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最近気付いた、本当にやりたいこと

私は今の会社で4社目である。

業界も様々。サービス業、システム系ベンチャー、製薬、医療機器。

飽き性なのかもしれない。
ある程度の器用さがあるのか、どの業界でも「小成功」と呼べるものは、比較的短期間で納めることができる。
だからこそなのか、面白みややりがいというものを失いやすいのもまた事実。

今年で35になると言うのに、「コレ!」という「やりたいこと」と言うものが見つからない。
まぁ、家族もいて住宅ローンも抱えている人間が、「やりたいこと」なんて幻想をいつまでも追い求めるなよ、と言う声もあるだろう。

いつまでそんなこと言ってるの?

新卒じゃあるまいし、と。

でも、私から言わせれば、そんなのは「負け犬の遠吠え」でしか無いと思うのだけれど。

だってそうじゃないか?
人が理想を思い描き、そこを目指せなくなったら、一体何を目標に生きていけばいいと言うのか。
意義なき人生になんの意味があるのか。

少なくとも、私にとってそんな人生は想像するだけで退屈すぎて辛すぎる。
そんな生き方はできない。
いつまでも「青臭い」と、「オトナ」から切り捨てられ嘲笑されるような気持ちを持ち続けていくことこそ、生きると言うことなんじゃ無いかと思っている。

仕事だって、今はただただ「生活」のために、生活を送るだけの「給料」を得るために仕方なくやっていると言う側面が強い。
でも、本当は、心の中では、もっと日々楽しく、ワクワクするような、意義のあることをやりたいと、思っている。

でも、それが何なのか、姿形を捉えることができないでいた。

でも最近、そんな状況に変化が起こりつつある。

やりたいと思うことが出来たのだ。

うっすらぼんやりと、組織にいる中では、「自分の経験を次代に引き継いでいく、育てて、自分が残した成果以上のものを、自分が育てた人間が残すこと」というのが、やりたいことだった。

でも、さらにその根源を紐解いていくと、もしかすると今の自分が真にやりたいことはこういうことなのではないか、というものが降りてきた。

国民の医療リテラシーを高める活動を行いたい。
そして今は低い国民の医療リテラシーを、一定水準まで広く高めたい。

何故人は健康や自分の体と切っては切れない関係であるのに、こんなにも興味が薄く、理解が足りない、もしくは誤っているのだろうと思うことが多い。
私自身が医療業界に身を置いているからそう思うのかもしれないが。
似非科学、根拠のない物を盲信し、助かるはずの治療を拒み命を捨てている人がいる。

この現実をどうにかして変えたい。
当然、エビデンスに基づいた事を、専門職でない人にもわかる形で発信し、広めたいと考えている。
医者は学者でもあるので、一般人にわかりやすく平たく表現することが苦手であると感じる。
それならば、そこまでのレベルでは無いまでも、概略的に網羅的に知れる、知識を持つ人間がそれを噛み砕いて一般人に伝える、広めればいいのでは無いかと。
無論、学説や研究結果は多々あって、いまだに正しいとされることが決まり切っていないこともあるし、双方が正しさを主張している分野や治療方法などもある。
けれど、今現在の標準治療とされる方法や薬の機序の解説し、理解することは、それこそ「薬」にこそなれど「毒」になることはないはずだ。
さらにそこに「今後の機会」なんかも盛り込めれば、より意義があるのでは無いか。

やりたいことが見つかっても、今の時代、これをどうマネタイズ、ようは「金」に変えるかどうかを考えなければならない。
理想でおまんまは食えないのだ。

同様のサービスはある。
でも、個人的にやりたいことは、既に存在するキュレーションサービスとも異なること。人体の基礎的なことやより生活に密接している分野、疾患や薬に関する解説だ。

そこに、各分野や領域の、研究・臨床両側面でスペシャリストと呼べる第一線のDr.に監修についてもらい、情報を発信する。

少なくとも、数字や発行部数など、クソみたいな金稼ぎのためだけに、歪んだ伝え方、取り上げ方をする週刊誌やテレビ番組の「低質な」医療情報に左右されない医療リテラシーを、国民の中に醸成させたいのだ。

どうしたらこれを現実にすることができるのか。
医療情報を発信しても良いとされるのが医師だけというのにも正直疑問を持っている。
確かに一般人が、適当な医療情報を流布することがあれば、それをただ徒に混乱を生むだけなので、規制が必要であるという理屈はわかる。
でもそれは医師に限らなくても良いのでは無いだろうか?
逆に、医師のコメントだとすれば、過激な見出しで国民の不安感情を煽動し、じつ臨床の現場で迷惑を生むような週刊誌の記事(しかもそれらはあたかも国民が知らない真実!などと言う、陰謀論めいた書き方で余計にタチが悪い)を出している現実はどうなのだろうか?

大事な部分が抜け落ちていないか?

こういう感情を金稼ぎのネタにしている業界も企画もくだらなすぎるので、それらを撲滅したい。
人々が、医師も含めて、予防が価値であると言うことに気づくためには、やはり高い医療リテラシーが大事なのだ。

これが今の自分のやりたいこと。

どう実現させるのか、それを考えていきたい。

どなたかの新たな気付きや支え、理解につながれば幸いです。いただいたサポートは、ダイレクトに私の生活を支えてくれます。本当にありがとうございます。