8月12日 青少年の割合を見れば経済が分かる!?
普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。
1999年(平成11年)の国連総会で決定された国際デーの一つ「国際青少年デー」です。英語表記は「International Youth Day」。
国際青少年デー。
国際連合広報センターのプレスリリースによると、「国際青少年デー」について以下の通り述べています。
国連の定義する青少年(ユース)とは15歳から24歳までの人々だそうで、世界では18億人以上、割合としては、15.6%を占めます。
今回は、世界各国の人口ピラミッドを見ていきたいと思います。
まずは世界全体。
年齢が若くなるに従って人口が多くなる形です。
以降は総務省統計局の「統計ダッシュボード」のデータでご紹介します。各国のデータを見ることができますし、時系列で動かすことも可能です。人口以外にもデータがありますのでオススメです!
まず日本。
少子高齢化が進んでいることが一目瞭然です。
ちなみに、左側にある円グラフは以下の通り。
☑️ 黄色:0〜14歳
☑️ 緑色:15〜64歳
☑️ 橙色:65歳以上
その円グラフの上の数字は人口(男女、合計)となっています。
どんどんいきましょう!
アメリカ。
25〜34歳ぐらいが少し多いですが、0〜64歳まで、各年代同じような人口構成です。
中国。
44歳以下からグッと減っていることが分かります。30〜34歳だけ多いですね。
中国と並ぶ人口の多いインド。
年齢構成は全然違います。9歳以下が減少していますが、10歳以上までは綺麗なピラミッド型です。人口構成的には「若い国」と言えます。
東南アジアからインドネシア。
こちらもインドと似たピラミッド型をしています。
同じ東南アジアでもシンガポール。
これは、ちょっと驚きの形ですね。20歳から60歳ぐらいまでは多少の差はあれど同じような人数ですが、19歳以下がかなり少なくなっています。
次はヨーロッパでドイツ。
ちょっと日本に似ていますね。やはり少子高齢化は問題なのでしょう。
ただし、日本と違うのは、その対策が効果を発揮しているのか、4歳までの人数が増加しています。
北欧スウェーデン。
20年ほど前には少子化があった様子が伺えますが、その後徐々に増加に転じていることが分かります。
サウジアラビア。
形が特徴的。男性が多くて偏っています。人口3,481万人のうち2,013万人、57.8%が男性です。グラフだけ見るともっと男性多いように見えますが…
お隣韓国。
韓国もやはり少子化、しかも日本より早く進んでいるようです。
最後にロシア。
20〜24歳が極端に少ないですが、1990年にエリツィン政権誕生、91年にソビエト連邦崩壊、その後の経済混乱期にあたる時代です。第一次プーチン政権が誕生したのが2000年ですからそこから徐々に回復、というところでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
人口構成はその国の経済も左右します。
「若い国」はこれから豊富な労働力が見込めますし、消費者も増えます。そして高齢者の割合が低いので社会福祉に振り向ける資金も少なくて済みます。
一方で、少子高齢化の進む「年老いた国」はその逆で、少ない労働力で多くの高齢者を支えることになります。
日本の高度経済成長期の入口である1955年の人口ピラミッドはこちら。この人口構成が寄与した部分が一定以上あったのです。
そして、2045年の日本…
最後に、統計ダッシュボードから一部になりますが人口を世界地図にプロットしたものをご紹介して終わります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。
一昨年7月からこのような投稿を続けています。以下のマガジンにまとめてありますので、よろしければ覗いてみてください。
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