルが不安定になる
・疲れが取れない


 さらに、妊娠中の低脂肪ヨーグルトも摂りすぎには注意。
 その他の食事で十分に脂質が取れていれば問題ありませんが、脂質不足が偏ると、生まれてきた子供が喘息や花粉症にかかるリスクが高いといわれています。
 
 栄養バランスを崩してまで低糖質にこだわる必要はない。って話ですね。


■まとめ

✅固形と飲むタイプで大差は無い

✅それより含まれている細菌の種類に注目すべき

✅摂りすぎには注意(脂質的に)

✅脂質の摂らなすぎにも注意(低脂肪ヨーグルトはオススメしない)
 
 
 ざっくりと比較してみましたが、飲むヨーグルトと固形ヨーグルトでの大差は無いようなので、そこまで神経質にこだわる必要はなさそう。
 
 同じ乳製品として健康メリットはあるので、ヨーグルト自体は活用していきたいですね(o・ω・o)ノシ



【参考記事】




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