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EUが石炭発電の廃止に行き詰まりつつある件:石炭復権は、日本の復権!

「石炭火力を温存する日本は時代遅れ」と、SDGs脳の欧州諸国にさんざん批判されてきた日本であるが、ここにきてEUが石炭火力の廃止に行き詰まりつつあるという、面白い記事を見つけた。

南東欧諸国のニュースサイトであるSeeNewsなどが報じたところによれば、ブルガリアのニコライ・デンコフ首相が率いる連立政権は、国内の石炭火力発電所の運転期間を2038年まで延長すると決定した模様だ。従来、ブルガリア政府は2038年までに石炭火力発電を段階的に廃止する方針だったが、それを撤回したことになる。  

さらにデンコフ政権は、石炭火力発電の廃止の期限を明示せず、2038年以降もその利用を継続する余地を残した。ブルガリア政府は9月28日、鉱業地帯などの脱炭素化を支援するために設けられた「公正な移行基金」から資金の配分を受けるための計画書をEUに対して提出したが、そこにも廃止の期限は明記されなかったようだ。

上記記事より

ブルガリアが、石炭火力発電の廃止を事実上撤回した、というニュースである。

かねてより日本の石炭火力の可能性に着目しているブログ主としては、非常見興味深い報道である。

そ・れ・み・た・こ・と・か・! (笑)

「環境に悪い」というイメージだけが押しつけられている石炭火力発電だが、日本のカーボンリサイクル技術は先進的であり、実はきわめて環境に優しい。2年以上まえに、こんな記事をまとめているのは、なかなかの慧眼ではなかろうかww

さらに、石炭と水素は相性が良く、どちらも日本技術のお家芸である。オーストラリアでは、石炭の残りかすから水素を抽出する実証実験もはじまっており、日本とオーストラリアでの連携がすすむ

このように、石炭火力は、「日本が勝てるフィールド」なのだ。

さらに、火力発電労働者の支援を受ける米トランプ大統領が、再び大統領に返り咲くことがあれば、この分野での日米豪の連携も可能かも知れない。これは、経済的にもならず、地政学的にも大きなメリットがあるできごとである。

SDGs脳の欧州にはうれしくないニュースだろうが、石炭火力も案外SDGsに役立つんですよ・・・ということで、良きニュースとして取り上げておきたい。

10年後ふりかえって、潮目が変わる出来事のひとつとなるかもしれない。

(画像は写真ACから引用しています)

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