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『恋愛メディアがひろってくれない 童貞の疑問を解決する本』はこの世の真理が説かれた本だった

私は、中学生から読書が好きで、
色んなことを本から学んできたと思っています。

本のおかげで、
文章を読むこと、書くことが好きになったし、

文章を読むために、そして書くために、
また本を読みます。

コロナ禍で刺激のない世の中、
今こそ童貞の本を読みたい!

そう思った私は、
大学にある図書館のデータベース機能で、
躊躇なく「童貞」で単語検索。

すると、Twitterで見掛けて「読みて~~!!」
思っていた本を発見!それが、

AM編集部著『恋愛メディアがひろってくれない 
童貞の疑問を解決する本』
!!

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まさか大学の図書館にあるとは。

私は、真面目な場で性癖を晒したがるタイプの
露出狂
なので、カウンターで堂々と貸出を
受け付けて貰いました。

英語の本と、服の選び方の本も一緒に
借りたので「誰????」状態だろうな。


早速家に帰って読み進める。

一問一答形式で、童貞による質問と、
AM編集部の女性による回答が、
それぞれ三十五個ずつ。

この本、しょっぱなの第一問目から強烈である。

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Q.1  僕のことを好きになってくれる
女の子ってどこにいるんですか?

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A いません

いません・・・・・

回答の下には、このような文章が
付け加えられている。

ありのままの僕を好きになってくれる美少女がどこかにいる。ライトノベルの読み過ぎではないでしょうか? 毎朝起こしに来てくれる幼なじみも、ブラコンでツンデレな妹も三次元ではほぼいません。「親方! 空から女の子が!」もないです。皆無。ゼロであることを自覚してから、すべては始まります。(以下四文は省略)

童貞の幻想がばっさばっさ切り落とされる、
痛快な読み味。これが三十五個ってすごい。

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Q.4 LINEの既読はつくのに
返信が来ないのはなぜ?

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A うざいから

うざいか、または面倒くさいからです。「LINE苦手でw」、「ごめん忙しかった」、「あ!忘れてた」とかはそうそうないです。本当に忘れていることはたまにありますが、返したい気持ちがあったのに忘れている状態はほぼないです。また、なんて答えようかな……と考えているうちに、遅くなることはまれにありますが、だとしても何かしら送ります。気があって放置はありえません。(以下略)

大体合ってるな~~わはは~~っていうのが
本書を読んだ感想なんですけど、

基本的に童貞を見下したスタンス
話が進められていましたし、

ちょっと思うところのある文もありましたね。

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これは個人的に身につまされましたね。

サイテーか・・・って。

童貞厨もやってることは変わりませんから。

他の男を知らないほうがいい? それって比較されたくないからですか。その卑屈な根性には交際経験のない処女だってドンびきだと思いますよ。

卑屈な根性・・・・・

まさにその通りなので、刺さるなあ。

「処女だから」だけじゃなく「若いから」「胸が大きいから」など「本人が努力せず元から持っているもの」を理由に寄ってくる男性って嫌われます。人生のなかで努力して獲得したものが「私」をつくるんです。それを見ずに元から持ってるものに好意を寄せるって「私じゃなくてもいい」ってことじゃないですか。わー、サイテー。

でも、これには少し疑問が残りましたね。

元から持ってるものに、
好意を寄せちゃだめなんですかね。

女性だって「身長何センチは欲しい」とか、
「長男以外が良い」とか言うじゃないですか。

それを理由に好きになるのはだめだけど、
足切りの条件として使うのはOKってことですか?

まあ流石に「童貞だから好きになった」と本人に
言う
ことがあまり良くないのは分かります。

要は、童貞を好きな所として言うのではなく、
童貞は前提条件としてそこにあって、

それを突破した人の中から、好きな人を
選べば良いということですかね。多分。

でもやっぱりこの文は納得できないな。

「元から持っているもの」だって、その人を
つくり上げていくと思うんですよね。

そうでなきゃ「童貞あるある」とか
成立しないんじゃないかなと思うんですよ。

そもそも、
「この本を出すことで多くの童貞の悩みを
解決できるだろう」
という本書の目論み自体が、

「元から持つ『童貞』がその人をつくっている」
ことを前提に考えられているのでは?

あ、この気づき、文学理論っぽくて良いな。
授業で習った脱構築ができた気がする。

ともかく、色々と考えさせられる本でした。

でも大体、言ってることは正しい気がしますし、
痒いところに手が届く本だなと思います。

流石、Twitterで「この世の真理が書かれた本」
言われていただけある。

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全ては紹介できませんでしたが、
このように、面白い質問が他にもたくさん。

結構辛辣な文章が連ねられているので、
多少の覚悟は必要になりますが、

目次で気になる質問があった方や、
恋愛に関して、正直で厳しいアドバイスを
してくれる女友達
が居られない方は、
読んでみても良いのではないでしょうか。

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A うるせえな

これには笑いました。

あ、ところで、

「借りる・買うのは面倒だけど、
この質問の答えが知りたいな・・・」

という方が居れば、伝えていただければ、
少しだけ内容を書こうと思います。

本当はあまり良くないかもしれませんがね。

いつも童貞の記事を見て下さっている方への、
せめてもの御礼になれば幸いです。

今回はここまで。

純文学も素敵ですけれど、たまには、このような
ジャンキーな本も良いですよね。

秋の夜長に、紙でも電子でも、
書籍に少し触れてみてはいかがでしょうか。

読書したと言うと賢そうに見えてお得ですよ。

本には色んな種類があること、
みんな知りませんから。

また冷え込んで参りましたね。

こちらは曇りがちな空模様で、気が滅入る時も
ありますが、これからも頑張ります。

明日も穏やかに一日を過ごしましょう。

それではまた。


わらさだくりや

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