見出し画像

8月20日 信号機、全国で○○万ヵ所!?

普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→信号。当たり前に見かけるが、全国に20万を超えて設置されている。5Gネットワークに繋げて信号だけでないインフラとなる可能性があるが、他にどのような活用法が考えられるだろうか?


1931年(昭和6年)のこの日、東京・銀座の尾張町交差点(現在の銀座4丁目交差点)・京橋交差点などに、日本初の3色灯の自動交通信号機が設置された「交通信号設置記念日」です。

信号機。
全国にどれくらいあるものなのでしょうか?
警視庁「都道府県別交通信号機等ストック数」によると、207,844基(令和2年度末現在)となっています(昨年から千基ぐらい減ってますね…)。

これは信号機が設置されている交差点の数、で、信号機1つ1つは「信号灯器」で内訳は以下の通り。
☑️ 車両用灯器:1,271,934灯
☑️ 歩行者用灯器:1,030,579灯
☑️ 合計:2,302,513灯

なんと、230万を超える信号機(信号灯器)が存在する、ということになります。

ちなみに、LED化率が出ているのですが、車両用で66.1%、歩行者用で60.7%と6割がすでにLED化されています。

この信号機の数ですが、警察庁「交通信号機の現状と高度化に向けた課題について」によると、平成元年には約13万基程度であったものが、約21万基まで6割近く増えています。

道路や交通量に比べて増え方が大きいことが分かります。

信号機の設置については警察庁が「信号機設置の指針」として5つの必要条件と4つの択一条件が定められています。

詳細はリンク先をご参照いただくとして、以下の図がまとまっていますのでご紹介します。


信号機、もちろん交通安全のために設置されます。

以下は残念ながら交通事故で亡くなった方の推移です。
警察庁「令和3年における交通事故の発生状況等について」によると、昨年は感染症で人流が減少したことで交通事故も減少していることが分かります。

せっかくの信号も守らなければ事故につながります。

横断歩道横断中事故で亡くなったケースを見てみると、
☑️ 車両等の場合:信号無視 7.0%
☑️ 歩行者の場合:信号無視 18.6%

となっています。

また、横断歩道以外も含めた歩行者の横断中の事故で亡くなったケースでは、
☑️ 65歳未満:信号無視 9.2%
☑️ 65歳以上:信号無視 12.1%

となっています。

信号を守る、当たり前ですが、改めて大事ですね。


この信号機を作っている企業ですが、TOP3が以下。カッコ内は直近の決算(いずれも2022年3月期)の売上高です。
☑️ 日本信号(850億円)
☑️ 京三製作所(754億円)
☑️ オムロンソーシアルソリューションズ(627億円)

経済バラエティ『がっちりマンデー!!』が、日本信号についてnoteに投稿していましたので、ご紹介します。信号機の値段なんかも出てきますし、同社の他の事業も紹介されていますのでよろしければ。

最後に、信号の近い将来ということで、5Gネットワークの活用という資料がありましたのでご紹介します。

まず現状。集中制御されているものは全体の3割程度だそうです。集中制御した方が交通の流れもスムーズになりますので望ましいのですが、有線回線の維持管理が必要ですので、コスト高がハードルになって進まない、ということです。

5Gネットワークを活用することで、無線となり回線費用の問題が解決できる、という将来像がこちら。先ほどのがっちりマンデーの中でも信号機にカメラを内蔵し、自動運転車両のサポートをする、という実証実験が紹介されていましたが、そういったことが実現できる、ということです。


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。

一昨年8月からこのような投稿を続けています。以下のマガジンにまとめてありますので、ご興味があれば覗いてみてください。



この記事が参加している募集

#最近の学び

181,393件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?